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With優

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<metadesc>山形県米沢市のフリースクール、引きこもり・ニートなどの社会参加を支援する施設、With優の基本情報です。</metadesc>
 
<metadesc>山形県米沢市のフリースクール、引きこもり・ニートなどの社会参加を支援する施設、With優の基本情報です。</metadesc>
  
 
==特定非営利活動法人 With優==
 
==特定非営利活動法人 With優==
'''オープン8年、自立の若者50人に'''<br>
 
居酒屋は2013年2月にオープンした。<br>
 
不登校や引きこもり、就労に悩む若者支援に取り組む米沢市のNPO法人「With優」(白石祥和代表)が市内で運営する会員制居酒屋「結(ゆい)」でトレーニングを積み、就職が決まって自立した若者の数が50人の節目を迎えた。<br>
 
手探りの状態でオープンしてから約8年、「失敗を許せる居酒屋」をテーマに掲げ、社会復帰へ踏み出す手助けを担っている。<br>
 
居酒屋は2013年2月にオープンした。<br>
 
20~40代の若者を対象として、多くの客層と接する職業訓練の場にするとともに、自立後も気軽に集まれる憩いの場をつくろうという思いから生まれた。<br>
 
人との出会いがつながっていくようにとの思いを込め「結」と名付けた。<br>
 
職業訓練といっても仰々しいものではなく、コミュニケーションが苦手と感じている若者たちに、多くの人と触れ合う経験を積んでもらうことが目的だ。<br>
 
注文の聞き間違いなどの失敗があっても怒らないという趣旨に賛同できる人を条件として会員を募集した。<br>
 
次第に輪は広がり、現在の会員数は約4700人に上っている。<br>
 
去年は新型コロナウイルスの影響で3~5月に営業することができなかったが、市内の農家から田植えやサクランボの収穫を手伝ってほしいという依頼が舞い込み、短期アルバイトという形で作業を行った。<br>
 
白石代表は「若者の自立支援は地域の協力がなければ成り立たない。<br>
 
これまで築いてきたつながりが生きたと実感した」と手応えを語る。<br>
 
現在、居酒屋「結」でトレーニングしているのは10~30代の男女8人。<br>
 
接客のほか開店前の清掃、キッチンでの簡単な調理も担当する。<br>
 
なるべく人と接しない仕事を希望する若者たちも、居酒屋の経験を通して、自立後は多くが接客を伴うサービス業で働いているという。<br>
 
自分に自信が持てずに、進学、就労への一歩を踏み出せない若者たちが「ここからなら大丈夫」と思える居場所づくりが続いている。<br>
 
〔2020年1/7(木) 山形新聞〕 <br>
 
 
 
<table  class="wikitable shousai-table">
 
<table  class="wikitable shousai-table">
 
<tr>
 
<tr>
 
<th>活動内容による組織の種類</th>
 
<th>活動内容による組織の種類</th>
<td>若者サポートステーション、フリースクール、就労準備施設</td>
+
<td>若者サポートステーション、フリースクール、ひきこもり支援団体</td>
 
</tr>
 
</tr>
 
<tr>
 
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<tr>
 
<tr>
 
<th>Eメール</th>
 
<th>Eメール</th>
<td>
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<td></td>
</td>
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</tr>
 
