Job:警察官・交通巡視員
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〔2003年原本〕<br> | 〔2003年原本〕<br> | ||
====警察官==== | ====警察官==== | ||
− | + | 社会の安全を維持する仕事です。刑事、公安、警邏(けいら)、交通など多くのセクションに分かれて仕事をしています。<br> | |
お巡りさん(巡査)クラスの仕事は警邏部門の最前線に当たり、交番勤務のパトロールと定期報告が中心です。<br> | お巡りさん(巡査)クラスの仕事は警邏部門の最前線に当たり、交番勤務のパトロールと定期報告が中心です。<br> | ||
− | + | ほかに学校へ出かけて交通安全の指導、交通整理、交通違反の取り締まり、家出人の保護、非行少年の補導、<br> | |
+ | 道案内、落し物の管理、万引きの取り調べなどがあります。<br> | ||
事件として比較的多いのは、家屋侵入や窃盗(せっとう)です。重大な犯罪の捜査は、交番から本署に回されます。<br> | 事件として比較的多いのは、家屋侵入や窃盗(せっとう)です。重大な犯罪の捜査は、交番から本署に回されます。<br> | ||
− | + | 日曜日が休みというわけにはいかず、当番日、非番日、日勤日が順に繰り返される特別の勤務体制で、<br> | |
− | + | 休日は不規則になりますが、週休2日制です。<br> | |
− | 交通警察官 | + | 犯罪など危険に直面したとき、逃げるのではなく、逆にそれに立ち向かわなくてはなりません。<br> |
− | 水上警察官 | + | 警棒を持ち、拳銃(けんじゅう)を身につけ、武道の訓練をするのは危険に直面したときの保身用のものです。<br> |
+ | 交通警察官 は、交通の指導と取り締まり、安全を図るための交通規則や交通管制などを行ないます。<br> | ||
+ | 白バイや交通パトカーなど機動力を生かした仕事です。 <br> | ||
+ | 水上警察官 は、港湾内を警備艇でパトロールをし、防犯や事故防止につとめます。<br> | ||
+ | 船舶はプロの操舵士が運航し、スピード違反はめったにありません。<br> | ||
女性警察官 は、交通指導、家出人の保護、非行少年の指導などに関わります。 | 女性警察官 は、交通指導、家出人の保護、非行少年の指導などに関わります。 | ||
公安警察官 は政治色の強い部門で、ときには非合法な方法によって活動するために問題視される存在です。<br> | 公安警察官 は政治色の強い部門で、ときには非合法な方法によって活動するために問題視される存在です。<br> | ||
− | 鉄道警察隊員 | + | 鉄道警察隊員 は旧国鉄時代の司法警察職員である鉄道公安官が、JR発足とともに国鉄職員から警察官に身分を切りかえ、<br> |
+ | 従来の鉄道公安官の業務をひきつぎながら、一般の警察官の仕事をするものです。<br> | ||
+ | 鉄道施設や列車内での警備、荷物事故や不正の防止、調査などを行なっています。<br> | ||
そのほか警護、災害対策、刑事、保安など多くの専門分野の警察官がいます。刑事というのは、刑事部門の警察官です。<br> | そのほか警護、災害対策、刑事、保安など多くの専門分野の警察官がいます。刑事というのは、刑事部門の警察官です。<br> | ||
− | + | 警察官になるには、採用試験に合格したあと警察学校に入り、憲法、刑法、犯罪捜査のための法律知識などを学び、<br> | |
− | 内部は階級制で、 巡査 | + | また体力をつけるために柔道や剣道で鍛錬します。その後各部門に配属されます。<br> |
+ | 内部は階級制で、 巡査 はいちばん下。巡査部長、警部補、警部……となります。<br> | ||
+ | 警部までのクラスは試験制度があります。<br> | ||
+ | それ以上の警視、警視正、警視長……ではキャリア組とノンキャリア組の差が歴然としています。<br> | ||
====交通巡査員==== | ====交通巡査員==== | ||
− | + | 道路交通法に基づき駐車違反など取り締まりの権限をもつ警察職員です。<br> | |
