ゆうあい三浦塾
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'''三浦市社協の学習支援事業で、ボランティア講師グループの代表を務める'''<br> | '''三浦市社協の学習支援事業で、ボランティア講師グループの代表を務める'''<br> | ||
鈴木 恒雄さん 下宮田在住 75歳<br> | 鈴木 恒雄さん 下宮田在住 75歳<br> | ||
「生涯一教育者」に使命<br> | 「生涯一教育者」に使命<br> | ||
− | + | ○…三浦市社会福祉協議会が主催する学習支援「ゆうあい三浦塾」。おもに夏・冬の長期休業期間中に開かれ、今年で4年目を迎える。<br> | |
− | + | 家庭事情などで十分な学習環境のない子どもたちに学びの機会を提供する講師陣は、元教員や元客室乗務員など様々な経歴の持ち主。<br> | |
− | + | あるときは教師、あるときは子どもを見守る父や母・祖父母的存在となって導く。<br> | |
− | + | ○…大学卒業後、三浦市内の中学校で教職に就き、これまで学校長・教育長を歴任。<br> | |
+ | 退職後も教育研究所に勤めるなど“教育一筋”の功績から、ボランティア講師の要請を受けた。<br> | ||
+ | 「これはやるべき」。賛同した背景には、子どもを取り巻く教育環境の変化に対する危機感があった。<br> | ||
+ | 受験を見据えた塾ありきの学習、経済格差が起因する教育格差、教師や保護者との距離感。昨今の教育のあり方への疑問からだった。<br> | ||
+ | ○…学習支援と同等に重要視するのは、コミュニケーション。人間関係から得る学びだ。<br> | ||
+ | 親や友人、担任には言いづらい胸のうちを吐露する子も多いと言い、講師は静かに耳を傾け、そっと心を寄せる。<br> | ||
+ | 「勉強よりまずは『今日もよく来たね』から始まるんです」。<br> | ||
+ | 不登校でも学習会には必ず来る子や高校受験を決意した子、一人ひとりの心境に少なからず変化がある。<br> | ||
+ | 存在を認め、頑張りを褒めることが大事なのだと持論を説いた。<br> | ||
+ | ○…「こういった場は地域にもっと必要」。<br> | ||
+ | 社会や大人が作ってしまった格差の中にいる子どもたちの手助けになればと、年間を通して常に門戸を開く居場所づくりが目標だ。<br> | ||
+ | 現場を知る者として、学校だけでは指導に限界があることも実感。<br> | ||
+ | だからこそ自身の経験を地域に役立てたいと考える。「死ぬまで教員でいたいね」。<br> | ||
+ | 目を細め、問わず語りにつぶやいた。<br> | ||
〔2018年8月3日タウンニュース三浦版〕 <br> | 〔2018年8月3日タウンニュース三浦版〕 <br> | ||
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2022年1月14日 (金) 01:13時点における最新版
ゆうあい三浦塾
運営団体 | 社会福祉法人 三浦市社会福祉協議会 |
---|---|
住所 | 238-0102 神奈川県三浦市南下浦町菊名1258-3(三浦市社会福祉協議会の住所) |
TEL | 046-888-7347(三浦市社会福祉協議会のTEL) |
FAX | 046-889-1561(三浦市社会福祉協議会のFAX) |
メール・URL | https://www.shakyo-miura.com/cgi-bin/blog/diary.cgi?field=18 |
SNS | ● |
三浦市社協の学習支援事業で、ボランティア講師グループの代表を務める
鈴木 恒雄さん 下宮田在住 75歳
「生涯一教育者」に使命
○…三浦市社会福祉協議会が主催する学習支援「ゆうあい三浦塾」。おもに夏・冬の長期休業期間中に開かれ、今年で4年目を迎える。
家庭事情などで十分な学習環境のない子どもたちに学びの機会を提供する講師陣は、元教員や元客室乗務員など様々な経歴の持ち主。
あるときは教師、あるときは子どもを見守る父や母・祖父母的存在となって導く。
○…大学卒業後、三浦市内の中学校で教職に就き、これまで学校長・教育長を歴任。
退職後も教育研究所に勤めるなど“教育一筋”の功績から、ボランティア講師の要請を受けた。
「これはやるべき」。賛同した背景には、子どもを取り巻く教育環境の変化に対する危機感があった。
受験を見据えた塾ありきの学習、経済格差が起因する教育格差、教師や保護者との距離感。昨今の教育のあり方への疑問からだった。
○…学習支援と同等に重要視するのは、コミュニケーション。人間関係から得る学びだ。
親や友人、担任には言いづらい胸のうちを吐露する子も多いと言い、講師は静かに耳を傾け、そっと心を寄せる。
「勉強よりまずは『今日もよく来たね』から始まるんです」。
不登校でも学習会には必ず来る子や高校受験を決意した子、一人ひとりの心境に少なからず変化がある。
存在を認め、頑張りを褒めることが大事なのだと持論を説いた。
○…「こういった場は地域にもっと必要」。
社会や大人が作ってしまった格差の中にいる子どもたちの手助けになればと、年間を通して常に門戸を開く居場所づくりが目標だ。
現場を知る者として、学校だけでは指導に限界があることも実感。
だからこそ自身の経験を地域に役立てたいと考える。「死ぬまで教員でいたいね」。
目を細め、問わず語りにつぶやいた。
〔2018年8月3日タウンニュース三浦版〕