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<tr>
 
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[[Category:社会参加の準備施設・山形県|うぃずゆう]]
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<table class="wikitable shousai-table">
[[Category:フリースクール類・山形県|うぃずゆう]]
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<tr>
[[Category:フリースクール・山形県|うぃずゆう]]
+
<th>種類・内容</th>
[[Category:米沢市(山形県)|うぃずゆう]]
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<td>不登校や引きこもり、就労に悩む若者支援に取り組む「With優」が運営する会員制居酒屋「結(ゆい)」でトレーニングを積み、就職が決まって自立した若者の数が50人の節目を迎えた。<br>
[[Category:山形県(地域)|うぃずゆう]]
+
手探りの状態でオープンしてから約8年、「失敗を許せる居酒屋」をテーマに掲げ、社会復帰へ踏み出す手助けを担っている。<br>
[[Category:山形新聞|うぃずゆう]]
+
居酒屋は2013年2月にオープンした。<br>
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20~40代の若者を対象として、多くの客層と接する職業訓練の場にするとともに、自立後も気軽に集まれる憩いの場をつくろうという思いから生まれた。<br>
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職業訓練といっても仰々しいものではなく、コミュニケーションが苦手と感じている若者たちに、多くの人と触れ合う経験を積んでもらう。</td>
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</tr>
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'''キーワード 若者たちに学びと成長、生き抜く力を'''<br>
 +
地域全体での学び合いをコーディネートする髙山さん、孤立する子どもたちや若者を幅広く支援する白石さんのお二人に、活動を通した地域づくりと人づくりについてお話をお聞きしました。<br>
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▽髙山恵美子(たかやまえみこ)さん(新庄市)<br>
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昭和30年生まれ、尾花沢市出身・新庄市在住。<br>
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一般社団法人とらいあ副理事長。新庄親子劇場事務局長、NPO法人子育てネットワーク・バルボンさん設立(代表理事)を経て、市民ネットワーク・図書館サポートとらいあを設立後、2010年に一般社団法人化。<br>
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現在は、新庄・最上ジモト大学の運営に事務局として関わる。<br>
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JPIC読書活動アドバイザー、生涯学習推進コーディネーター(上級)、コミュニティカウンセラー。<br>
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▽白石祥和(しらいしよしかず)さん(米沢市)<br>
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昭和56年生まれ、米沢市出身・在住。NPO法人With優代表。<br>
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小学校や民間企業勤務、海外ボランティアの経験などから、2007年にフリースクール設立。<br>
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県から若者相談支援拠点設置運営事業や若者サポートステーション事業等を受託。<br>
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やまがた若者応援大使も務める。2021年には若者力大賞においてユースリーダー支援賞を山形県人として初受賞。<br>
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今年度からは山形県生活自立支援ひきこもり支援モデル推進事業にも取り組んでいる。<br>
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◆多様な学びのあり方と社会参加のきっかけづくり<br>
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白石さんが運営するフリースクールには、学校に行けない子どもや、行かないことを選択した青少年たち20名ほどが通っています。<br>
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「ひきこもりなどで孤立した若者が就労を目指すための、会員制居酒屋“結(ゆい)”も立ち上げました。<br>
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お客様と接しながら経験を積む実践的なトレーニングの場で、自立した後も気軽に集まれるようにしています。<br>
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会員制にしたのは、地域の皆さんも若者支援に参加し、接客中の失敗を温かく見守るなど、店の主旨を理解したうえで来店してもらうためです。<br>
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現在会員数は約4800名となり、ここから就職を実現した若者は50名を超えました」と白石さん。<br>
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運営母体のWith優には寄付など様々な形で応援してくれる企業が増え、県内外100社にのぼります。<br>
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一方の髙山さんが事務局を務める新庄・最上ジモト大学は、卒業と同時に地元を離れる多くの高校生を対象とした、最上地域全体をキャンパスに見立てた学びの場です。<br>
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髙山さんはこう話します。<br>
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「官民協働で地域が一体となり、学校では学べない、地域の課題などをテーマに、例えば、雪と雪国文化の魅力のPRなど約30本のプログラムを用意しています。<br>
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多様な職種・立場の大人と接し、地元を知り、学ぶことで、高校生はその魅力や可能性を発見していきます。<br>
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同時に、自ら主体性や社会性、探求心を持って取り組むことで、これからの時代を生き抜く力を身に付けていくことを期待しています」。<br>
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ジモト大学がスタートした平成29年度の参加者は244名でしたが、コロナ禍の昨年度はオンラインプログラムも併用して、前年度を上回る587名もの高校生が参加しました。<br>
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◆大人自身が変わり、地域で子どもたちを支える<br>
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髙山さんの取組みを聞き、置賜にもジモト大学が欲しいと白石さんは言います。<br>
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「どんな自分であっても認めてくれる“受け皿”や、自ら行動を起こす“きっかけ”さえあれば、子どもたちは安心でき、動き出せます。<br>
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私の活動は、地元を好きなことがベースとなっています。<br>
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子どもたちや若者には、楽しいと思いながら山形で育ってほしいのです。<br>
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不登校というだけで、将来が閉ざされるような社会ではいけないと思います」。<br>
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髙山さんが、大きくうなずきます。<br>
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「白石さんのように、不登校であることを責めずに受け止めてくれる人の存在は大事ですね。<br>
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学校に行く行かないだけで判断せず、子どもの将来を地域で育むこと、そのための開かれた“場”が必要です。<br>
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そして、社会を作っている大人が、自らの価値基準などを変えていく勇気を持たなければなりません。<br>
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ジモト大学でも、高校生と学ぶ大人の本気と本音が試されています」。<br>
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白石さんがこれに応えます。<br>
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「誰かの評価ではなく、自分が納得できる生き方や、失敗してもいいからやってみようという姿を、私たち大人が子どもたちに見せることが大切ですね。<br>
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一人の若者の希望が、地域や社会を変えていきます」。<br>
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〔県民のあゆみ 令和3年5月号〕<br>
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'''キーワード 若者たちに学びと成長、生き抜く力を'''<br>
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▽白石祥和(しらいしよしかず)さん(米沢市)
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昭和56年生まれ、米沢市出身・在住。NPO法人With優代表。<br>
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小学校や民間企業勤務、海外ボランティアの経験などから、2007年にフリースクール設立。<br>
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県から若者相談支援拠点設置運営事業や若者サポートステーション事業等を受託。<br>
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やまがた若者応援大使も務める。<br>
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2021年には若者力大賞においてユースリーダー支援賞を山形県人として初受賞。<br>
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今年度からは山形県生活自立支援ひきこもり支援モデル推進事業にも取り組んでいる。<br>
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◆多様な学びのあり方と社会参加のきっかけづくり<br>
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白石さんが運営するフリースクールには、学校に行けない子どもや、行かないことを選択した青少年たち20名ほどが通っています。<br>
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「ひきこもりなどで孤立した若者が就労を目指すための、会員制居酒屋“結(ゆい)”も立ち上げました。<br>
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お客様と接しながら経験を積む実践的なトレーニングの場で、自立した後も気軽に集まれるようにしています。
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会員制にしたのは、地域の皆さんも若者支援に参加し、接客中の失敗を温かく見守るなど、店の主旨を理解したうえで来店してもらうためです。<br>
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現在会員数は約4800名となり、ここから就職を実現した若者は50名を超えました」と白石さん。<br>
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運営母体のWith優には寄付など様々な形で応援してくれる企業が増え、県内外100社にのぼります。<br>
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〔県民のあゆみ 令和3年5月号〕<br>
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[[Category:ひきこもり支援団体・山形県|Withゆう]]
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[[Category:フリースクール類・山形県|Withゆう]]
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[[Category:フリースクール・山形県|Withゆう]]
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[[Category:米沢市(山形県)|Withゆう]]
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[[Category:山形県(地域)|Withゆう]]
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[[Category:県民のあゆみ|Withゆう]]

