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Job:商業写真家

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2012年5月14日 (月) 12:37時点における版

商業写真家

〔2003年原本〕
出版や広告用の写真を撮影する人が商業写真家です。
フォトグラファーといえば主に商業写真家をさします。
撮影対象は、商品が主ですが、それをもつ人物や背景も商品イメージをつくる撮影対象です。
いろいろな場所、いろいろな時間での仕事になります。
日の出の一瞬とか、日没の瞬間という失敗できないタイミングのときもあります。
早朝や深夜ということも多く、楽な仕事ではありません。
広告用の撮影は、広告制作ディレクターがいて(またはコピーライターが中心になって)、チームでやることの多い仕事です。
写真家としては、構図や表現力が実力を発揮するところです。
そのためには、レンズやフィルムの特性をよく知っている、よく使いこなしていて自在に対応できるという基礎的力の蓄積が欠かせません。
そのうえに、美的センスを養うということがつけ加わります。
料理など食べ物の撮影を専門にやっている人がいます(フードフォトグラファーという)。
同じ食べ物であっても撮り方によって表現は変わってきます。いかに美しく、おいしそうに見せるのか、その研究が欠かせません。料理をする人と事前によく打ち合わせ、いちばんいいときの感じ、いちばん形のいい盛りつけ、そして、付属する皿、食器、コップの水、食べ物からほかに昇る湯気、光や色……をたくみに演出し写し取るのです。
時間もすばやくしないと、最高の場面を逃してしまいます。
ほかの広告写真の撮影においても同様で、それぞれに最高の一瞬があり、それを演出する技量がいります。
それが美的センス、表現力になるのです。
商業写真家になるには、スタジオに入って助手(カメラアシスタント)をしながら技術を身につけるのが1つのコースです。
機材の運搬や撮影のセッティングなどアシスタントを、従弟制的システムのなかで、収入ゼロないし小遣い程度でつとめることになります。
ここで眠る時間もおしんで修業をし、この従弟制を突破するだけの力をつけることです。
一方、大学の美術系学科や専門学校で基礎知識、技術を身につけ、出版社や広告制作プロダクションに入るコースがあります。しかし、こちらの道は就職の門が狭い、ということを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
収入は助手的仕事の〔低〕は論外としても、高低の差は大です。
広告写真だけでなく、記録写真、記念写真、あるいは写真付ルポタージュを書くとか、写真展を開くなどの活動をしている人が少なくありません。

〔参考〕日本写真家協会
〒102-0082東京都千代田区一番町25
JCIIビル303号 
03-3265-7451
http://www.jps.gr.jp/jps/jps.htm


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