お答え:就労に踏み出す勇気を肯定してあげたいー二条淳也
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===就労に踏み出す勇気を肯定してあげたい=== | ===就労に踏み出す勇気を肯定してあげたい=== |
2015年11月16日 (月) 16:23時点における版
冊子の注文のしかた
就労に踏み出す勇気を肯定してあげたい
〔質問132〕十年の引きこもりをして働き始めたがうまくいかない
30代女性の家族から。
十年余りの自宅生活のあと1か月前から働き始めました。
しかし上手くいきません。
働く前にすることがあると思いますが、不登校情報センターではどんなことをしていますか。
〔お答え132〕就労に踏み出す勇気を肯定してあげたい-二条淳也
こんにちは。「高齢ひきこもり」というブログを運営しております、二条淳也です。ひきこもり当事者です。
十年あまりの自宅生活のあと、働き始めたとのこと。十年間のあいだにエネルギーを蓄えたのか、はたまた追い詰められたのか、私には分かりませんが、すごいことだと思います。
動機がプラスのものにせよ、マイナスのものにせよ、十年間の無職生活のあと、就労に踏み出すというのは、大変な勇気を要するものだからです。
まずはその勇気を肯定してあげていただきたいです。
さて、「上手くいきません」とありますが、上手くいかないのは想定内だと思ってみてはどうでしょう?
十年間自宅にいて、働いていなかったのです。無理もないことだと思います。
私の勘では、バイト(正社員?)に応募したこと自体、思い切った行為だったと思います。
「どうせ働くなら長く続いてほしい」と、どうしてもご家族は思いますが、まずは「継続」より「一歩踏み出したこと」を受け止めてあげたらどうでしょう?
私も大変な長期間、働いていませんでした。ある日、意を決してバイトに応募しました。
そのことを父に話すと、「一日で辞めたっていい。履歴書を送ったことじたいがお前にとっての飛躍だったじゃないか」と言ってくれました。
およそ大の大人に言うセリフではありませんが、それでも履歴書を送ったことそのものの恐怖を認めてくれたことが嬉しかったです。
娘さんは、この先、ある日突然職場を辞めるかもしれません。ある日突然、解雇されるかもしれません。
でも、大丈夫。どんなマイナスな出来事が起きても、就労する意欲はあることが今回のことで証明されたからです。
エネルギーを蓄えるのに、よその人より充電時間が長くなるかもしれませんが、「この子は一歩踏み出せる子だ」と思ってはいかがでしょう?
「働く前にすることがある」という一文が、とても興味深かったです。ひきこもっていたわが子が就労をし出すと、親御さんはそのような反応を示すことがままあるからです。
「働く前にすること」とは、なんでしょう?
温かい返事を期待しております。
ひきこもり当事者 二条淳也
回答者と所属団体
二条淳也