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伊佐市基幹相談支援センター

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みなさんは「孤独」と「孤立」と聞いてどのようなイメージが浮かびますか。また、この2つの言葉の違いはなんでしょうか。<br>
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「孤独」は「孤独感」という言葉があるように、主観的な体験です。<br>
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本人が持ちたいと望んでいる社会的関係の程度や頻度に比べ不十分であるときに人は「孤独」を感じます。<br>
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「孤立」は「社会的孤立」という言葉があるように、客観的なもので、社会的関係のネットワーク(つながり)が少ない状況です。<br>
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社会的関係とは家族・親族関係、友人関係、近隣関係等を指します。<br>
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具体的には日常生活の困りごとがあったときに、助けてくれる人がいない、相談できる人がいないといった状況になります。<br>
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このように社会的に孤立していると孤独を感じる可能性は高まりますが、社会的に孤立していなくても孤独を感じる人もいます。<br>
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つまり同じ状況であっても孤独を感じる人とそうでない人がいるということです。<br>
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これはその状況をその人自身がどう考える(認知する)かによって変わってきます。<br>
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例えば、一人で食事をしている風景を想像してみましょう。<br>
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これは客観的に見ると孤立した状態と言えます。<br>
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この状況を「人と話をしながら食べたいのに一人だ」と考えると孤独と感じるでしょうが、「一人でゆっくりと好きなように食べられる」と考えれば孤独ではなく楽しく感じるかもしれません。<br>
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最近「ソロ活」という言葉が聞かれるようになっていますが、あえて孤立した状況を作り出し、一人の時間を楽しむことに価値があるという考えも認識されています。<br>
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もちろん人とのつながりが重要であることに変わりはないのですが、それ自体をストレスに感じてしまうという人にとっては、一時的に自ら孤立状態にすることで気分転換ができるということを考えると「ソロ活」はポジティブなイメージの言葉になります。<br>
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また日本人は文化的な特徴から諸外国に比べると仕事以外に人と付き合いがない人の割合が多い傾向があると言われています。<br>
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関係が全くない状態から人と交流することが苦手な人が多いようです。<br>
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そういったことからも日常的に〝つながる〟〝つながらない〟という2択ではなく、必要な時に安心できる人だけとつながることができるといった〝ゆるいつながり〟という視点も必要になってくるのではないでしょうか。<br>
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つまり孤立している状況、それ自体が問題というよりも、孤独を感じて、その孤独に苦しんでいる状態や助けてほしいけど「助けて」が言えない環境の方が問題なのかもしれません。<br>
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近年はオンラインを活用した方法やつながり作りに焦点を当てた取り組みも増えてきています。<br>
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自分にとって心地よい環境や人とのつながりとは何か、考えてみてはいかがでしょうか。<br>
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参考資料:<br>
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・孤独と孤立~自分らしさと人とのつながり/日本看護協会出版会<br>
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・メンタルヘルスマガジンこころの元気+/NPO法人地域精神保健福祉機構<br>
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問い合わせ:伊佐市基幹相談支援センター(伊佐市役所福祉課内)<br>
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【電話】23-1317<br>
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'''発達障害について'''<br>
 
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◇どんな障害?<br>
 
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「発達障害」とは「発達」の進み方が早いところや遅いところ(発達の凸凹と表現することもあります)があって、その影響で苦手なことや上手くできないことが増えて、生活や仕事上で困りごとがでてくることを言います。<br>
 
「発達障害」とは「発達」の進み方が早いところや遅いところ(発達の凸凹と表現することもあります)があって、その影響で苦手なことや上手くできないことが増えて、生活や仕事上で困りごとがでてくることを言います。<br>
医学的な診断では「[[神経発達症]]」と呼ばれており、ASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠如多動症)・LD(学習障害)などが含まれます。<br>
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医学的な診断では「神経発達症」と呼ばれており、ASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠如多動症)・LD(学習障害)などが含まれます。<br>
 
得意と苦手の差が大きい。何が得意で、何が苦手かはひとそれぞれ<br>
 
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2024年11月19日 (火) 00:24時点における最新版

