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ひきこもり国語辞典 しんぶん赤旗

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==ひきこもり国語辞典 しんぶん赤旗==
ページ名 [[ひきこもり国語辞典 しんぶん赤旗]]  (本、) <br>
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'''二度見知りもあるんだよ『ひきこもり国語辞典』'''<br>
 
'''二度見知りもあるんだよ『ひきこもり国語辞典』'''<br>
 
安全基地、家付きホームレス、このままじゃ終わらない、もう大人なんだから…。<br>
 
安全基地、家付きホームレス、このままじゃ終わらない、もう大人なんだから…。<br>
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〔しんぶん赤旗2021年4月5日(くらし家庭部=堤由紀子)〕<br>
 
〔しんぶん赤旗2021年4月5日(くらし家庭部=堤由紀子)〕<br>
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[[Category:ひきこもり国語辞典へのコメントページ|しんぶんあかはた]]
 
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2024年1月16日 (火) 18:33時点における最新版

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ひきこもり国語辞典 しんぶん赤旗

二度見知りもあるんだよ『ひきこもり国語辞典』
安全基地、家付きホームレス、このままじゃ終わらない、もう大人なんだから…。
『ひきこもり国語辞典』には、当事者のリアルな言葉や行動を示す見出しが並びます。
一つ一つの言葉を楽しみながらひきこもりを深く知ってほしい。
そんな願いが凝縮された「辞典」です。(堤由紀子)
◇     ◇
監修は不登校情報センター代表の松田武己さん。
フリーの編集者をしながら、20年以上にわたり居場所で200人以上の、不登校やひきこもりの人たちとともに生活をしてきました。
本書は、2013年に作った手作り冊子が元になっています。
「辞書作りが趣味」という特技を生かし、居場所に来る人たちの言葉を日々集め、見出しをつけました。
その数約530にも。
鋭い感覚が…
「ひきこもりの当事者や経験者ってどこか感覚が鋭くて、私たちが見逃しやすいことを見つけているんです」と松田さん。
姿かたちはさまざまで例外もあるとしながらも「人並み以上の感性と人並みに近い社会性を持つ」と「まえがき」に書きました。
目指したのは「ひきこもり当事者が一人称で説明する辞書」でした。
さまざまな理由でひきこもりになった、その物語を伝えたい。
しかも簡潔に、うそもなく。本人の気持ちになって言い表せなかったものは、掲載をあきらめました。
また「オーバードーズ」や「リストカット」といった、複雑で個人差があるものを説明するのも骨が折れた、と振り返ります。
冊子にはあまりなかった「恋愛関係」や「働くこと」といった分野も、盛り込みました。
難しかったのは「死」に関すること。
「でも避けちゃいけない」。4人の言葉をつむいで「死ねない」という見出しでまとめました。
◇    ◇
死ねない
死にたいと思っています。でも死後の世界を信じるから死ねません。
自殺をしたら死後の世界でも自殺を繰り返す思いにさいなまれるといいます。
(中略)
私の回復を待っている人がいます。申し訳なくて死ぬに死ねません。
◇    ◇
「表情に困る」
時折差し込まれた4コマ漫画や川柳、「はみ出し」も、ひきこもりの理解を助けます。
4コマ漫画を描いたMakikоさん(46)。その一つが「二度見知り」です。
辞典では「初めて会うときよりも顔を知った後に再度顔を会わせるときが緊張します。
どんな表情で会えばいいのか困るのです」と書かれています。
「初対面は大丈夫なんですが、会う回数を重ねるうちに、自分の内面を見せるのが怖くなってしまうんですね。
人見知りは知られているけれど、二度見知りもあるんだよと知ってほしいです」
さらに辞典をめくってMakikоさんが指さしたのは「メンタル主婦」。
主婦としていろいろとプレッシャーをかけられ、時には寝込む。相談相手もいなくて孤独だ、と記されています。
居場所がほしい
4歳の息子が小さかった時は、一緒にデイケアに行っていました。
ところが、幼稚園に入ってからは息子の世話をしながら行かれる居場所に困っていると話します。
「家にひきこもる時間も私にとって大切です。
でも、同じ境遇の人たちと話せる、ほっとできる場所が近くにほしいんです」
「家族に自分のひきこもりのことを説明するのは、実はすごく難しくて。この本を読めば、多少はわかってくれるかもしれません」と松田さん。
「行政の担当者やカウンセラーも、ぜひ手にとってほしい。
『ひきこもり』といっても一人一人違う、ということを知る助けになればと願っています」
(了)
〔しんぶん赤旗2021年4月5日(くらし家庭部=堤由紀子)〕

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