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Center:2006年6月ー引きこもりの就労支援の内容

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私にはその就労までの時間スケジュールがとても早く、たぶん引きこもり経験者はこの場を情報として知った人であっても、来られる人はよくても5%未満だと思いました。<br>
 
私にはその就労までの時間スケジュールがとても早く、たぶん引きこもり経験者はこの場を情報として知った人であっても、来られる人はよくても5%未満だと思いました。<br>
たぶん8割以上の人には経験の人には敬遠されるように思いますし、チャレンジした人の大半も途中で進行ストップになると感じました。<br>
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たぶん8割以上の人には敬遠されるように思いますし、チャレンジした人の大半も途中で進行ストップになると感じました。<br>
 
しかし、引きこもりの人は多数いますし、このジョブカフェのような場を運営する側にいる人たちはそこで学び、改善の方向をつかめる場になりますから、貴重な試みだと思います。<br>
 
しかし、引きこもりの人は多数いますし、このジョブカフェのような場を運営する側にいる人たちはそこで学び、改善の方向をつかめる場になりますから、貴重な試みだと思います。<br>
  
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[[Category:不登校情報センター・五十田猛・論文とエッセイ|2006年06年]]
 
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[[Category:文通誌『ひきコミ』|2006年06月]]
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2021年1月6日 (水) 07:55時点における最新版


引きこもりへの就労支援の内容

―あるキャリアコンサルタントへの手紙―
〔『ひきコミ』第34号=2006年7月号に掲載〕

お手紙受けとりました。ありがとうございます。 

私はキャリアコンサルタントがどのような仕事なのか、役割をもつのか全然知りません。
ですから何ができそうなのか、何ができそうでないのかは、その職名(資格?)に関わっては何も分からないのが正直なところです。

私は、引きこもり経験者の就労支援に関わっていますから、その体験から、何が必要なのか、どういう支援内容が現実に行われているのかの一端を述べさせていただきます。
参考にしていただけるのではないかと思います。

5月28日に、杉並区社会教育センターの協力により、就労支援団体を中心にする「引きこもり・ニート支援団体の情報提供の場」という催し物をしました。
13の支援団体が参加し、そのうち10団体が就労につながる取り組みをしています。
この10団体の内容は一様ではなく、対人接触の手始め、家族との関係づくり、外出の手助け、対人関係づくり、居場所への受け入れ、農作業やパソコンなど技術的な手がかり、宿泊状態での集団生活・・・などを各団体それぞれのしかたで試みているように思います。

言いかえますと、本人に就労意識があり、求人の事業所に行こうとするはるか以前の状態から関わり始めているのです。
アルバイトや就職希望というのは、最後のところであり、この場面だけに対処するのは引きこもり経験者の就労支援としてはほとんど意味がないと思います。

5月の催し物にはワンストップサービスセンター(ジョブカフェ)の人が一参加者の形できていました。
後日、私はそのジョブカフェに行き、この人とかなり話してきました。
また閉館近い時間帯で来所者が少なくなった中を案内してもらいました。

自由に出入りできるスペースがあり、各種の資料や講習会などの案内があり、パソコンに触ったり、相談コーナーがあったりします。
そこでは2週間の対人関係向上プログラムがあり、そのあと数か月の技術取得プログラムがあり、・・・多様な準備が設けられています。

私にはその就労までの時間スケジュールがとても早く、たぶん引きこもり経験者はこの場を情報として知った人であっても、来られる人はよくても5%未満だと思いました。
たぶん8割以上の人には敬遠されるように思いますし、チャレンジした人の大半も途中で進行ストップになると感じました。
しかし、引きこもりの人は多数いますし、このジョブカフェのような場を運営する側にいる人たちはそこで学び、改善の方向をつかめる場になりますから、貴重な試みだと思います。

数日前に、人材派遣会社のフルキャストが運営する「グローイングスクール」というフリーター(より正直には、引きこもり系)の就労準備スクールに行ってきました。
午前中のことで生徒はいません。

私の印象では、5月の催し物に参加した支援団体に近い、支援方法の深さを感じました。
対応していただいた人の言葉に、引きこもり系の人とかなりつきあってきた、実際に即した言葉づかいを感じました。
その蓄積を感じる取り組みがされているのでしょう。

不登校情報センターに関しては、以前から来所している人たちの中に「あゆみ仕事企画」という収入になる取り組みをするグループができています。

このほかに、対人関係(人との出会い)を望んでいる半引きこもり状態の人(その親)からのフリースペース開設、参加要望があります。
たぶん毎月数人からはその種の要望がきます。
しかしそういうフリースペースはうまく成立しません。
要するにカウンセラーのような人がいて、しかも、対人関係づくりを望む当事者と比較的雰囲気のあいそうな人が別にいる状態がセットされていることが必要だからです。

このような状態に出会わないと、次には来なくなる事態がくり返され、結局は続いていかないのです。
いまは毎月定例の、親の会の場に当事者も出席し(一人で来ても親と一緒でも)そこを気のあいそうな人と出会う偶然の機会にしたいと呼びかけているところです。

「キャリアコンサルタント」に関しては私にはこれという認識はありません。
以上を一つの参考に、なにかできることを見つけていただければよいと思います。

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