お答え:無理に登校させず楽なところで人とつながるー木村茂司
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− | 中学2年生の父、子どもは1週間前から不登校になりました。<br>「学校が合わない」といいます。<br>これまで遅刻が多く、制服を着るとからだが震えます。<br>どうしたらいいのでしょうか。<br>このような状態で高校にいけるようになった生徒はいますか。<br> | + | 中学2年生の父、子どもは1週間前から不登校になりました。<br> |
+ | 「学校が合わない」といいます。<br> | ||
+ | これまで遅刻が多く、制服を着るとからだが震えます。<br> | ||
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人とのつきあいが苦手なんですが、いい方法はありませんか。<br> | 人とのつきあいが苦手なんですが、いい方法はありませんか。<br> | ||
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どうやら神経症的な登校拒否のようです。<br> | どうやら神経症的な登校拒否のようです。<br> | ||
無理に学校に行かさないでください。<br> | 無理に学校に行かさないでください。<br> | ||
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ゆったりとした私立高校やときには農業高校や定時制・通信制高校に進学する方法もいいと思います。<br> | ゆったりとした私立高校やときには農業高校や定時制・通信制高校に進学する方法もいいと思います。<br> | ||
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しかも、原則は運動部。<br> | しかも、原則は運動部。<br> | ||
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さらに宿題もしっかり出されて、これもたいへんでした。<br> | さらに宿題もしっかり出されて、これもたいへんでした。<br> | ||
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初めは短時間いるだけで、勉強はまだしません。<br> | 初めは短時間いるだけで、勉強はまだしません。<br> | ||
いつも親の横に黙って座っているだけで、何も話しません。<br> | いつも親の横に黙って座っているだけで、何も話しません。<br> | ||
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進路先は農業高校の園芸科にしました。<br> | 進路先は農業高校の園芸科にしました。<br> | ||
出席日数を増やすために、フリースクールに通う日を増やしました。<br> | 出席日数を増やすために、フリースクールに通う日を増やしました。<br> | ||
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高い得点をねらうのではなく、基礎部分でしっかり点を取るようにしたのです。<br> | 高い得点をねらうのではなく、基礎部分でしっかり点を取るようにしたのです。<br> | ||
受験時には中学校から診断書を含めて高校に連絡がされました。<br> | 受験時には中学校から診断書を含めて高校に連絡がされました。<br> | ||
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2017年7月16日 (日) 07:54時点における最新版
無理に登校させず楽な状態で人とつながる
〔質問019〕学校に行こうとすると体が震える
中学2年生の父、子どもは1週間前から不登校になりました。
「学校が合わない」といいます。
これまで遅刻が多く、制服を着るとからだが震えます。
どうしたらいいのでしょうか。
このような状態で高校にいけるようになった生徒はいますか。
人とのつきあいが苦手なんですが、いい方法はありませんか。
〔お答え019〕無理に登校させず楽な状態で人とつながる
どうやら神経症的な登校拒否のようです。
無理に学校に行かさないでください。
心療内科に行ってカウンセリングを受けるとよいでしょう。
精神科とは違いますから。
いじめがあるのか、勉強がわからないのか、生徒が怖いのか、先生が怖いのか、対人関係が弱いのか、理由を探しましょう。
困りごとの元がわかって対策が取れれば改善されていくでしょう。
ゆったりとした私立高校やときには農業高校や定時制・通信制高校に進学する方法もいいと思います。
H君は少し太り気味で、話すことが苦手、動くことも苦手で動作が少し遅い子でした。
一人っ子でお父さんは優しい人でした。
家ではゆったりとして家族仲良くしていました。
H君の中学校では、全員部活に入らないといけません。
しかも、原則は運動部。
H君も運動部に入りましたが、練習がとても苦痛でした。
朝練もあるし、運動が苦手のH君にはたいへんでした。
さらに宿題もしっかり出されて、これもたいへんでした。
心療内科に行ったら、血液検査からも強いストレスの結果が出て、胃にもストレス性の炎症がみられました。
診断書を書いてもらい、学校に提出し、学校を休むことになりました。
高校受験が心配なので、近くのフリースクールにときどき通いました。
1人で行けなくて、親の車で行くこともありました。
初めは短時間いるだけで、勉強はまだしません。
いつも親の横に黙って座っているだけで、何も話しません。
中学3年になり、高校進学を考えるようになりました。
進路先は農業高校の園芸科にしました。
出席日数を増やすために、フリースクールに通う日を増やしました。
中学校にもときどき夜に親と一緒に行くこともありました。
勉強は中学1年からフリースクールで始めました。
入学試験の中の基礎部分を集中して勉強しました。
高い得点をねらうのではなく、基礎部分でしっかり点を取るようにしたのです。
受験時には中学校から診断書を含めて高校に連絡がされました。
H君は、高校での勉強に実習にまじめに取り組んだので、先生には信頼され、明るくなりいきいきと通いました。
ときにはH君のようにいろいろな助けをもらうことも必要です。
「学校に行こうとすると体が震える」に答えるページ
お答え:学校に反応するトラウマの姿ー赤沼侃史
お答え:進路を幅広く探してみることー伊藤英明
お答え:無理に登校させず楽なところで人とつながるー木村茂司
お答え:気質に関係する心理的・医学的要素を見るー松田武己