シゴトシンク北海道
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2017年3月22日 (水) 07:44時点における版
NPO法人 シゴトシンク北海道
所在地 | 北海道函館市 |
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TEL | |
FAX |
ヤマト運輸函館ベイ支店 就労支援NPOに業務委託 障害者ら繁忙期の力に
函館市内の宅配事業所が、障害のある市民や生活困窮者の就労支援を行っているNPOにアルバイト業務を委託し、師走の人手不足解消に役立てている。
就労支援NPOへの宅配業者の業務委託は道内で珍しく、現在毎日7人が、函館朝市に近い集配センターで荷物の仕分け作業などを行っている。
業務委託を行っているのはヤマト運輸函館ベイ支店で、NPO法人シゴトシンク北海道(函館)が受託した。
このNPOは、相談を受けた障害者や、働く場が見つからない生活困窮者の就労を支援しており現在、約40人が登録している。
同支店は函館朝市のエリアなどを担当。
集配を行う朝市センターは、歳暮など贈答品配送が増える12月が1年で最も忙しく例年、上中旬は1日約1500個の荷物を扱う。
下旬には同5千個に膨らむ。40人以上のアルバイトが必要だが、年々確保が難しくなっているという。
そこで同支店は、一般アルバイトの賃金水準をベースに、11月20日から12月末までシゴトシンク北海道と業務委託契約を結ぶことにした。
働いているのは、発達障害がある人や、市から紹介された生活保護受給者らで、NPOの引率者と一緒にセンターに通っている。
朝市から届いた荷物と伝票を照合し冷凍・冷蔵、配達時間の午前・午後などを区別して仕分けする。また料金請求などの情報の端末入力も行う。
仕事がなかなか見つからなかったという佐藤仁さん(51)は「仕事は大変だが慣れれば大丈夫。
この仕事をバネに来年も就職活動を続けたい」と意欲を示す。
同支店の村上五月支店長は「想定以上の仕事をしてくれている。まじめで欠勤がないこともありがたい。今後も積極的に仕事をお願いしたい」と話す。
シゴトシンク北海道の清野侑亮理事長は「障害がある方や生活困窮者も重要な働き手であることを伝えたい」と強調している。
〔◆平成28(2016)年12月14日 北海道新聞 朝刊地方〕