久留米市人権啓発センター
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(3)支援者を増やす:身近な人たちと性に関する知識を深め合い、自分にできることはないか考える<br> | (3)支援者を増やす:身近な人たちと性に関する知識を深め合い、自分にできることはないか考える<br> | ||
問い合わせ先:人権啓発センター<br> | 問い合わせ先:人権啓発センター<br> | ||
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〔広報くるめ 令和3年12月1日号〕<br> | 〔広報くるめ 令和3年12月1日号〕<br> | ||
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2022年12月31日 (土) 11:49時点における最新版
久留米市人権啓発センター
種類・内容 | |
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所在地 | 〒 福岡県久留米市 |
連絡先 |
2021/12月4日から10日まで人権尊重週間
いないのではなく気付いていないだけ
6色のレインボーカラーは、性の多様性を表現。国際的にLGBTQのシンボルカラーです
民間の調査で、性的少数者は11人に1人の割合といわれます。
男性・女性だけでなく性的少数者LGBTQの人も身近にいると想像することが、多様な性を認め合う社会の第一歩です。
LGBTQの研修や講演を行っているOVER_THE_RAINBOW代表_荒牧明楽さんに聞きました。
居場所がない寂しさ
「女子はサッカー部に入れないよ」。同級生から女子と扱われることが嫌でした。
なぜ、自分が女の子なのか。理由が分からないモヤモヤをずっと抱えながら、人と違うことで孤立感を感じ、苦しんだ小学生時代でした。
男子と遊ぶのが楽しく、一緒にいるだけなのに、友達から冷やかされたり、からかわれたり。
高学年になると、少しずつ体が丸みを帯び、生理が始まると、女性であることを自覚せざるを得ない状況に。
周りから受け入れられず、ただ居場所がない寂しさでいっぱいでした。
中学生になると制服もあり、男女がはっきり分けられます。
自分の性別に違和感を感じていても、子どもながらに、自我を出すと周りとの関係がこじれると分かっていました。
「もう、自分らしく生きることはできないんだ。女の子として、生きていくしかないんだ」と、決心しました。
ひたすら周りに合わせていましたね。
話してくれてありがとう
高校生の時、テレビドラマ「金八先生」を見て「性同一性障害」という情報を知りました。
自分の中にスッと入ってきたのを覚えています。
ただ「どうして今なんだ。女として生きると決めたのに」という葛藤とストレスに襲われました。
悩み抜いた結果、友人にカミングアウトすることを決意。
でも、いざ話すとなると、体が震え、声が出ず、涙があふれ出ました。
何時間もかけてやっと出た一言に、友人は「話してくれてありがとう。荒牧は荒牧だよ」と言ってくれて、その言葉に救われました。
判断ではなく違いの想像を
性は、男性と女性の2択に分けられがちです。
しかし、性は身体の特徴から判断される「戸籍上の性」だけではなく、「心の性」、「好きになる性」、「表現する性」などの4つの要素で構成されます。
組み合わせ方は、人それぞれ。性には多様性があることを正しく理解してください。
強制されたり、奪われたりするものではありません。
LGBTQの人が、周りにいないのではなく、気付いていないだけ。思い込みで判断せず、違いを想像してください。
そこから、多様な性を認め合い、誰もが自分らしく生きられる社会の第一歩が始まると信じています。
OVER_THE_RAINBOW代表_荒牧明楽さん:女性として生まれ、幼少期から自分の性別に違和感を抱く。
20歳で改名、27歳で性別適合手術をし、戸籍を男性に変更。
2017年に「OVER_THE_RAINBOW」を発足。
全ての人が個性を認め合い、協力し合える社会の実現を目指す。1985年生まれ
性的少数者LGBTQとは?
性的指向(LGB):好きになる相手の性別
L(レズビアン):同性を好きになる女性
G(ゲイ):同性を好きになる男性
B(バイセクシュアル):異性も同性も好きになる人
性自認(TQ):自分の性別の捉え方
T(トランスジェンダー):身体の性と心の性が異なる人
Q(クエスチョニング):性的指向・性自認が決まっていない人
性の4つの要素とは?
(1)身体の性:身体の特徴から判断される戸籍上の性
(2)心の性(性自認):自分の性をどう感じているか
(3)好きになる性(性的指向):どういった人を好きになるか
(4)表現する性:服装、しぐさ、言葉遣いなど
こんな会話していませんか?
当事者は、何気ない一言に傷ついています
異性愛前提の会話:彼氏いる?彼女できた?(注意)「パートナー」という言葉に言い換えましょう
性的少数者の人を笑いものにする会話:あの人って男?女?
当事者を傷つける言葉:レズとかホモとか生理的に無理!
できることから始めませんか?
多くの人が、正しく知る、正しく学ぶことで、誰もが安心して生活できます
(1)多様な性を知る:当事者から話を聞く。研修会に参加する
(2)当たり前を見直す:自分の「当たり前」を相手に押しつけない
(3)支援者を増やす:身近な人たちと性に関する知識を深め合い、自分にできることはないか考える
問い合わせ先:人権啓発センター
〔広報くるめ 令和3年12月1日号〕