Job:判事・判事補
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− | 判事になるには司法試験に合格し、2年間の 司法修習生 | + | 刑事事件では、検察官の要請にもとづき、逮捕令状、家宅捜査令状を発行する権限をもっています。<br> |
− | + | 「すべての裁判官は、その良心にしたがい、独立してその職権を行ない、憲法及び法律にのみ拘束される」<br> | |
+ | 「裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができないと決定された場合を除いては、公の弾劾によらなければ罷免されない」<br> | ||
+ | と職務と身分についての規定があります。<br> | ||
+ | このように厳正中立な「法の番人」であることを求められていますが、判例中心になり、<br> | ||
+ | 必ずしも裁判官の自由は保障されていると言いがたいという意見もあります。<br> | ||
+ | 判事になるには司法試験に合格し、2年間の 司法修習生 を経て、まず判事補になります。<br> | ||
+ | 判事補は2人以上の合議体で裁判長を補佐しますが、裁判長になることはできませんし、<br> | ||
+ | 特例を除いては、単独で裁判をすることはできません。<br> | ||
+ | 通常は10年間務めた後、判事に昇進します。<br> | ||
+ | 裁判所には簡易裁判所、家庭裁判所、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所があり、<br> | ||
+ | 下級裁判所(簡易、家庭)では、事実上、判事1人で判決を下すこともあります。地方裁判所以上の上級は合議制になります。<br> | ||
国民参加の裁判員制度が導入されるなかで、新しい役割も出てくるようです。<br> | 国民参加の裁判員制度が導入されるなかで、新しい役割も出てくるようです。<br> | ||
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2012年4月21日 (土) 20:42時点における版
判事・判事補
〔2003年原本〕
裁判官です。告訴人(または検察官)と被告(および弁護士)との間で争われる事件を審査し、
法律にもとづいて判決を下す(裁判)のが主な仕事です。
刑事事件では、検察官の要請にもとづき、逮捕令状、家宅捜査令状を発行する権限をもっています。
「すべての裁判官は、その良心にしたがい、独立してその職権を行ない、憲法及び法律にのみ拘束される」
「裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができないと決定された場合を除いては、公の弾劾によらなければ罷免されない」
と職務と身分についての規定があります。
このように厳正中立な「法の番人」であることを求められていますが、判例中心になり、
必ずしも裁判官の自由は保障されていると言いがたいという意見もあります。
判事になるには司法試験に合格し、2年間の 司法修習生 を経て、まず判事補になります。
判事補は2人以上の合議体で裁判長を補佐しますが、裁判長になることはできませんし、
特例を除いては、単独で裁判をすることはできません。
通常は10年間務めた後、判事に昇進します。
裁判所には簡易裁判所、家庭裁判所、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所があり、
下級裁判所(簡易、家庭)では、事実上、判事1人で判決を下すこともあります。地方裁判所以上の上級は合議制になります。
国民参加の裁判員制度が導入されるなかで、新しい役割も出てくるようです。
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