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伊佐市基幹相談支援センター

種類・内容
所在地 〒 鹿児島県伊佐市
連絡先 【電話】23-1317

基幹相談支援センターだより(8) 孤独と孤立について
みなさんは「孤独」と「孤立」と聞いてどのようなイメージが浮かびますか。また、この2つの言葉の違いはなんでしょうか。
「孤独」は「孤独感」という言葉があるように、主観的な体験です。
本人が持ちたいと望んでいる社会的関係の程度や頻度に比べ不十分であるときに人は「孤独」を感じます。
「孤立」は「社会的孤立」という言葉があるように、客観的なもので、社会的関係のネットワーク(つながり)が少ない状況です。
社会的関係とは家族・親族関係、友人関係、近隣関係等を指します。
具体的には日常生活の困りごとがあったときに、助けてくれる人がいない、相談できる人がいないといった状況になります。
このように社会的に孤立していると孤独を感じる可能性は高まりますが、社会的に孤立していなくても孤独を感じる人もいます。
つまり同じ状況であっても孤独を感じる人とそうでない人がいるということです。
これはその状況をその人自身がどう考える(認知する)かによって変わってきます。
例えば、一人で食事をしている風景を想像してみましょう。
これは客観的に見ると孤立した状態と言えます。
この状況を「人と話をしながら食べたいのに一人だ」と考えると孤独と感じるでしょうが、「一人でゆっくりと好きなように食べられる」と考えれば孤独ではなく楽しく感じるかもしれません。
最近「ソロ活」という言葉が聞かれるようになっていますが、あえて孤立した状況を作り出し、一人の時間を楽しむことに価値があるという考えも認識されています。
もちろん人とのつながりが重要であることに変わりはないのですが、それ自体をストレスに感じてしまうという人にとっては、一時的に自ら孤立状態にすることで気分転換ができるということを考えると「ソロ活」はポジティブなイメージの言葉になります。
また日本人は文化的な特徴から諸外国に比べると仕事以外に人と付き合いがない人の割合が多い傾向があると言われています。
関係が全くない状態から人と交流することが苦手な人が多いようです。
そういったことからも日常的に〝つながる〟〝つながらない〟という2択ではなく、必要な時に安心できる人だけとつながることができるといった〝ゆるいつながり〟という視点も必要になってくるのではないでしょうか。
つまり孤立している状況、それ自体が問題というよりも、孤独を感じて、その孤独に苦しんでいる状態や助けてほしいけど「助けて」が言えない環境の方が問題なのかもしれません。
近年はオンラインを活用した方法やつながり作りに焦点を当てた取り組みも増えてきています。
自分にとって心地よい環境や人とのつながりとは何か、考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料:
・孤独と孤立~自分らしさと人とのつながり/日本看護協会出版会
・メンタルヘルスマガジンこころの元気+/NPO法人地域精神保健福祉機構
問い合わせ:伊佐市基幹相談支援センター(伊佐市役所福祉課内)
【電話】23-1317
〔広報いさ 2023年7月1日号 〕

