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聴覚だけでなく皮膚からも音情報を集める感受性

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==聴覚だけでなく皮膚からも音情報を集める感受性==
 
==聴覚だけでなく皮膚からも音情報を集める感受性==
 
〔2015年2月27日〕<br>
 
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引きこもりになる人は相当に感覚が鋭いと感じることは多いです。それにも個人差があり、どの部分がどうというのは一律ではありません。<br>
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引きこもりになる人は相当に感覚が鋭いと感じることは多いです。<br>
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それにも個人差があり、どの部分がどうというのは一律ではありません。<br>
 
嗅覚がいい人、味覚がいいと思える人、そして聴覚がいい人というように特徴というかズレがあります。<br>
 
嗅覚がいい人、味覚がいいと思える人、そして聴覚がいい人というように特徴というかズレがあります。<br>
室内で話しているのですが、外の様子がよくわかるような人がいます。ほんとにわずかな音でも聞こえているのでしょう。<br>
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室内で話しているのですが、外の様子がよくわかるような人がいます。<br>
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ほんとにわずかな音でも聞こえているのでしょう。<br>
 
ある人と話しているときのことです。「何かいる」というのです。<br>
 
ある人と話しているときのことです。「何かいる」というのです。<br>
確かに耳では音は聞こえてはいないのに、何かの気配を感じました。振動を感じるといえばいいのでしょうか。<br>
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確かに耳では音は聞こえてはいないのに、何かの気配を感じました。<br>
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振動を感じるといえばいいのでしょうか。<br>
 
音にすれば非常に低い音になるのでしょうが、通常の人の耳では拾えないようなにぶくて太い響きです。<br>
 
音にすれば非常に低い音になるのでしょうが、通常の人の耳では拾えないようなにぶくて太い響きです。<br>
 
これは耳ではなく、皮膚感覚または身体感覚でとらえていたように思います。<br>
 
これは耳ではなく、皮膚感覚または身体感覚でとらえていたように思います。<br>
 
それ以降は、気をつけていると時たまそういうことがあります。<br>
 
それ以降は、気をつけていると時たまそういうことがあります。<br>
 
聴覚とは空気の振動を感覚器官がとらえることです。<br>
 
聴覚とは空気の振動を感覚器官がとらえることです。<br>
しかし、人の耳がとらえるのはある範囲の音の波長です。その範囲は人により多少の違いがあり、聴覚の優れている人はこの範囲が広いのでしょうか。<br>
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しかし、人の耳がとらえるのはある範囲の音の波長です。<br>
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その範囲は人により多少の違いがあり、聴覚の優れている人はこの範囲が広いのでしょうか。<br>
 
しかし、それだけではないとこの時から考え始めました。<br>
 
しかし、それだけではないとこの時から考え始めました。<br>
 
耳以外でとらえる空気の振動を皮膚感覚でとらえるとなると、これは皮膚にも聴覚に匹敵する役目があることになります。<br>
 
耳以外でとらえる空気の振動を皮膚感覚でとらえるとなると、これは皮膚にも聴覚に匹敵する役目があることになります。<br>
 
ひきこもりの感覚の鋭いというのは皮膚感覚が鋭くて、周囲の音を皮膚からも集めているように思います。<br>
 
ひきこもりの感覚の鋭いというのは皮膚感覚が鋭くて、周囲の音を皮膚からも集めているように思います。<br>
 
このことを、私は傳田光洋『皮膚感覚と人間のこころ』(新潮選書、2013)を読む前に書いておくべきでした。<br>
 
このことを、私は傳田光洋『皮膚感覚と人間のこころ』(新潮選書、2013)を読む前に書いておくべきでした。<br>
この本ではそこを解き明かしています。自分も気づいていたというのは出し遅れ感はありますが…。<br>
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この本ではそこを解き明かしています。<br>
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自分も気づいていたというのは出し遅れ感はありますが…。<br>
 
体毛の消失も同じ本で書かれています。<br>
 
体毛の消失も同じ本で書かれています。<br>
私が「体毛の消失と感情表出の発達」を書いたのは2005年2月です(「五十田猛・論文とエッセイ」に掲載していますから見てください)。
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私が「体毛の消失と感情表出の発達」を書いたのは2005年2月です<br>
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聴覚だけでなく皮膚からも音情報を集める感受性

〔2015年2月27日〕
引きこもりになる人は相当に感覚が鋭いと感じることは多いです。
それにも個人差があり、どの部分がどうというのは一律ではありません。
嗅覚がいい人、味覚がいいと思える人、そして聴覚がいい人というように特徴というかズレがあります。
室内で話しているのですが、外の様子がよくわかるような人がいます。
ほんとにわずかな音でも聞こえているのでしょう。
ある人と話しているときのことです。「何かいる」というのです。
確かに耳では音は聞こえてはいないのに、何かの気配を感じました。
振動を感じるといえばいいのでしょうか。
音にすれば非常に低い音になるのでしょうが、通常の人の耳では拾えないようなにぶくて太い響きです。
これは耳ではなく、皮膚感覚または身体感覚でとらえていたように思います。
それ以降は、気をつけていると時たまそういうことがあります。
聴覚とは空気の振動を感覚器官がとらえることです。
しかし、人の耳がとらえるのはある範囲の音の波長です。
その範囲は人により多少の違いがあり、聴覚の優れている人はこの範囲が広いのでしょうか。
しかし、それだけではないとこの時から考え始めました。
耳以外でとらえる空気の振動を皮膚感覚でとらえるとなると、これは皮膚にも聴覚に匹敵する役目があることになります。
ひきこもりの感覚の鋭いというのは皮膚感覚が鋭くて、周囲の音を皮膚からも集めているように思います。
このことを、私は傳田光洋『皮膚感覚と人間のこころ』(新潮選書、2013)を読む前に書いておくべきでした。
この本ではそこを解き明かしています。
自分も気づいていたというのは出し遅れ感はありますが…。
体毛の消失も同じ本で書かれています。
私が「体毛の消失と感情表出の発達」を書いたのは2005年2月です
(「五十田猛・論文とエッセイ」に掲載していますから見てください)。

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