お答え:学校に戻るのが解決とはいえないー赤沼侃史
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===学校に戻るのが解決とはいえないー赤沼侃史=== | ===学校に戻るのが解決とはいえないー赤沼侃史=== | ||
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不登校の生徒が学校に行き始めたきっかけを教えてください。<br> | 不登校の生徒が学校に行き始めたきっかけを教えてください。<br> | ||
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− | 学校に戻った多くの子どもたちには2通りがみられます。<br>自分から学校に行かなくてはならないという思いの子どもたち。<br>不登校に対応をしている会でよく見られるように、親や対応する大人たちから学校に行くように働きかけられて、学校に戻った子どもたち。<br>具体的には子どもによってみんな違いますが、流れとしてはこの通りです。<br>不登校に対応をする人は不登校の子どもが学校に戻ったことで解決と考えますが、それは間違いです。<br> | + | 学校に戻った多くの子どもたちには2通りがみられます。<br> |
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+ | 不登校に対応をしている会でよく見られるように、親や対応する大人たちから学校に行くように働きかけられて、学校に戻った子どもたち。<br> | ||
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+ | 不登校に対応をする人は不登校の子どもが学校に戻ったことで解決と考えますが、それは間違いです。<br> | ||
− | 心が元気な子どもになって学校に戻り、その学歴を利用して、大人となって社会へ出て行くことが不登校の解決です。<br>子どもが学校に戻っても、その後すぐにまた学校に行けなくなったり、何年か後に学校に行けなくなったり、進学ができない、就職ができない、就職しても仕事が続けられない子どもをつくったなら、それは不登校の解決になりません。<br> | + | 心が元気な子どもになって学校に戻り、その学歴を利用して、大人となって社会へ出て行くことが不登校の解決です。<br> |
+ | 子どもが学校に戻っても、その後すぐにまた学校に行けなくなったり、何年か後に学校に行けなくなったり、進学ができない、就職ができない、就職しても仕事が続けられない子どもをつくったなら、それは不登校の解決になりません。<br> | ||
− | 不登校の子どもが学校に行きたいと言っても、親や対応をする人は、まだ不登校を続けるように子どもに対応をすべきです。<br>それにより学校に行き続ける心の元気さがない子どもでは、安心して不登校を続けられて、子どもは自分の心を元気にしようとします。<br>すでに学校に行けるだけの十分な心の元気さを持っている子どもは、親や対応をする大人が学校に行くなと子どもを止めても、子どもはそれを押し切って学校に行ってしまいます。<br> | + | 不登校の子どもが学校に行きたいと言っても、親や対応をする人は、まだ不登校を続けるように子どもに対応をすべきです。<br> |
+ | それにより学校に行き続ける心の元気さがない子どもでは、安心して不登校を続けられて、子どもは自分の心を元気にしようとします。<br> | ||
+ | すでに学校に行けるだけの十分な心の元気さを持っている子どもは、親や対応をする大人が学校に行くなと子どもを止めても、子どもはそれを押し切って学校に行ってしまいます。<br> | ||
− | 不登校の子どもが学校に戻ったかどうかが不登校問題の解決ではありません。<br>不登校の子どものつらい心が元気になったかどうかが問題なのです。<br>心が元気になった子どもの多くは親や大人の反対を押し切って学校に行こうとします。<br>学校に行かない選択をした子どもはそのまま社会に出てしまいます。<br> | + | 不登校の子どもが学校に戻ったかどうかが不登校問題の解決ではありません。<br> |
+ | 不登校の子どものつらい心が元気になったかどうかが問題なのです。<br> | ||
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2023年2月8日 (水) 14:06時点における最新版
学校に戻るのが解決とはいえないー赤沼侃史
〔質問003〕学校に行き始めたきっかけを
不登校の生徒が学校に行き始めたきっかけを教えてください。
〔お答え003〕学校に戻るのが解決とはいえない
学校に戻った多くの子どもたちには2通りがみられます。
自分から学校に行かなくてはならないという思いの子どもたち。
不登校に対応をしている会でよく見られるように、親や対応する大人たちから学校に行くように働きかけられて、学校に戻った子どもたち。
具体的には子どもによってみんな違いますが、流れとしてはこの通りです。
不登校に対応をする人は不登校の子どもが学校に戻ったことで解決と考えますが、それは間違いです。
心が元気な子どもになって学校に戻り、その学歴を利用して、大人となって社会へ出て行くことが不登校の解決です。
子どもが学校に戻っても、その後すぐにまた学校に行けなくなったり、何年か後に学校に行けなくなったり、進学ができない、就職ができない、就職しても仕事が続けられない子どもをつくったなら、それは不登校の解決になりません。
不登校の子どもが学校に行きたいと言っても、親や対応をする人は、まだ不登校を続けるように子どもに対応をすべきです。
それにより学校に行き続ける心の元気さがない子どもでは、安心して不登校を続けられて、子どもは自分の心を元気にしようとします。
すでに学校に行けるだけの十分な心の元気さを持っている子どもは、親や対応をする大人が学校に行くなと子どもを止めても、子どもはそれを押し切って学校に行ってしまいます。
不登校の子どもが学校に戻ったかどうかが不登校問題の解決ではありません。
不登校の子どものつらい心が元気になったかどうかが問題なのです。
心が元気になった子どもの多くは親や大人の反対を押し切って学校に行こうとします。
学校に行かない選択をした子どもはそのまま社会に出てしまいます。
回答者と所属団体
赤沼侃史・子どもの心研究所(登校拒否研究室)
「学校に行き始めたきっかけを」に答えるページ
お答え:学校に戻るのが解決とはいえないー赤沼侃史
お答え:外部からの働きかけが早めの解決につながるー伊藤英明
お答え:再登校のハードルは低くして時間をかけるー木村茂司