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− | ==[[鳥栖市立鳥栖小学校まなびの教室(通級指導教室)]]== | + | ==鳥栖市立鳥栖小学校まなびの教室(通級指導教室)== |
| <table class="wikitable shousai-table"> | | <table class="wikitable shousai-table"> |
| + | <tr> |
| + | <th>種類・内容</th> |
| + | <td>発達障害生の教室=「まなびの教室」と「ことばの教室」の2種類</td> |
| + | </tr> |
| <tr> | | <tr> |
| <th>所在地</th> | | <th>所在地</th> |
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| </table> | | </table> |
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− | '''通級指導教室パンク状態 保護者の理解進み希望者増える 教員不足で待機常態化 [佐賀県]'''<br>
| + | [[Category:発達障害の関係・佐賀県|とすしりつとすしょうがっこうまなびのきょうしつ]] |
− | '''鳥栖小で通級指導教室の担任を務める加藤誠治教諭。<br>
| + | [[Category:教育委員会・佐賀県|とすしりつとすしょうがっこうまなびのきょうしつ]] |
− | 「ここも既にパンク状態。教員が足りない」と話す'''<br>
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− | 発達や言葉に軽度の障害がある児童や生徒が小・中学校に在籍しながら校内の別室や特別支援学校などで指導を受ける「通級指導」の希望者が増え、教室や教員が不足している。<br>
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− | 背景には通級への理解が進み、わが子に障害への対応方法を身に付けてほしいと切実に望む保護者の増加がある。<br>
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− | 県内の状況を調べ、現場を訪ねた。<br>
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− | 県教育委員会によると、県内の通級指導教室は昨年5月時点で小学校に59学級、中学校に10学級ある。<br>
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− | 学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもが通う「まなびの教室」と、口や舌、唇などの動きでうまく発音できない構音障害や吃音(きつおん)などを対象にした「ことばの教室」の2種類に大別される。<br>
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− | 通級している児童や生徒は2011年5月に608人だったが、昨年5月は902人に増加。5年間で約1・5倍になった。<br>
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− | 一方、学級数は約1・3倍にとどまる。<br>
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− | 県教委は毎年度、各市町の新設希望を集約して文部科学省に申請しているが、認可数が希望数を下回る状況が続いているという。<br>
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− | 供給が需要に追いつかないのは全国でも同じで、文科省は新年度から通級指導の教員定数を、予算に応じて増減する「加配定数」から子どもの人数に応じた「基礎定数」に改める方針で、関連法の改正案を20日召集の通常国会に提出する。<br>
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− | ■ ■<br>
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− | では、どのような授業をしているのか。鳥栖市には「まなびの教室」と「ことばの教室」が各2学級ずつあり、このうち「まなび」の2学級がある鳥栖小を訪ねた。<br>
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− | 同小では児童約30人が1人当たり週1回程度、通級指導教室で個別または集団授業を受けている。<br>
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− | ただし、市内に小学校は8校あるが「まなびの教室」は鳥栖小にしかなく、他校区の児童は遠くても保護者の送迎などを受けて通わなければならない。<br>
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− | 教室では、紙に印刷された曲線を鉛筆ではみ出さないようになぞる教材を使ったり、すごろくなどのボードゲームをしたり、注意力や協調性を身に付ける訓練をする。<br>
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− | 「まずは子どもたちが楽しく学習できることが大切」と専任教諭の加藤誠治さん(57)と古賀直美さん(54)。<br>
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− | 「人の話を落ち着いて聞くことが苦手」「字をうまく書けない」など、つまずきは児童によって個別に異なり、<br>
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− | 古賀さんは「子どもが自分に合った対応法を考えることが大切。それが社会で生きる力になる。小さい頃に成功体験を重ね、自己肯定感を高めてほしい」と話す。<br>
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− | 教室不足には2人も頭を抱えている。<br>
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− | 鳥栖小の通級指導は1コマ90分で、1対1の個別または5人程度の集団授業。<br>
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− | 火~金曜は1日3コマ、月曜は2コマだが、空いた時間は保護者の相談時間に充てている。<br>
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− | 「教員の人数が足りず、本来は個別で教えたい子も集団の授業に入れなければならない状況」という。<br>
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− | 「ことばの教室」も含めて市内の小学校の通級指導教室は常に満室状態で、通いたくても通えない待機児童がいる。<br>
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− | 市教委によると、新年度に学級数が増えなければ「まなび」と「ことば」で計約30人が待機になる見通し。<br>
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− | さらに市内には中学校の通級指導教室がなく、小学校の保護者から「進学後が不安」と訴える声も寄せられているという。<br>
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− | ■ ■<br>
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− | 実際に「待機」を経験した保護者に話を聞いた。<br>
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− | 鳥栖市の母親(42)は小学1年の長男がいる。<br>
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− | 長男には言葉に詰まるなど、吃音や構音障害があり、入学直前の昨年3月に市教委に相談したが、通級指導教室に空きはなかった。<br>
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− | 待機は約半年間続き、この間は発音訓練などを受けられる市内の療育施設を利用したという。<br>
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− | 空きができたのは2学期の昨年9月。今は週1、2回教室に通い、話す際の舌先の使い方を練習したり、言葉に詰まったときの対応や「吃音があっても良いんだ」と前向きに受け入れる考え方を学んだりしている。<br>
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− | 「通い始めてから、息子も話し方のことをあまり気にしなくなりました」と母親。<br>
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− | 感謝するとともに「今も待機している子どもたちや保護者がいると思うと、心苦しい」と早期の改善を求めている。<br>
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− | 〔2017/01/19 西日本新聞朝刊〕 <br>
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