お答え：無理に学校に行かず出来ることから始めるとよい―木村茂司

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無理に学校に行かず出来ることから始めるとよい

〔質問016〕休みが多くなっていく中学生の高校進学は？
中学２年の女子。
中１の秋から休み始め、だんだん休みが増えています。
高校進学が気がかりですが、いまはどうすればいいでしょうか。

〔お答え016〕無理に学校に行かず出来ることから始めるとよい
中学校は、無理してまで行くのはやめましょう。
行ければいいですが、無理して行って、よけいにまいってしまうと、もっと悪化してしまうこともあります。
もし行けるのであれば、夕方に短時間行くとか、別室や保健室にちょこっとだけ行くとかでいいです。
適応指導教室とかフリースクールにも行ければ、出席日数になります。
勉強は少しずつ、無理のない形ですればいいです。
１人でやるとなかなかうまくいかないので、具体的に指導してくれる所であるといいです。
通知票、内申点、出席日数は、全寮制、定時制、通信制では影響ありません。
全日制高校では、内申点、出席日数、入試の点数が影響します。

Ｅ子さんは、いじめられていたわけではないのですが、おとなしい性格で、少しずつ学校に行きにくくなりました。
まじめなので、高校進学、勉強がとても気になりました。
夕方でも学校に行くのはつらかったので、適応教室行ってみましたが、やっぱり行けませんでした。
そのため、週１日フリースクールに通うことにしました。
勉強は中１の復習からはじめました。
難しいレベルをはずせば、どの科目もできました。
それ以外の日は家で静かにしていました。
テレビをみたり、本を読んだりしながら、少しずつ勉強しました。
中２終わりには、だいたい追いつきました。
中３も休んだままですが、フリースクールは週２日通うようになりました。
高校は、全日制に行きたいと言うので、少し学力は低くなりますが、やさしい楽しい私立高校にねらいをつけました。
１学期からその私立高校に相談に行きはじめ、学校説明会や文化祭にはそのつど出席しました。
くり返し相談に行き、フリースクールからも中学校からも私立高校に働きかけてもらいました。
入試対策は、過去の入試問題をしっかりやって、入試勉強には力を入れました。
入試が近づくと、私立高校から呼び出しがあり、入試部長や教頭先生と面談しました。
受験できることになり、「がんばりなさい」と声をかけてもらえました。
合格し、高校はたのしく通いました。
クラスの生徒から頼まれて、生まれた子猫をもらいうけて育てたり、休みの日は友達と出かけたり、家に友達を連れてきたりして、みちがえるように元気になりました。
回答者と所属団体
赤門学習塾・木村茂司

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