ゲーム依存
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+ | 低学年の脳ほどネット、ゲームの影響を受けやすいことが分かっており、ゲーム時間は低学年30分、高学年1時間程度が望ましいと思います。<br> | ||
+ | さらに低学年は21時まで、高学年は遅くとも22時までに寝る習慣をつけましょう。<br> | ||
+ | 就寝時間を決めることで子どもの睡眠は改善し、情動や行動のコントロールが上手にできるようになります。<br> | ||
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+ | 親にお願いしたいことは、ゲームやスマホの電源を切って「家族だんらんの時間」をつくり、しっかりと子どもに向かい合ってください。<br> | ||
+ | そして、子どもに関心と愛情を注いでほしいと思います。<br> | ||
+ | 子どもにとって、お父さん、お母さんの笑顔と会話ほど心が満たされる楽しい時間はありません。<br> | ||
+ | それが、ネットやゲーム依存から子どもを守る防波堤になります。<br> | ||
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'''ステイホームで増える子供のゲーム時間 親子でどう向き合うか'''<br> | '''ステイホームで増える子供のゲーム時間 親子でどう向き合うか'''<br> | ||
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2023年5月26日 (金) 13:17時点における版
ゲーム依存
周辺ニュース
ページ名 ゲーム依存 鹿児島県指宿市()
スマホ、ゲーム依存の予防対策
インターネット(以下ネット)の普及が進み、子どもを取り巻く環境が激変しました。
最近は学校でもタブレット教育が始まり、子どもたちは家庭でも学校でもネット環境で過ごす時間が増えており、これが子どもの成長・発達にさまざまな影響を与えることが危惧されます。
ここでは子どもをネット、ゲームから守るための対策について考えてみたいと思います。
まず、乳幼児ですが、アメリカや日本の小児科医会は2歳まではテレビやスマホなどスクリーンを見せないように勧告し、さらにスマホで子育てしないように注意を喚起しています。
むずがる子どもをスマホでなだめることを繰り返すと子どもの依存傾向を助長し、さらに思考や行動を制御する実行機能が育ちにくいといわれています。
泣いて機嫌が悪い時こそ、抱っこしたりおんぶしたりしてスキンシップを図り、しっかりと目を見て話しかけましょう。
また、親がスマホをしている姿を見ている乳幼児ほど、スマホをさせると熱中することが分かっています。
3歳までに脳の神経細胞の基礎ができるといわれており、この期間に脳を刺激するスマホやゲームはさせないで、自然や人の中で多くの体験をさせましょう。
園児になると友達との外遊びや自然体験が成長にとって大事になります。
けんかしたり、仲直りしたり、譲り合ったりして社会性の基礎となる思いやりの心や友達の痛みを理解する心、共感する心が育まれます。
また、5歳までに脳の9割ができるといわれており、それまではゲーム、スマホよりも遊びや触れ合いを通して五感を刺激する体験をさせましょう。
子どもは体験した数だけ成長します。
そしてルールを決め、それを守れるよう「我慢する力」を育てることが、その後の成長につながります。
小学生では使用ルールと就寝時間を決め、生活リズムを整えることが重要です。
低学年の脳ほどネット、ゲームの影響を受けやすいことが分かっており、ゲーム時間は低学年30分、高学年1時間程度が望ましいと思います。
さらに低学年は21時まで、高学年は遅くとも22時までに寝る習慣をつけましょう。
就寝時間を決めることで子どもの睡眠は改善し、情動や行動のコントロールが上手にできるようになります。
さらに依存症予防で最も大事なことは、ベッドにゲームやスマホを持ち込ませないことです。
親にお願いしたいことは、ゲームやスマホの電源を切って「家族だんらんの時間」をつくり、しっかりと子どもに向かい合ってください。
そして、子どもに関心と愛情を注いでほしいと思います。
子どもにとって、お父さん、お母さんの笑顔と会話ほど心が満たされる楽しい時間はありません。
それが、ネットやゲーム依存から子どもを守る防波堤になります。
増田クリニック
増田彰則(ますだあきのり)先生
〔広報いぶすき 2023年3月号〕
ステイホームで増える子供のゲーム時間 親子でどう向き合うか
外出自粛の期間を経て、ゲームやネットに繋がっている時間が増えたという人もいるのではないだろうか。
そんな中で心配されるのが、子供のゲームへの依存症だ。
人との繋がりのきっかけにもなる子供にとって重要なゲームの時間に、下手に干渉すると親子の関係が悪化してしまう。
たとえゲームの時間が増えたように見えても、干渉しすぎず冷静に子供の状況を見守っていくことが大切だ。
■ゲームの時間が長くてもゲーム依存症とは言い切れない
単純にゲームの時間が増えただけでは、ゲーム依存とは言い切れないようだ。
依存症かどうかはゲームしたい気持ちをコントロールできるかどうかで判断できる。
ゲームのしすぎで日常生活に支障が出てきたり、約束を破ってしまったりしてもゲームがやめられない場合は、依存症の可能性がある。
依存症の心配があるときには医師に相談するなどして対処する必要があるだろう。
■ゲーム依存の原因はゲーム自体にあるのではない
ゲーム依存症の子供は、日常生活に潜む不安から逃避するためにゲームをしている場合が多い。
ゲームによって生活に支障が出始めているからといって、ゲームをしていることを強く注意したりゲームを取り上げたりするのでは根本的な解決にはならない。
ゲームは外部の人との大切なコミュニケーションツールになっていることもある。
無理に引き離そうとすると、親子の関係に不信感を募らせることにもなりかねない。
■ゲームのやりすぎも心配しすぎず見守ることが大切
親は子供がゲームをやっているからといって、過度に心配したり干渉したりすることなく、落ち着いて見守っていく姿勢が必要だ。
ゲームを通じてコミュニケーションをとったり、課題解決能力を養ったりすることもできる。
ゲームも付き合い方を間違えなければ決して害のあるものではないのだ。
先に述べたようにゲーム時間が長いだけでは、依存症になっているとも限らない。
やりすぎるような日があったとしても、子供自身で調節できるようになることを信じてみてはどうだろうか。
親子でゲームと適度な距離感で付き合っていけると、ステイホームも楽しい時間なるだろう。
〔財経新聞 2020年10月22日(記事:双風サキ)〕