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| ==宮若市== | | ==宮若市== |
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− | ===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
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− | ◆'''一人親家庭、悩みもシェア 専用ハウス、福岡にも 【西部】'''<br>
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− | 子育ての悩みも「シェア」する、一人親家庭向けのシェアハウスが増えている。<br>一人で踏ん張る親同士が支え合いながら元気を取り戻し、次のステップに進める家を目指す。<br>
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− | 「ただいま!」。<br>
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− | 2月の夕方、玄関の扉が勢いよく開かれた。福岡県宮若市にある一人親家庭専用シェアハウス「ぽたり」。<br>
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− | 幼稚園児2人と買い物袋を提げた母親(29)が帰ってきた。昨年11月に県外から越してきた。<br>
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− | 「ぽたり」は敷金などの初期費用がかからない上、入居に際して準備した家具や家電はゼロ。離婚後、収入源がなく、住居が借りられずに困っていたという母親は「助かった。<br>
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− | 似た境遇の人がいるのも心強く、子どもも寂しい思いをしなくてすんでいます」。<br>
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− | 「ぽたり」は昨夏に開所した。<br>
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− | 2階建てで、リビングや台所などは共有。<br>
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− | 約6畳の寝室が六つあり、2階は母子専用、1階であれば父子家庭の受け入れも可能だ。<br>
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− | 現在、母子3家族が暮らす。<br>
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− | 家賃は月3万9500円~4万500円で、共益費月7500円。<br>
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− | 光熱費や水、米など、日常で欠かせない品は共益費から出る。<br>
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− | 宮若市には、市外から転入する子育て世帯を対象に、家賃に対して最大月2万5千円を補助する制度があり、家族によっては格安で入居できる。<br>
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− | オーナーの松尾好紘さん(37)は10年ほど豪州のシェアハウスで暮らした。<br>
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− | 6年前に帰国し、実家の弁当屋で働く中でシングルマザーの苦境に気付いた。<br>
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− | 子どもの急な発熱などで休むと収入は減る。ぎりぎりの生活のはずなのに、大丈夫なのか……。<br>
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− | 厚生労働省の全国母子世帯等調査(2011年度)によると、母子家庭の母親の8割が働き、その5割近くはパートやアルバイト。<br>
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− | 母親の10年の平均年間収入は223万円にとどまる。<br>
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− | 松尾さんは数年前、一人親家庭向けシェアハウスを扱ったテレビ番組を見た。<br>
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− | 「これならできる」と市内の土地を購入。<br>
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− | 病院や介護施設、託児施設と提携し、入居者が職を得やすい環境を整えた。<br>
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− | 提携する一人親家庭専門のファイナンシャルプランナーらのサポートも無料で受けられる。<br>
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− | 松尾さんが想定するのは「次の生活へのステップアップ」だ。<br>
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− | 「子どもが思春期になると、入居を続けるのが難しい場合もある。生きていくには人とのつながりが大事。ここでの縁が退去後も役立つと思う」<br>
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− | 福岡県久留米市には、母子家庭と単身高齢者を対象にしたシェアハウス「コミュニティーボックス」がある。<br>
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− | 14年秋、平山綾子さん(50)が自宅を改装した。<br>
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− | 1階に高齢者用の6畳間7部屋、2階に母子家庭用の10畳間2部屋がある。<br>
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− | 家賃は光熱費や水道代、3食のまかないなども含め月9万6千円~11万1千円。<br>
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− | 平山さんは必要に応じて保育園への送迎などを手伝う。平山さんも母子家庭で育ち、女手一つで息子2人を育てたシングルマザーだ。<br>
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− | 高齢者と母子家庭とのシェアハウスの構想は、自身の経験による。<br>
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− | 02年から自宅で高齢者向け住宅を運営。<br>
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− | 生活を共にした高齢者が息子の話し相手になり、成長を見守ってくれたという。<br>
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− | 「高齢者とシングルマザーは社会的に弱い者同士。互いの気持ちも通じやすい」と平山さんは話す。<br>
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− | □'''住居の課題、まず解決'''<br>
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− | 日本シングルマザー支援協会(横浜市)によると、国内初の一人親家庭向けシェアハウスは2012年に川崎市にできた。<br>
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− | 現在は都内や大阪府、埼玉県にもある。<br>
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− | 江成道子代表理事(47)は「悩みをシェアできる関係を築ける場は大事。<br>
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− | 協会への問い合わせは多く、今後も広がっていくだろう」とみる。<br>
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− | NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ・福岡」(福岡市)の大戸はるみ理事長(66)によると、一人親になった時の課題は住居と収入、子どもの預け先の確保の3点。<br>
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− | 住居は引っ越し費用や初期費用などがかかり、公営住宅も抽選がある。<br>
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− | 「拠点を定めなければ求職活動できず、住まいの問題は大きい。負担の少ないシェアハウスがあれば、課題が一つ解決できる。自立に向けた選択肢が増えるのは歓迎したい」と話す。<br>
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− | 〔2016年3月27日・貧困ネット、平成28(2016)年3月18日 朝日新聞 西部夕刊〕 <br>
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