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福島県臨床心理士会

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これは、病気以外の死因として最も多い数値です。<br>
 
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〔広報こおりやま 2024年3月号〕<br>
 
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2024年3月29日 (金) 17:56時点における最新版

Icon-path.jpg メインページ > 福島県 > 郡山市 > 福島県臨床心理士会

福島県臨床心理士会

種類・内容
所在地 〒福島県郡山市
代表・運営者
連絡先

日本の自殺者数は交通事故死の約4倍
これは、病気以外の死因として最も多い数値です。
進級や転勤など、環境の変化が多いこの時期は、精神的な不調や自殺のリスクが高まります。
今回の特集で紹介する、さまざまな方の声を通して、少しでも多くの人が生きることに希望を持ち続けられますように。
・郡山市における自殺の現状
自殺者数・男女別自殺者数の推移
出典:2021年までは人口動態統計による住所地上の自殺者数、2022年は厚生労働省地域における自殺の基礎資料による居住地域の自殺者数。
■voice 1 郡山市在住30代男性 田中さん(仮)
現在、郡山市で子どもたちや若者の支援活動に取り組む田中さん。
「活動を通してみんなに喜んでもらえることが、自分の生きがいでもあり楽しさでもある」と話す田中さんは、過去に自死まで考えた辛い体験が今につながっていると話します。
◇自分も、周りも、多様な生き方を認め合える社会になれたら。
私はもともと自分の気持ちを伝えられない、自己肯定感の低い性格でした。
そんな自分を変えたいと大学進学で東京に移りましたが、たくさんの人がいる環境で、かえって対人不安が強まり、ひきこもり状態に。
最初こそ家族や医療機関に相談しましたが、なかなか解決策が見つからず「自分は生きている価値がない」-その自己否定が強まり続けていました。
そしてある日、死のうと行動に移しました。
意識が薄れるなか、ふと頭の中に「大学で勉強したい」「好きなことをやりたい」、そんな欲が出てきたんです。
ハッと冷静になり、自分はまだまだやりたいことがあるんだ、それなら生きなきゃ、と気付くことができました。
それからは、今の状況を変えたいと思うようになり、自分で相談機関や医療機関を探し、信頼できるカウンセラーに巡り合いました。
焦らず、できることから始めようという、その方からの助言を受け、朝カーテンを開けることから遠くのスーパーでの買い物まで、一つずつ進めていきました。
私にとってまさに恩人ですね。
時間をかけながら、外に出られるようになった頃、若者支援の団体が行う活動にも参加しました。
励まし合える仲間や、自分の良いところをどんどん引き出してくれた支援者に恵まれたことも大きかったです。
それから大学に入り直し、学問や趣味に打ち込むことができました。
卒業後は学んだ知識やこれまでの経験を生かして、誰かの役に立ちたいと思い、現在に至ります。
かつての自分が見たら本当にビックリしますよね。
ですが、自分で行動したからこそ、楽しさや喜び、良い出会いを見つけられましたし、自信にもつながりました。
社会のなかで生きづらいなと思うことは今もあります。
他人と比べたり、劣等感を感じたり。でもそれを含めて自分なんですよね。
いろいろな生き方があって当たり前という寛容な社会になれたら、誰もが生きる意味を見出しやすくなるのではと思います。
■voice 2 福島県臨床心理士会公認心理師・臨床心理士 横山さん
◇こころのSOSに耳を傾け、早めのケアを。
こころの不調は、心理面、身体面、行動面に現れやすいです。
その現れ方は人それぞれですが、大切なことは変化に気付き、自分自身に目を向けること。
その変化はストレスのかかっている状態、何らかのこころのSOSかもしれません。
日頃から、「発散」や「リラクセーション」を意識的に取り入れて、こころの健康を保ちましょう。
「発散」はからだを動かす、趣味の時間を持つ、誰かと話すなど、好きなことで気分転換ができるといいでしょう。
「リラクセーション」は緊張で入りすぎた力を抜くこと。ほっとできる時間を持ちましょう。
手軽な方法としては深呼吸などがあります。
何よりも心身の疲れを感じたら、「頑張り続けずに無理せず休むこと」。
早めにサインに気付いて自分を大切にすることが、精神疾患の予防につながります。
■チェックしてみよう!気づいていますか?こころのSOS
・以前と比べ、表情が暗く元気がない。
・イライラや不安で落ち着かない。
・自分を過剰に責める、何事も悪い方に捉える。
・生きるのがつらい、死にたいと口にする。
・興味や関心がなくなり、身だしなみを怠る。
・周囲との交流を避けるようになる。
・仕事や家事に集中できず、ミスが多くなる。
・遅刻、早退、欠勤(欠席)が増える。
・体調不良(だるい・食欲不振)が増える。
・不眠が続き、朝方の気分や体調が悪い。
・酒で気を紛らわす日が多くなる。
いくつかのサインが2週間以上続くときは、医療機関の受診や相談機関への相談を!
本紙8ページで私たちができることを掲載しています。
〔広報こおりやま 2024年3月号〕

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