− | + | 交通整理や歩行者の通行指導、駐車・停車の規制などもします。<br> | |
+ | 犯罪捜査はしないので、危険が少ない仕事で自治体によっては女性の採用に積極的です。<br> | ||
+ | 都道府県によって、採用するところとしないところ、男性のみ、女性のみのところなど条件が異なります。 <br> | ||
〔参考〕警視庁採用センター<br> | 〔参考〕警視庁採用センター<br> | ||
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TEL03-3581-4321 <br> | TEL03-3581-4321 <br> | ||
http://www.keishicho/metro.tokyo.jp/<br> | http://www.keishicho/metro.tokyo.jp/<br> | ||
− | [[Category:司法・社会的保安の関係| | + | [[Category:司法・社会的保安の関係|011]] |
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2012年4月21日 (土) 21:00時点における版
警察官・交通巡視員
〔2003年原本〕
警察官
社会の安全を維持する仕事です。刑事、公安、警邏(けいら)、交通など多くのセクションに分かれて仕事をしています。
お巡りさん(巡査)クラスの仕事は警邏部門の最前線に当たり、交番勤務のパトロールと定期報告が中心です。
ほかに学校へ出かけて交通安全の指導、交通整理、交通違反の取り締まり、家出人の保護、非行少年の補導、
道案内、落し物の管理、万引きの取り調べなどがあります。
事件として比較的多いのは、家屋侵入や窃盗(せっとう)です。重大な犯罪の捜査は、交番から本署に回されます。
日曜日が休みというわけにはいかず、当番日、非番日、日勤日が順に繰り返される特別の勤務体制で、
休日は不規則になりますが、週休2日制です。
犯罪など危険に直面したとき、逃げるのではなく、逆にそれに立ち向かわなくてはなりません。
警棒を持ち、拳銃(けんじゅう)を身につけ、武道の訓練をするのは危険に直面したときの保身用のものです。
交通警察官 は、交通の指導と取り締まり、安全を図るための交通規則や交通管制などを行ないます。
白バイや交通パトカーなど機動力を生かした仕事です。
水上警察官 は、港湾内を警備艇でパトロールをし、防犯や事故防止につとめます。
船舶はプロの操舵士が運航し、スピード違反はめったにありません。
女性警察官 は、交通指導、家出人の保護、非行少年の指導などに関わります。
公安警察官 は政治色の強い部門で、ときには非合法な方法によって活動するために問題視される存在です。
鉄道警察隊員 は旧国鉄時代の司法警察職員である鉄道公安官が、JR発足とともに国鉄職員から警察官に身分を切りかえ、
従来の鉄道公安官の業務をひきつぎながら、一般の警察官の仕事をするものです。
鉄道施設や列車内での警備、荷物事故や不正の防止、調査などを行なっています。
そのほか警護、災害対策、刑事、保安など多くの専門分野の警察官がいます。刑事というのは、刑事部門の警察官です。
警察官になるには、採用試験に合格したあと警察学校に入り、憲法、刑法、犯罪捜査のための法律知識などを学び、
また体力をつけるために柔道や剣道で鍛錬します。その後各部門に配属されます。
内部は階級制で、 巡査 はいちばん下。巡査部長、警部補、警部……となります。
警部までのクラスは試験制度があります。
それ以上の警視、警視正、警視長……ではキャリア組とノンキャリア組の差が歴然としています。
交通巡査員
道路交通法に基づき駐車違反など取り締まりの権限をもつ警察職員です。
交通整理や歩行者の通行指導、駐車・停車の規制などもします。
犯罪捜査はしないので、危険が少ない仕事で自治体によっては女性の採用に積極的です。
都道府県によって、採用するところとしないところ、男性のみ、女性のみのところなど条件が異なります。
〔参考〕警視庁採用センター
〒183-8555 東京都府中市朝日町3-15-1
警視庁警察学校内
TEL03-3581-4321
http://www.keishicho/metro.tokyo.jp/
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