スチューデント・サポート・フェイス
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2017年3月3日 (金) 23:22時点における版
NPO法人スチューデント・サポート・フェイス
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「子どもの悩み受け止めて」 引きこもりや不登校考える講演会 NPO代表理事の谷口さん、飯塚で訴え [福岡県]
アウトリーチ(訪問支援)で引きこもりや不登校の若者を支える谷口仁史さん
NPO法人「人権ネットいいづか」と飯塚市は18日、引きこもりや不登校について考える講演会を同市飯塚のコミュニティセンターで開いた。
佐賀県を中心に若者の自立支援に取り組む「NPOスチューデント・サポート・フェイス」の谷口仁史代表理事(40)が登壇し、
「若者が内に抱える悩みに耳を傾け、受け止めてあげることが大切だ」と訴えた。
人権ネットいいづかが毎年数回開く、人権啓発事業の一環で、市内外から約200人が耳を傾けた。
谷口さんは「アウトリーチ」(訪問支援)という手法で若者の社会復帰を支える。
来所相談と異なり、民間の支援団体などが当事者の家庭に赴くため、生活環境が直接把握できる。
これまで訪問した6割以上の家庭で虐待や家庭内暴力(DV)などの実態が明らかになったという。
講演では、校内暴力を繰り返し、学級崩壊の原因を作った男子生徒の事例を紹介。
母親は交際相手の男からDVを受けて家出。
その後、同居した祖母も男子生徒に対する抗議の電話などに悩まされて宗教にのめり込み、財産を使い果たした状態だったという。
劣悪な環境が子どもを追い込んでいる現実を見てきた谷口さんは「引きこもりや不登校の若者を救うには、家庭も含めた環境の改善が不可欠だ」と指摘。
穏やかな生活に導くためには「どんな境遇の子どもも見捨ててはいけない。若者には再び立ち上がる力がある」と訴えた。
〔2017年02月19日 西日本新聞朝刊〕