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| ==カコタム(江別市)== | | ==カコタム(江別市)== |
− | '''18歳のラーメン店長 子どもたち無料招待の“思い“…助けられたのは“学習支援“ 北海道【スマホニュースUHB】'''<br>
| + | <table class="wikitable shousai-table"> |
− | 18歳ラーメン店長 “無料招待“の思い<br>
| + | <tr> |
− | 2019年10月、札幌市中央区のラーメン店。金髪の少年が中華鍋をたたく音が、店内に響きます。<br>
| + | <th>学びの場『かとちゃん家』</th> |
− | 店長の遥輝くん、18歳。この日は、自分がかつて“通っていた場所“にいる子どもたちを無料で招待する日。<br>
| + | <td>代表者:高橋勇造</td> |
− | (店に入ってくる):「遥輝、きょうはありがとう」<br>
| + | </tr> |
− | 数人の大人と子どもたちが、興味津々で店内に入ってきます。<br>
| + | <tr> |
− | 18歳の店長が中華鍋にスープを入れた瞬間、みそラーメンの香りが広がりました。<br>
| + | <th>住所</th> |
− | カコタムが運営する学習支援の場。2019年6月からは札幌の隣、江別市内にも開所した。<br>
| + | <td>〒067-0042 北海道江別市見晴台24-14</td> |
− | 札幌から…隣まちにも教室が<br>
| + | </tr> |
− | 札幌市の隣、江別市の住宅街にある一軒家。2019年6月から月に1回、学習支援が行われています。<br>
| + | <tr> |
− | 「きょうは何をやる?」<br>
| + | <th>TEL</th> |
− | 「数学。来週テストなの」<br>
| + | <td>070-4799-8867(カコタム高橋)</td> |
− | 生活保護受給の家族や、ひとり親世帯の子どもへの学習支援を行っているNPO法人Kacotam(カコタム)が開いています。<br>
| + | </tr> |
− | 2012年に札幌で学習支援を始め、今は市内6か所で約170人が学んでいます。<br>
| + | <tr> |
− | 江別市の教室は、初めて札幌市以外にできた教室です。ここで学ぶ高校生は、中学生の時からJRを利用して札幌市に通っていました。<br>
| + | <th>FAX</th> |
− | 高校2年の女の子:「札幌だと通いずらい、時間もかかるから江別に来てほしいなって思って。<br>
| + | <td>● </td> |
− | よかった、ずっと言ってたから、(江別にも)来てほしいなって」<br>
| + | </tr> |
− | カコタムと一緒にこの教室を運営する加藤高一郎さん。介護支援専門員などの資格を持ち、日中はこの建物で高齢者のデイサービスを行っています。<br>
| + | <tr> |
− | 場所の提供と子どもたちの送迎を買って出てくれました。<br>
| + | <th>メール・URL</th> |
− | 運営する加藤高一郎さん(左)と高橋勇造代表。<br>
| + | <td>info@kacotam.com<br> |
− | カコタムと教室を運営する加藤さん:「札幌からすると江別は教育の場所としては不足している面や、経済的も含め足りていない部分が多いと感じている。<br>
| + | https://kacotam.com/1817</td> |
− | 江別だからこそ札幌以上に求められているもの大きいと実感している」<br>
| + | </tr> |
− | カコタムの高橋勇造代表は、北海道の179市町村に学習支援の場を作ることを目指しますが、地方での運営は難しさも感じています。<br>
| + | <tr> |
− | 高橋代表:「私たちの活動は、子どもと関わる人がいてこそ成立する。<br>
| + | <th>SNS</th> |
− | (都市部から)少し離れたところでは大学生や社会人がいないので、人集めや資金集めはなかなか難しい」<br>
| + | <td>Facebook:@kacotamsince2012<br> |
− | 「みんなでご飯も食べられるから」<br>
| + | Twitter:@kacotam_2012 </td> |
− | カコタムは、子どもたちの居場所づくりも始めています。<br>
| + | </tr> |
− | 札幌市東区にある一軒家を開放したオープンスペース「ゆるきち」。<br>
| + | </table> |
− | 毎週火曜と金曜の午後4時から8時半まで、中高生が自由に過ごすことができます。<br>
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− | 高校3年の男子:「空いている日があったら行こうかなっていう感じで来ている。<br>
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− | やっぱり誰かといると楽しいし、ここだとみんなでご飯も食べられるから」<br>
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− | 高橋代表:「学習支援で関わる子どもたちの中で、きょうはちょっと家に帰りたくないとか、親とも関係が良くなくて家にいたくないとか、<br>
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− | あとは学習の場面ではなかなか発揮できない子が中にはいて、その子の良さが発揮できる場所を作れるのではないかと、一軒家を探して“ゆるきち“を作りました」<br>
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− | ゆるきちが出来たのは3年前の2016年11月。通っていた高校生や中学生が自分たちで内装などを行いました。<br>
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− | 高校1年生のころの遥輝くん(当時15)。<br>
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− | '''出会った15歳少年の“悩み“''' <br>
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− | その中に、高校1年生だった遥輝くん(当時15)がいました。<br>
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− | カコタムに通うようになったのは、不登校だった中学2年生の時でした。<br>