2022年6月4日 (土) 19:04時点における最新版


特定非営利活動法人 With優

活動内容による組織の種類 若者サポートステーション、フリースクール、ひきこもり支援団体
代表者 白石祥和
所在地 〒992-0075
山形県米沢市赤芝町字川添1884番地
TEL 0238-33-9137
(携帯)090-1377-9137
FAX 0238-33-9138
Eメール
呼びかけ・メッセージ どんな人も自分らしく生きいきと生きていける地域社会をめざして活動しています。
対応者・支援者 カウンセラー、教員・教育専門職、当事者・体験者、学生・院生。
利用者(支援対象者) ニート・無業者、働くに働けない、発達障害傾向、対人関係が苦手、引きこもり経験者、問題行動・非行経験者、性格・気質に悩む、AC・家族関係に悩む、いじめ・虐待の被害経験者、進路探し・受験失敗の後遺症状、不登校の経験者。
具体的な対応方法 就労体験、仕事さがし、日常生活改善、入社試験対策(面接・履歴書)、各種の交流会、イベント企画、資格取得、対人関係づくり、創作活動・物づくり
支援対象者 男女どちらも可。高校生年代、十代後半以上、20代、30代。
必要経費 フリースクールは月謝。週2回コース25000円、週3回32000円、毎日コース48000円。
活動費積立月2000円、入学金10000円。
活動内容の特色 季節ごとにさまざまなイベント、地域の中にどんどん出て活動しています。
毎年、修学旅行や卒業式もあります(フリースクール)。
必要と思われるその他の情報 体験入学2日間無料。
相談・見学は随時、無料
調査年月 2015年11月
種類・内容 不登校や引きこもり、就労に悩む若者支援に取り組む「With優」が運営する会員制居酒屋「結(ゆい)」でトレーニングを積み、就職が決まって自立した若者の数が50人の節目を迎えた。

手探りの状態でオープンしてから約8年、「失敗を許せる居酒屋」をテーマに掲げ、社会復帰へ踏み出す手助けを担っている。
居酒屋は2013年2月にオープンした。
20~40代の若者を対象として、多くの客層と接する職業訓練の場にするとともに、自立後も気軽に集まれる憩いの場をつくろうという思いから生まれた。

