キドックス
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− | + | '''不登校、引きこもり……悩みを抱えた若者たちが保護犬と出会った'''<br> | |
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− | ''' | + | 「NPO法人キドックス」を立ち上げた、上山琴美さんの活動を紹介します。<br> |
− | + | '''悩みを抱えた若者と保護犬が、ともに幸せになるための施設'''<br> | |
− | + | 左から動物看護士と産業カウンセラーの資格を持つ村本知恵里さん、キドックス代表理事の上山さん、スタッフの伊勢川知子さん<br> | |
− | + | 組織名のキドックス(KIDOGS)とは、“KID(子ども)”と“DOG(犬)”を掛け合わせた言葉です。<br> | |
− | + | 茨城県土浦市にあるキドックスファームでは、不登校や引きこもりなどの悩みを抱える青少年が、つらい境遇にいた保護犬の心と体のケア、トレーニングを行うことで、自立をしていけるよう促し、同時に保護犬を幸せな家庭に譲渡する活動を行っています。<br> | |
− | + | この活動をキドックスでは、「シェルター部」と呼び、毎週火曜日から金曜日の4日間行っています。<br> | |
− | + | 毎朝6、7名の青少年が通いで訪れ、キドックスに保護されている保護犬のお世話、トレーニングをして、最終的には新しい家族への譲渡までを担当します。<br> | |
− | + | 「ここでは、悩みを抱えた青少年が主体的に自分の人生を生きていけること、そして、犬が人間社会の中で幸せに生きていけること、2つのことを目指しています」と語る代表理事の上山琴美さんは、20代後半でこの施設を創設しました。<br>''' | |
− | + | 愛犬の死と親友が非行に走ったことが転機に'''<br> | |
− | + | 2012年に開所した茨城県土浦市にあるキドックスファーム。筑波山近くの緑豊かな環境に建っています。<br> | |
− | + | シェルター部ほか、木工部、カフェ部などの活動に、引きこもりの悩みを抱える若者たちが通います<br> | |
− | + | 上山さんは、幼少の頃から犬と共に育ち、学生時代にかわいがっていた愛犬2頭を病気で亡くしました。<br> | |
− | + | そのとき、自分が何もできなかったことを悔しく思い、「これからは、もっと犬たちのために何かをしたい……」と考え、動物保護の活動を始めました。<br> | |
− | + | その同時期に、中学時代の親友が非行に走り、高校になると学校に出てこなくなったという出来事があったそう。<br> | |
− | + | 「同じ環境で育ってきた友人が、急に変わってしまってショックだったのと同時に『人はなぜ変わるのか? 』という部分にとても興味がわいたんです」と語る上山さん。<br> | |
− | + | その後、犯罪心理などの勉強を始め、大学では教育学、心理学を学び、ボランティアで非行や引きこもりなどの悩みを抱える青少年の支援活動に参加しました。<br> | |
− | + | 「そんなとき、偶然テレビで、アメリカのオレゴン州にある少年院で実施されている『プロジェクト・プーチ』という更生プログラムを知ったんです」<br> | |
+ | 次回は、キドックスの活動にも大きな影響を与えた、「プロジェクト・プーチ」についてご紹介します。<br> | ||
+ | ※各情報は2019年10月30日現在の情報です<br> | ||
+ | 出典/「いぬのきもち」2020年2月号『犬のために何ができるのだろうか』<br> | ||
+ | 写真/尾﨑たまき<br> | ||
+ | 文/ichi | ||
+ | いぬのきもちWeb編集室ichi | ||
+ | 〔2020年8/12(水) いぬのきもち WEB MAGAZINE〕<br> | ||
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2023年8月16日 (水) 08:19時点における最新版
NPO法人 キドックス
所在地 | 茨城県土浦市 |
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TEL | |
自立支援施設(心に傷を負った保護犬のトレーニングを介して、青少年の自立支援を行う) |
不登校、引きこもり……悩みを抱えた若者たちが保護犬と出会った
いぬのきもち WEB MAGAZINE
「NPO法人キドックス」を立ち上げた、上山琴美さんの活動を紹介します。
悩みを抱えた若者と保護犬が、ともに幸せになるための施設
左から動物看護士と産業カウンセラーの資格を持つ村本知恵里さん、キドックス代表理事の上山さん、スタッフの伊勢川知子さん
組織名のキドックス(KIDOGS)とは、“KID(子ども)”と“DOG(犬)”を掛け合わせた言葉です。
茨城県土浦市にあるキドックスファームでは、不登校や引きこもりなどの悩みを抱える青少年が、つらい境遇にいた保護犬の心と体のケア、トレーニングを行うことで、自立をしていけるよう促し、同時に保護犬を幸せな家庭に譲渡する活動を行っています。
この活動をキドックスでは、「シェルター部」と呼び、毎週火曜日から金曜日の4日間行っています。
毎朝6、7名の青少年が通いで訪れ、キドックスに保護されている保護犬のお世話、トレーニングをして、最終的には新しい家族への譲渡までを担当します。
「ここでは、悩みを抱えた青少年が主体的に自分の人生を生きていけること、そして、犬が人間社会の中で幸せに生きていけること、2つのことを目指しています」と語る代表理事の上山琴美さんは、20代後半でこの施設を創設しました。
愛犬の死と親友が非行に走ったことが転機に
2012年に開所した茨城県土浦市にあるキドックスファーム。筑波山近くの緑豊かな環境に建っています。
シェルター部ほか、木工部、カフェ部などの活動に、引きこもりの悩みを抱える若者たちが通います
上山さんは、幼少の頃から犬と共に育ち、学生時代にかわいがっていた愛犬2頭を病気で亡くしました。
そのとき、自分が何もできなかったことを悔しく思い、「これからは、もっと犬たちのために何かをしたい……」と考え、動物保護の活動を始めました。
その同時期に、中学時代の親友が非行に走り、高校になると学校に出てこなくなったという出来事があったそう。
「同じ環境で育ってきた友人が、急に変わってしまってショックだったのと同時に『人はなぜ変わるのか? 』という部分にとても興味がわいたんです」と語る上山さん。
その後、犯罪心理などの勉強を始め、大学では教育学、心理学を学び、ボランティアで非行や引きこもりなどの悩みを抱える青少年の支援活動に参加しました。
「そんなとき、偶然テレビで、アメリカのオレゴン州にある少年院で実施されている『プロジェクト・プーチ』という更生プログラムを知ったんです」
次回は、キドックスの活動にも大きな影響を与えた、「プロジェクト・プーチ」についてご紹介します。
※各情報は2019年10月30日現在の情報です
出典/「いぬのきもち」2020年2月号『犬のために何ができるのだろうか』
写真/尾﨑たまき
文/ichi
いぬのきもちWeb編集室ichi
〔2020年8/12(水) いぬのきもち WEB MAGAZINE〕