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− | 母子家庭で、病気の母親を残して家を出るのが心配だったといいます。それでも、何か変わるかもしれないと思い、通い続けました。<br>
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− | 遥輝くん(当時14歳):「(母親が)また倒れていないかなというのはあったんですけど、自分が進まないと何も変わらないので、最初にカコタムに行ってみようと思いました。<br>
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− | 遥輝くん(当時中学3年)は「いつか自分も子どもたちを支えたい」と話していた。 <br>
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− | 「ほかの家とは違うんだな」<br>
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− | 遥輝くんは、食事をするのも、提供している家の近くのカコタムの教室で過ごすのが心の落ち着く時間でした。<br>
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− | スタッフのサポートを受けながら高校に合格しました。いつかは自分も子どもたちを支えたいと話していました。<br>
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− | 遥輝くん(当時中学3年):「自分が受験して合格できたのは、カコタムの先生のおかげなので、自分もサポートできたらなって思います」<br>
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− | 一方でスタッフにも話さない不安がありました。<br>
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− | 遥輝くん:「親が働くことができないということは、ほかの家とは違うんだな。病気のことも加わって、さらに『違うんだな』。<br>
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− | ほかの家と同じように生活していたら、いつ終わるかわからない」<br>
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− | '''高校を中退した背景'''<br>
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− | 16歳のとき、高校を1年で中退し、ラーメン店のアルバイトで生活することにしました。<br>
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− | 高校を中退した後も、遥輝くんは数か月に1回は教室に顔を出し、カコタムのスタッフや、そこに通う友人たちに近況を報告しました。<br>
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− | 年明けに訪問し「黒椒味噌ラーメン」をいただく。美味。訪問時は、台湾まぜそばや“辛い系“を注文する客が多かった。 <br>
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− | 18歳で念願のラーメン店主<br>
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− | ラーメン店のアルバイトで腕を磨き、2019年4月、念願だった自分の店を持つことができました。<br>
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− | 札幌市中央区の「三代目麺将清正」、10月の定休日。<br>
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− | (店に入ってくる):「遥輝、きょうはありがとう」<br>
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− | カコタムの子どもたちを無料で招待しました。<br>
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− | ラーメンを食べ、子どもたちはうれしそう。 <br>
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− | あの日の思いをカタチに<br>
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− | 「今度は自分がサポートしたい」。18歳になった遥輝くんがあの日の思いをカタチにしました。<br>
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− | 招かれた子たち:「おいしいね」<br>
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− | 無料招待した思いを打ち明ける遥輝くん(18)。
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− | 「ご飯さえ食べていれば」<br>
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− | 遥輝くん(18):「ご飯さえ食べていれば元気に遊ぶことも可能だし、勉強することもできるし、元気が出ていればいいんじゃないかな」<br>
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− | カコタム代表 高橋さん:「プロとして料理を作っている姿を見られたうれしさと、こうやって子どもたちに自分が得意とするラーメンをご馳走してくれた思いもうれしい」<br>
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− | 地域の子どものために自分ができることをする。カコタムの思いは社会に出た卒業生たちにつながれています。<br>
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− | 〔2020年1/6(月) 北海道ニュースUHB北海道文化放送〕 <br>
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