名張市の若者移住定住チャレンジ支援事業
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2024年5月6日 (月) 18:39時点における最新版
名張市の若者移住定住チャレンジ支援事業
種類・内容 | |
---|---|
所在地 | 〒 三重県名張市 |
運営者・代表 | |
連絡先 |
新春特別企画名張市民の夢
夢をもって名張へ移住してくる人がいます。
日本中、世界中のいろんな夢が名張で出会い、夢の‟化学反応”が起きる。
そんな‟化学反応”が広がっていけば、名張がすごくおもしろいまちになっていく気がしませんか―
■ローカルヒーロー「イガジャー」として活躍
ジェラーダン・シモンさん Profile
結婚を機にフランスから日本へ移住。
子どもが生まれた2007年に妻の出身地である名張へ。
普段は介護施設で働く。休日は忍びの勇者「イガジャー」に変身し、伊賀地域のPR活動や、「手裏輪研究会」の人たちと「手裏輪」の普及活動を行っている。
3児の父。百合が丘在住
■フランス育ちのローカルヒーロー
◇忍びの勇者「イガジャー」に変身!
生まれ育ったフランスでは日本の文化がすごく人気。
小さいころから、日本の文化に触れる機会も多く、5歳のころは柔道も習っていました。
一番夢中になったのは戦隊ヒーロー。フランスでも、日本の戦隊ヒーロー番組がテレビで放映されていました。
大人になり、メンバーが80人以上もいる戦隊ヒーローファンのグループを作ったりもしました。
日本への移住後、ローカルヒーローのイベントを見る機会がありました。
自分にもできるのではと思って作ったのが、忍びの勇者「イガジャー」のスーツでした。
イベントで、私がヘルメットを取ると、顔を見てみんな驚くんですよ。
まさか、外国人が演じているとは思ってもいませんからね。
◇みんなの笑顔が私の幸せ
コロナでイベントが中止になる中、子ども向けの感染対策のポスターを作成。
イラストは、フランスにいる友達の漫画家に描いてもらいました。
多文化共生センターなどに配布して、コロナに負けず、一緒に乗り越えようと訴えかけています。
また、忍者スポーツ「手裏輪(しゅりりん)」の普及にも力を入れています。
「手裏輪」は、輪投げの要領で的棒を狙うスポーツ。イガジャーがイメージキャラクターなんです。
11月には市内の全小学校に「手裏輪」の用具セットを寄贈しました。簡単そうで、意外と難しい。
そこが「手裏輪」のおもしろいところ。
名張市民センターにも置いてあるので、皆さんもぜひ体験してみてください。
来年には、パリで開催されるジャパンエキスポに参加することになっています。
ジャパンエキスポは、日本文化の祭典で、日本でも取り上げられるくらいフランスでは大規模で有名です。
こんなビッグなイベントに参加できるなんて、今からすごくワクワクしています。
名張の魅力をフランスで発信する橋渡しをしたいですね。
息子たちは「パパかっこいい」と言って、自分のお父さんがヒーローをしていることを喜んでくれています。
自分の好きなことをやっていて、みんなが楽しんで、喜んでくれる姿を見るとすごく幸せ。
いつか、仲間を集めて、戦隊ヒーローショーをすることが私の夢です。
■名張へ移住し、スパイスカレー店を開業
杉本美和子さん Profile
家族4人で、令和2年12月に枚方市から赤目町柏原の古民家へ移住。
市の「若者移住定住チャレンジ支援事業」(空き家や空き店舗を活用した創業に補助)に採択され、昨年2月、自宅に併設したスパイスカレー店をオープン。
地元の食材を盛り込んだカレーと店主の人柄が人気を呼んでいる。
写真は、杉本さん家族とお客さん
■夢の数珠つなぎ
◇人の温かさに触れ、移住して間違いなかったと確信
いつか古民家で飲食店をするんだという夢をかなえるために、赤目へ移住。
地元の人とうまくやっていけるだろうかと心配していましたが、そんな不安は、すぐに吹き飛びました。
古民家の改装作業をしていると、通りがかりに声をかけてくれる人や、わざわざ見に来てくれたり、親切に自分で作った野菜を持ってきてくれた人もいました。
中には、木が生い茂っていて困っていたら、「切ったろか?」という人も。
「家の完成までまだまだやなぁ」「工事、手伝っていきませんか?」積極的に近所の人と関わっていきたいと思っていたので、そういう会話もすごく楽しかったですね。
なんだか、近所の皆さんと一緒に家を改装していった感じです。
カレー店の開業に向けて、地元で採れた野菜を購入できるところを探していると、家の裏の人が農家で、「ええとこ紹介したるわ」と、ご近所にいるたくさんの生産者と結び付けてもらいました。
野菜を購入するだけの関係ではなくて、プライベートでもご飯を食べに行ったり、車が壊れたときに助けてもらったりしてるうちに、絆が生まれてきたなと感じました。
お店がオープンしたとき、近所の人たちがたくさん来てくれてすごく嬉しかったです。
今もその光景が目に焼き付いています。
本当に近所の人が温かくて、赤目に移住してきて間違いなかったですね。
◇出会いの数だけ夢が増えていく
私はおしゃべりが大好き。だから、すぐにお客さんにも話しかけちゃって。
考案しているメニューの相談をすることもあるんですよ。人が興味を持っていることや一生懸命取り組んでいることに興味津々。
自分が知らないことや経験したことがないことも自分の糧にしたいから、積極的に話しかけないと「もったいないな」って思ってしまうんですよね。
今は、古民家の一室を使って、絵画の個展や、ヨガや子育てに関する教室ができたらいいなって考えています。
絵を描いている人、ヨガの先生、抱っこやおんぶのやり方の先生、絵本の読み聞かせなどの講師として招こうと考えているのは、実は、みんなお店のお客さんで、おしゃべりから生まれてきたアイデアばかり。
お客さんと出会うたびに、やりたいことが増えてきて、どんどん夢が膨らんじゃう。
いつかこのお店が、地元の人が集まり、人と人とがつながって、みんなの夢がつながっていく、そんな場所にもなっていけば嬉しいな!
〔広報なばり 令和4年1月10日号〕