Center:家族を支配する30代引きこもり
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2013年10月31日 (木) 20:23時点における版
妻に謝罪し夫婦が話し合える状態づくりが糸口でしょう
〔質問118〕家族を支配する30代息子の引きこもり
父母姉弟の4人家族で、母親と姉弟が一緒に住み、別居中の父からの相談です。
妻は心配性で子どもが小さなころから手放せない。
一緒に生活する3人は依存的生活になっている。
弟は30代になり引きこもりが長い。姉は体が弱く医者通い。
妻が子どもを手放せなくなったのに関係するかもしれません。
相談の中心は30歳を超えた弟のことです。
いまは母を支配し、家の中は火が使えないほど乱雑で食事は外食。
妻は自分(夫)に不信感をもち、この状態をどうするのか話ができない。
月1回仕送りのとき、話し合いの提案をしている。
妻の返事はメールで3人の様子を週1回くらいのペースで伝えてくるが、どうするかがない。
弟の買い物依存と片付けられないところだけでも直したい…。
〔お答え118〕妻に謝罪し夫婦が話し合える状態づくりが糸口でしょう
相談の中で行き着いた当面の方策です。
妻との話し合える関係づくりから始めたい。
夫婦関係が悪いといっても連絡は比較的よくある状態なのが救いです。
夫の定年が近づきこれまでのような仕送りができなくなる。
夫として妻と家族への非協力をわび、仕送りが少なくなることを告げ、どうするのかを話し合いたいと提案する。
現実の“危機”が迫っているのを妻と弟(引きこもりの息子)に伝えるものです。
定年前から仕送り額を下げ、定年後もある程度は仕送りのできる条件とそれに見合う生活の仕方をいまから始めるのが話し合う提案の主旨になります。
3人は外の人とつながりがないのが問題解決を難しくしています。
ここから改善するのが中期的な方策になります。
姉は夫が引き取る方法も考えておきたい。
弟の買い物依存や片付けなどを単独で改善するのは難しく、物理的に対処しても基本が変わらないとすぐに元に戻る。
妻との協力関係をつくり、妻の了解の下で、家の中に弟に関われる第三者が入れる条件を準備していきたい。
安全(火災・衛生状態)を図るために公的な機関に協力を申し込む策も必要になっています。
〔2011年3月〕
回答者と所属団体
松田武己・不登校情報センター相談室