発達障害について
◇どんな障害?
「発達障害」とは「発達」の進み方が早いところや遅いところ(発達の凸凹と表現することもあります)があって、その影響で苦手なことや上手くできないことが増えて、生活や仕事上で困りごとがでてくることを言います。
医学的な診断では「神経発達症」と呼ばれており、ASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠如多動症)・LD(学習障害)などが含まれます。
得意と苦手の差が大きい。何が得意で、何が苦手かはひとそれぞれ
◇どれくらいの人がいる?
だいたい100人に8~9人の人が「発達障害」の可能性があると言われています。
※文部科学省が令和4年に実施した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」の結果より
◇原因は
その人が元々生まれ持った脳の働き方の特徴で、ある日突然そうなったり、努力しないからなったりするものではありません。
◇どんなことが起こりやすい?
・学校に通う時期
落ち着きがない、片付けや整理が苦手、空気が読めない、ノートがうまくとれない、忘れ物が多い、友達とトラブルになりやすい など
・大人になってから
仕事のミスが多く長続きしない、家事や育児がうまくこなせない、身近な人の気持ちの理解が苦手など
◇本人はこんな気持ちになりやすい
・自信がない
・自分が変だと感じる
・生き辛い感覚
・状況が分からない不安 など
◇どうしたら生活しやすい?
・分かりやすい枠組みを作ってもらう→本人の特性(傾向)に合った具体的な説明や取り決め
・良いところやできたことをほめられる→自信がついて、次のステップに進める
・理解してくれる人や同じ経験をしている人とつながる→理解と共感を得られる機会ができる
・穏やかでリラックスできる環境で過ごす→考えや行動がまとまりやすい
※長所を伸ばし、短所は工夫して補い、できないことは無理せず周囲にサポートしてもらうことが大切です。
また特徴は人それぞれで、診断があるかどうかだけで区別できるものでもありません。
本人が困っていると感じるかどうかは環境による影響も大きいと言えるでしょう。
(参考資料:こども情報ステーションbyぷるすあるは>こどもも大人もイラストで学ぶ発達障害)
伊佐市の子どもとその家族の健やかな成長を支えるためのホームページ「みちしるべ」もありますのでそちらも参考にしてみてください。
アクセス:伊佐市ホームページ→子育て・福祉・介護→いさで子育て
ピアサポート推進事業 子育て応援サイト~みちしるべ~【URL】http://children.jiwakai-akebono
(伊佐市ピアサポート推進事業の一環として社会福祉法人慈和会・医療法人慈和会が作成しました)
問い合わせ:伊佐市基幹相談支援センター(伊佐市役所福祉課内)
【電話】23-1317
〔広報いさ 2023年5月1日号〕

現在、私たちの業務の中で特に時間を費やしているものが、アウトリーチと言われる活動になります。
直訳すると「外に手を伸ばす」ことを意味します。
従来は対象者の自宅などに出向く訪問支援全般をアウトリーチと表現されていましたが、近年では若者のひきこもりや自らの意志では受診が困難な精神的困難を抱えている人など、多様化した問題に対しアウトリーチの取組が増え、その定義や活動範囲も広がりをみせています。
基幹相談支援センター(以下:センター)が行うアウトリーチは「支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に対し、積極的に働きかけて情報・支援を届けるプロセス(過程)」という意味合いがあります。
アウトリーチの目的を大きく分けると
(1)対象者に気付き、つながるため
(2)アセスメントのため(※)
(3)支援のため
(4)地域づくりのためと4つあります。
これまでセンターではサービス利用のない障害者手帳をお持ちの人の自宅に訪問し、普段の生活をお聞きするなかで、困りごとがある人に対してはどのようなサポートができるか本人や家族と話し合い、必要であれば関係機関やサービスの紹介を行うなどの活動を行ってきました。
また市内の企業や事業所等を訪問し、困りごとの解決につながる情報やサービスがないか等の調査を通して、関係機関とのつながり作りにも取り組んでいます。
私たちの活動は対象者の生活の場に足を踏み入れることも多いため「自分がもしその立場だったらどうだろう」ということを考えながら、丁寧な関わりができるよう心がけています。
そして必要な情報が届いていない人や「助けて」が言えない人に手を差し伸べられるよう、今後もこのような活動を続けていきたいと考えていますので、ご理解、ご協力をお願いします。
※アセスメント…人や物事など対象の客観的な評価
◆子育て支援に関するオープンスペースの紹介
今年度から社会福祉法人慈和会が伊佐市から委託を受け、基幹相談支援センターも一緒に取り組んでいるピアサポート推進事業(※)についてお知らせします。
昨年度から医療法人慈和会、社会福祉法人慈和会が共同し思春期や成人期の心の問題に関わってきた法人だからこそできる「子ども支援」と「子どもを支える周囲への支援」ができないかと考え、オープンスペースを実施してきました。
内容としては、気軽に相談できる窓口としてだけでなく、医療・福祉に関する社会資源や進路、子育てに関する情報を提供し、人と人とが気軽につながれる場作りなどです。
当面はコロナの影響も考慮し、オンラインを活用した情報提供の仕組み作りや研修企画など検討していきます。
センターもこの事業を通して関係機関のより良い連携につながるよう取り組んでいきたいと思います。
※ピアサポート…同じような悩みを持つ人達同士で支え合う活動
問い合わせ:伊佐市障がい者等基幹相談支援センター(伊佐市役所福祉課内)
【電話】23-1317
〔広報いさ 2022年7月1日号〕


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