堺市保護司会連絡協議会
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'''誰一人取り残さない社会 一緒につくりませんか?''' <br> | '''誰一人取り残さない社会 一緒につくりませんか?''' <br> | ||
「更生保護」という言葉を聞いたことはありますか?犯罪をした人が再出発できるように支える仕組みのことです。<br> | 「更生保護」という言葉を聞いたことはありますか?犯罪をした人が再出発できるように支える仕組みのことです。<br> | ||
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〔広報さかい 2023年5月号〕<br> | 〔広報さかい 2023年5月号〕<br> | ||
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2023年5月6日 (土) 08:53時点における版
堺市保護司会連絡協議会
種類・内容 | |
---|---|
所在地 | 〒 大阪府堺市 |
運営者・代表 | |
連絡先 | 地域共生推進課 【電話】228-0375 |
誰一人取り残さない社会 一緒につくりませんか?
「更生保護」という言葉を聞いたことはありますか?犯罪をした人が再出発できるように支える仕組みのことです。
その仕組みを支えている保護司など更生保護ボランティアの皆さんに活動の様子をお聞きしました。
まずはその活動を知ることが、地域の安全・安心を支える第一歩になります。
■生きづらさを抱えた人たちに少しの思いやりを
ーーどのような活動をされていますか?
対象者と月に2回面接をして、その間にあった出来事を聞いたり、家に訪問して生活状況を見たりしています。
まだ一人しか担当していませんが、その方は仕事で辛いことがあっても前向きに受け止めていて、私が学ぶこともたくさんあります。
ーー活動を始めて良かったことは何ですか?
他の保護司の方と出会い、いろいろと学んでいます。
活動をとおしてたくさんの刺激を受ける中で「もっと困っている人たちの役に立ちたい」という気持ちが生まれ、今では「発達障害学習支援サポーター」をめざすなど、新たな目標ができました。
ーー最後にメッセージをお願いします
最初から望んで罪を犯す人はいません。
動機の奥には複雑な環境や生きづらさなどの原因が隠れています。たとえ一瞬でも、それを感じることが大切だと思います。
また、身近に孤立している人がいたら、ひと声かけられると良いですね。
堺市保護司会連絡協議会 保護司
境 直子さん 活動歴:1年(2022年~)職業:事務職
■便りがないのが一番の喜びです
ーーどのような方を担当されてきましたか?
これまで20人以上を担当してきましたが、大学生から70代の方まで、年齢も職業もさまざまです。多いときには、同時に4人の方を担当したこともあります。
ーー保護司の活動でやりがいを感じることは何ですか?
保護観察期間が終われば接点がなくなるので、その後の状況は分からないことが多いのですが、何も便りがないことが無事に暮らしている証拠。そこにやりがいを感じますね。
ーー逆に辛いことはありますか?
対象者が再び捕まってしまうことです。再犯の連絡を受けたときはショックで、「自分の接し方が悪かったのかな」と悩むこともあります。
ーー最後にメッセージをお願いします
「どんな状況の人であっても受け入れる」ことが一番大切だと思います。
対象者はみんな少しのズレが過ちにつながっただけなので、変わろうと思う気持ちを受け止め、見守ることで、新たな一歩を踏み出すことができると確信しています。
堺市保護司会連絡協議会 保護司
森嵜 靖司さん
活動歴:7年(2016年~)職業:保育園経営
■支えあう気持ちを大切に
ーー更生保護女性会の役割について教えてください
地域の子どもたちとの関わりをとおして、子どもたちの健全な育成をサポートし、犯罪や非行を防ぐのが主な役割です。
会員一人ひとりが細やかさと温かさをもって活動しています。
ーーどのような活動をされていますか?
少年鑑別所での衣類の補修や、更生保護施設での季節の行事などを計画的に行っています。
また、保護司や地域の関係機関との連携を大切にし、昔の遊びを一緒に体験したり、お茶会やふれあい喫茶の開催など、さまざまな形で地域と交流したりしています。
ーー活動していて喜びを感じることは何ですか?
参加された方々が「楽しかった」「よかった」と言ってくださることが一番の喜びです。
ーー最後にメッセージをお願いします
「居場所がない」と感じることが犯罪や非行につながってしまう可能性があるので、どんな方でも温かく包んであげられる地域を皆さんと築いていきたいですね。
堺市更生保護女性会 会員
大仲 聰子さん
活動歴:5年(2018年~)職業:主婦
◆社会復帰をサポートする更生保護の仕組み
日本では5つの活動を中心として、犯罪をした人の再出発を支えています。
この仕組みが正しく機能するためには、地域住民の理解と協力が欠かせません。
◯保護司
保護観察を受ける人の生活を見守り、相談や指導を行います
◯BBS会
問題を抱える若者に、兄弟姉妹のように寄り添う青年ボランティアです
◯更生保護施設
生活基盤の提供や自立に向けた支援を行い、円滑な社会復帰をサポートします
◯協力雇用主
犯罪・非行歴のある人を雇用し、立ち直りを支援します
◯更生保護女性会
地域の犯罪予防や子どもの健全育成のための活動を行います
◇地域住民の理解・協力
◆地域の安心を支えるボランティア
保護司も更生保護女性会の会員も、無償のボランティア。
「自分が育った地域に恩返しをしたい」「困っている人の役に立ちたい」など、活動のきっかけはさまざまです。
◆社会復帰をめざす人たちを取り巻く現状
全国的に犯罪(刑法犯)の数は減少傾向ですが、再犯者率は増加しています。
再犯の背景には「就労」と「住居」という大きな壁もあります。
◆地域との関わりを大切にしています
保護司会・更生保護女性会は、地域活動に力を入れています。
交流イベントや防犯に関する啓発活動、見守り活動などを通じて、安全・安心な社会の維持に努めています。
問合せ:地域共生推進課
【電話】228-0375
【FAX】228-7853
〔広報さかい 2023年5月号〕