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留寿都診療所

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'''筆者…留寿都診療所医師 糸矢宏志'''<br>
 
'''筆者…留寿都診療所医師 糸矢宏志'''<br>
 
発達障害とは、「生まれつき脳機能の発達の偏りによる障害」を言います。<br>
 
発達障害とは、「生まれつき脳機能の発達の偏りによる障害」を言います。<br>
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〔広報るすつ 令和6年2月号〕<br>
 
〔広報るすつ 令和6年2月号〕<br>
  
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2024年2月17日 (土) 11:27時点における最新版

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留寿都診療所

種類・内容 診療所
所在地 〒北海道留寿都村
代表・運営者
連絡先

筆者…留寿都診療所医師 糸矢宏志
発達障害とは、「生まれつき脳機能の発達の偏りによる障害」を言います。
例えば、集団行動ができない、他者とのコミュニケーションが苦手、同じ行動や活動を繰り返す、集中力がない、ミスや物忘れが多い、相手の話を聞いていないなどの行動が目立つ子どもの中に発達障害の場合があります。
日本では、「発達障害の子どもが急激に増えている」と言われています。
2006年には7千人でしたが、2020年には9万人を超えています。
しかし、子どもの発達や精神疾患に長年関わってきた小児科医の成田奈緒子先生によると、「発達障害と間違われる子どもが増えている」と気づき、「発達障害もどき」と名付けられました。
発達障害もどきとは、発達障害に似ているが、発達障害ではない状態を言い、対応によって劇的に改善することがあります。
◇発達障害の診断
発達障害には主に以下のものがあります。
・自閉症(ASD)…対人関係が苦手で、強いこだわりがあるとされる発達障害。
・注意欠陥多動性障害(ADHD)…不注意、多動、衝動性が特徴とされる発達障害。
・学習障害(LD)…聞く、話す、読む、書くなどに困難が生じる発達障害。
2002年、文部科学省が全国の小中学校で実施した調査によると、発達障害のある子どもは、全国の小中学校で6.3%(約16人に1人)と結果が出ました。
発達障害を疑われて学習や行動面で著しい困難を抱えている子どもたちが多く存在しています。
◇「発達障害もどき」とは
発達障害は小児科や児童精神科で診断を受けることが多いです。
診断は主観的(周りに人の印象に左右される)で流動的(子どもの成長や環境の変化によって変わりやすい)です。
一度、診断されると生涯変わらない訳ではありません。
脳はいつまでも成長し続けます。小さい頃に気になる行動があったとしても、一生続くとは限りません。
成長に伴って発達する脳の部位は年齢によって違い、「年齢にふさわしくない刺激(過度な早期教育や幼児からのスマートフォンやビデオゲームなど)」「外遊びや運動不足」「睡眠不足や夜更かし」などは脳の成長バランスを崩して「発達障害もどき」を引き起こすと考えられています。
脳の「育てなおし」には生活改善、規則正しい生活の繰り返しが必要です。
本来、人間としての生活リズムの中で得られる刺激が脳を育てます。
特に良い睡眠がとれないと脳がしっかり発達しません。
具体的には、早起きして朝日を浴びる(朝7時前には起きる習慣を身につける)十分に眠る(小学生なら22時には熟睡状態になっているのが理想)、規則正しい時間に食事をする(体内時計の刺激)ことが大事です。
参考図書:「発達障害」と間違われる子どもたち 成田奈緒子
〔広報るすつ 令和6年2月号〕

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