姫路おでん
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近年は30~40代のニートが増え、親も高齢化しているため、生活保護受給者が増加傾向にある。<br> | 近年は30~40代のニートが増え、親も高齢化しているため、生活保護受給者が増加傾向にある。<br> | ||
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2016年8月29日 (月) 09:02時点における版
姫路おでん
姫路市内で広がる支援活動 ニートの若者 就労後押し NPO法人「働く喜び、自信つけて」
仕事や職探しをしていないニートの若者らに就労訓練や働く場を提供し、自立を促す取り組みが姫路市で広がっている。
近年は30~40代のニートが増え、親も高齢化しているため、生活保護受給者が増加傾向にある。
自治体やNPO法人などが就職への第一歩を後押しし、生活困窮状態に陥る前の社会復帰を目指している。
3月末、JR姫路駅構内にオープンしたフードコート「「播州うまいもん処(どころ)」。
その一角にある店舗「姫路おでん」で、新しいスタッフ5人が働き始めた。
交代で机の清掃や整頓などを行っている。
店を運営するNPO法人「コムサロン21」(同市下寺町)は、厚生労働省や市の委託で若者の就労支援に取り組む。
5人は支援窓口「ひめじ若者サポートステーション」(同市二階町)などを通じて就労。
「店頭で『ありがとう』と言われてやる気が出た」と話しているという。
同法人によると、窓口への相談は年間約1300件を超える。
最近は30代が目立つが、面接練習や職業訓練を経て就職する人も出ているという。
同法人の前川裕司理事長(61)は「生活保護を受給せずに生活できるよう、働く喜びや自信をつけてほしい」と話す。
ハローワーク姫路(姫路市北条)は、同ステーションで訓練を終えた若者らに就職先の相談やあっせんを行っている。
担当者は「引きこもりやニートの人はハローワークに来ることも少ない。ステーションと連携して多様な支援を続けたい」とする。
◇
厚労省によると、全国のニートは約60万人。
人口割合に基づく推計では市内に約3千人とされる。
30~40代ニートの増加は全国的な課題で、同省は「1990年代後半の就職氷河期で就職できず、ニートになった人が高齢化してきた」とみる。
2008年のリーマンショックで失業したままの人も多いという。
〔2016年4月24日・貧困ネット、平成28(2016)年4月15日 神戸新聞 朝刊〕