発達障がい者・家族の会(熊本)プリズム
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2017年3月3日 (金) 18:58時点における版
発達障がい者・家族の会(熊本)プリズム
所在地 | 熊本県熊本市中央区 |
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TEL | |
FAX |
「発達障害悩み語って」 当事者団体設立
ともにアスペルガー症候群と診断された甲斐静江さん(左)と長男の康成君。
甲斐さんは「発達障害に苦しむ人に、一人じゃないと伝えたい」という=熊本市中央区
「同じ障害に苦しむ人に、一人じゃないと伝えたい」-。
発達障害の一種、アスペルガー症候群と診断された看護師の甲斐静江さん(38)=熊本市=は、発達障害の当事者団体を設立。
互いに悩みを語り合いながら、「障害者が輝ける社会」「障害者が生きやすい社会」の実現を目指している。
「私はなぜ、楽しい人生を歩めないんだろう、と思い詰めていました」。
昨年12月上旬に同市西区であったイベント。集まった発達障害者や難病患者を前に、甲斐さんは自身の体験を振り返った。
子どもの頃、同級生と何を話したらいいのか分からず、会話ができなかったこと。
時間配分が苦手で、授業や給食の準備に手間取っていたこと。
「とろい私にいらいらしたのでしょう。
中学の担任教師からいじめられ、授業中に2階から『飛び降りろ』と言われたこともある」
看護師になる夢が支えだった。看護科のある鹿児島県の高校に進み、20歳で資格取得。
患者の状態を把握するために、必死で他人と話す努力をした。
しかし就職後も、周囲からいじめられる状況は変わらなかった。
自分の何げない言葉が相手を不快にする。
なぜ嫌われるのかが分からない。35歳でアスペルガー症候群と診断され、「そうだったのかと納得し、救われた気がした」という。
甲斐さんが「先輩」と呼ぶ人がいる。
長男の康成君(11)だ。
アスペルガー症候群と診断を受けたのは1歳半の頃。
甲斐さんより約7年も早い。
康成君は、3歳になっても言葉が出なかった。
気に入らないことがあれば、手がつけられないほど暴れた。
変化があったのは療育を受け始めてからだ。
2歳から約5年間、障害者支援施設で療育を受けた。あいさつや靴の並べ方…。
そんな生活の基本から練習を始め、同じ障害のある子どもと交流してコミュニケーションの取り方を学んだ。
現在は小学5年生で特別支援学級で学ぶ。
自己紹介では必ず障害について伝えているという。
「周りが興味を持ってくれ、友達がたくさんできた」と康成君は笑顔を見せる。
長く障害が分からずに悩み続けた甲斐さんと、早期療育を受けて学校生活を楽しむ康成君。
甲斐さんは「私たち親子をサンプルにしてほしい。こんな2人がいると知って、苦しむ人が少しでも減ってほしい」と訴える。
当事者が困っていることを社会に発信しよう-。
甲斐さんは昨年3月、「発達障がい者・家族の会(熊本)プリズム」を立ち上げた。
月1回の会合では、対人関係の悩みや療育について意見交換し、情報を共有している。
「さまざまな色の光を放つプリズムのように、発達障害者が生き生きと人生を歩めるように」-。
会の名前には、そんな思いが込められている。
(清島理紗)
〔2017/1/7 熊本日日新聞〕