Job:検察官
提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
(版間での差分)
(ページの作成: ==検察官== 〔2003年原本〕<br> 刑事事件の犯罪を調査し、裁判所に公訴を提起し(起訴)、さらに刑が確定したとき、刑の執行を...) |
|||
(2人の利用者による、間の2版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
+ | {{topicpath | [[メインページ]] > [[:Category:中学生・高校生のための仕事ガイド|中学生・高校生のための仕事ガイド]] > [[:Category:司法・社会的保安の関連|司法・社会的保安の関連]] > {{PAGENAME}} }} | ||
+ | |||
==検察官== | ==検察官== | ||
〔2003年原本〕<br> | 〔2003年原本〕<br> | ||
− | + | 刑事事件の犯罪を調査し、裁判所に公訴を提起し(起訴)、さらに刑が確定したとき、刑の執行を指揮監督する検事です。<br> | |
− | + | また公益代表として法令がその権限を定め、その職務を行ないます。<br> | |
− | + | 原則として一人で仕事をします。主なものは警察から送られてくる事件。<br> | |
− | + | 地方検察庁では、警察から送られてくる事件の担当者を決めるのが次席検事。<br> | |
− | + | 難易度や手持ちの事件数、経験、特色をみながらふり分けていきます。<br> | |
+ | 検事の仕事内容は3つ。<br> | ||
+ | ①事件を起訴するのかしないのかを決める。<br> | ||
+ | ②起訴したばあいの公判。公判の法廷で審理があり、立証し、適正な判決を得る(公訴の遂行という)。<br> | ||
+ | ③刑の執行。確定した事件が懲役刑なら刑務所に送り、刑罰刑なら罰金を徴収する。<br> | ||
+ | 重要なのは、①の起訴判断。法律上はどんな重大な罰でも、動機、情状などによって不起訴処分にできます。<br> | ||
+ | 訴訟のときは、警察官を督励して証拠を集めなくてはなりません。<br> | ||
+ | 警察官が逮捕したあと勾留請求するかしないかも検事の判断です。<br> | ||
+ | 重大事件になると、警察の逮捕以前から関与しています。<br> | ||
+ | これは逮捕が社会的に大きな影響を与えるためです。<br> | ||
+ | 政治家がらみの事件になると慎重にならざるをえません。<br> | ||
+ | でも“巨悪”は眠らせないでほしい。<br> | ||
検察官は階級別で検事、次席検事……検事総長まで連なります。<br> | 検察官は階級別で検事、次席検事……検事総長まで連なります。<br> | ||
− | + | 検察官になるには司法試験に合格しなくてはなりません。<br> | |
− | [[Category: | + | しかし、司法試験合格者のうち検事任官者は少ない。<br> |
− | + | 「検察官の確保は、法曹界の深刻な問題」といわれています。<br> | |
− | + | 「仕事は多く、昇進は遅く、転勤は多く、しかもその割には給与が安い」ため、<br> | |
− | + | あるいは「政権党に甘い」といわれているのが一原因かも。<br> | |
− | + | [[Category:司法・社会的保安の関連|010]] |
2017年9月15日 (金) 10:42時点における最新版
検察官
〔2003年原本〕
刑事事件の犯罪を調査し、裁判所に公訴を提起し(起訴)、さらに刑が確定したとき、刑の執行を指揮監督する検事です。
また公益代表として法令がその権限を定め、その職務を行ないます。
原則として一人で仕事をします。主なものは警察から送られてくる事件。
地方検察庁では、警察から送られてくる事件の担当者を決めるのが次席検事。
難易度や手持ちの事件数、経験、特色をみながらふり分けていきます。
検事の仕事内容は3つ。
①事件を起訴するのかしないのかを決める。
②起訴したばあいの公判。公判の法廷で審理があり、立証し、適正な判決を得る(公訴の遂行という)。
③刑の執行。確定した事件が懲役刑なら刑務所に送り、刑罰刑なら罰金を徴収する。
重要なのは、①の起訴判断。法律上はどんな重大な罰でも、動機、情状などによって不起訴処分にできます。
訴訟のときは、警察官を督励して証拠を集めなくてはなりません。
警察官が逮捕したあと勾留請求するかしないかも検事の判断です。
重大事件になると、警察の逮捕以前から関与しています。
これは逮捕が社会的に大きな影響を与えるためです。
政治家がらみの事件になると慎重にならざるをえません。
でも“巨悪”は眠らせないでほしい。
検察官は階級別で検事、次席検事……検事総長まで連なります。
検察官になるには司法試験に合格しなくてはなりません。
しかし、司法試験合格者のうち検事任官者は少ない。
「検察官の確保は、法曹界の深刻な問題」といわれています。
「仕事は多く、昇進は遅く、転勤は多く、しかもその割には給与が安い」ため、
あるいは「政権党に甘い」といわれているのが一原因かも。