Job:鍼灸師
(→針灸師) |
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民間療法として伝えられてきた東洋医学の1つ。 <br> | 民間療法として伝えられてきた東洋医学の1つ。 <br> | ||
針師の元来の表記は鍼師で、いまでもよく使われます。<br> | 針師の元来の表記は鍼師で、いまでもよく使われます。<br> | ||
− | + | 針師は、金・銀・鉄などの針をつかって患部や経穴に刺激を与え、血管の収縮作用を起こさせたり、筋肉を柔らげたり、<br> | |
+ | 神経興奮を高めたり、鎮めたり、苦痛を緩和する療法を行ないます。<br> | ||
灸師は、薬草の1つのもぐさを患部や局部において、火をつけ、その熱気で体調の回復を図る療法を行ないます。<br> | 灸師は、薬草の1つのもぐさを患部や局部において、火をつけ、その熱気で体調の回復を図る療法を行ないます。<br> | ||
− | + | 東洋医学に共通する診察方法として、病状を聞き(問診)脈をみ(脈診)、<br> | |
+ | 皮膚や筋肉の状態を観察し(視診)、脱力や硬軟の程度を触れて(触診)みます。 <br> | ||
それによってツボといわれるポイントに針灸の施術を行ないます。<br> | それによってツボといわれるポイントに針灸の施術を行ないます。<br> | ||
就業先は、医療関係と独立開業がほとんど。 <br> | 就業先は、医療関係と独立開業がほとんど。 <br> |
2012年5月11日 (金) 23:16時点における版
針灸師
〔2003年原本〕
針師と灸師ですが、同一人が施療することが多いので、針灸師ということが多いのです。
民間療法として伝えられてきた東洋医学の1つ。
針師の元来の表記は鍼師で、いまでもよく使われます。
針師は、金・銀・鉄などの針をつかって患部や経穴に刺激を与え、血管の収縮作用を起こさせたり、筋肉を柔らげたり、
神経興奮を高めたり、鎮めたり、苦痛を緩和する療法を行ないます。
灸師は、薬草の1つのもぐさを患部や局部において、火をつけ、その熱気で体調の回復を図る療法を行ないます。
東洋医学に共通する診察方法として、病状を聞き(問診)脈をみ(脈診)、
皮膚や筋肉の状態を観察し(視診)、脱力や硬軟の程度を触れて(触診)みます。
それによってツボといわれるポイントに針灸の施術を行ないます。
就業先は、医療関係と独立開業がほとんど。
医療機関(整形外科や物療科)では医師の指示のもと施術しますが、西洋医学の体系では十分な評価はうけていません。
しかし、疼痛性疾患の新しい治療方法として見直されつつあります。東洋医学として確立する試みもあります。
いずれも国家試験に合格しなくてはなりません。
資格は、針師、灸師に分かれます。専門学校に養成コース(大学入学資格者3年以上)があります。
視覚障害者のための養成施設(高校入学資格者5年以上)もあります。
視覚障害者の資格者の割合は徐々に減少しています。
女性も多い職種です。
独立開業のばあい、患者1人1回の治療費が2~5千円で地域や個人の経験の差によります。
〔参考〕(財)東洋療法研究試験財団
〒110-0015 東京都台東区東上野6-1-7
MSKビル5F
TEL03-3847-9887
http://www.pmet.or.jp/~ahaki
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