職業訓練といっても仰々しいものではなく、コミュニケーションが苦手と感じている若者たちに、多くの人と触れ合う経験を積んでもらう。

キーワード 若者たちに学びと成長、生き抜く力を
地域全体での学び合いをコーディネートする髙山さん、孤立する子どもたちや若者を幅広く支援する白石さんのお二人に、活動を通した地域づくりと人づくりについてお話をお聞きしました。
▽髙山恵美子(たかやまえみこ)さん(新庄市)
昭和30年生まれ、尾花沢市出身・新庄市在住。
一般社団法人とらいあ副理事長。新庄親子劇場事務局長、NPO法人子育てネットワーク・バルボンさん設立(代表理事)を経て、市民ネットワーク・図書館サポートとらいあを設立後、2010年に一般社団法人化。
現在は、新庄・最上ジモト大学の運営に事務局として関わる。
JPIC読書活動アドバイザー、生涯学習推進コーディネーター(上級)、コミュニティカウンセラー。
▽白石祥和(しらいしよしかず)さん(米沢市)
昭和56年生まれ、米沢市出身・在住。NPO法人With優代表。
小学校や民間企業勤務、海外ボランティアの経験などから、2007年にフリースクール設立。
県から若者相談支援拠点設置運営事業や若者サポートステーション事業等を受託。
やまがた若者応援大使も務める。2021年には若者力大賞においてユースリーダー支援賞を山形県人として初受賞。
今年度からは山形県生活自立支援ひきこもり支援モデル推進事業にも取り組んでいる。
◆多様な学びのあり方と社会参加のきっかけづくり
白石さんが運営するフリースクールには、学校に行けない子どもや、行かないことを選択した青少年たち20名ほどが通っています。
「ひきこもりなどで孤立した若者が就労を目指すための、会員制居酒屋“結(ゆい)”も立ち上げました。
お客様と接しながら経験を積む実践的なトレーニングの場で、自立した後も気軽に集まれるようにしています。
会員制にしたのは、地域の皆さんも若者支援に参加し、接客中の失敗を温かく見守るなど、店の主旨を理解したうえで来店してもらうためです。
現在会員数は約4800名となり、ここから就職を実現した若者は50名を超えました」と白石さん。
運営母体のWith優には寄付など様々な形で応援してくれる企業が増え、県内外100社にのぼります。
一方の髙山さんが事務局を務める新庄・最上ジモト大学は、卒業と同時に地元を離れる多くの高校生を対象とした、最上地域全体をキャンパスに見立てた学びの場です。
髙山さんはこう話します。
「官民協働で地域が一体となり、学校では学べない、地域の課題などをテーマに、例えば、雪と雪国文化の魅力のPRなど約30本のプログラムを用意しています。
多様な職種・立場の大人と接し、地元を知り、学ぶことで、高校生はその魅力や可能性を発見していきます。
同時に、自ら主体性や社会性、探求心を持って取り組むことで、これからの時代を生き抜く力を身に付けていくことを期待しています」。
ジモト大学がスタートした平成29年度の参加者は244名でしたが、コロナ禍の昨年度はオンラインプログラムも併用して、前年度を上回る587名もの高校生が参加しました。
◆大人自身が変わり、地域で子どもたちを支える
髙山さんの取組みを聞き、置賜にもジモト大学が欲しいと白石さんは言います。
「どんな自分であっても認めてくれる“受け皿”や、自ら行動を起こす“きっかけ”さえあれば、子どもたちは安心でき、動き出せます。
私の活動は、地元を好きなことがベースとなっています。
子どもたちや若者には、楽しいと思いながら山形で育ってほしいのです。
不登校というだけで、将来が閉ざされるような社会ではいけないと思います」。
髙山さんが、大きくうなずきます。
「白石さんのように、不登校であることを責めずに受け止めてくれる人の存在は大事ですね。
学校に行く行かないだけで判断せず、子どもの将来を地域で育むこと、そのための開かれた“場”が必要です。
そして、社会を作っている大人が、自らの価値基準などを変えていく勇気を持たなければなりません。
ジモト大学でも、高校生と学ぶ大人の本気と本音が試されています」。
白石さんがこれに応えます。
「誰かの評価ではなく、自分が納得できる生き方や、失敗してもいいからやってみようという姿を、私たち大人が子どもたちに見せることが大切ですね。
一人の若者の希望が、地域や社会を変えていきます」。
〔県民のあゆみ 令和3年5月号〕

キーワード 若者たちに学びと成長、生き抜く力を
▽白石祥和(しらいしよしかず)さん(米沢市) 昭和56年生まれ、米沢市出身・在住。NPO法人With優代表。
小学校や民間企業勤務、海外ボランティアの経験などから、2007年にフリースクール設立。
県から若者相談支援拠点設置運営事業や若者サポートステーション事業等を受託。
やまがた若者応援大使も務める。
2021年には若者力大賞においてユースリーダー支援賞を山形県人として初受賞。
今年度からは山形県生活自立支援ひきこもり支援モデル推進事業にも取り組んでいる。
◆多様な学びのあり方と社会参加のきっかけづくり
白石さんが運営するフリースクールには、学校に行けない子どもや、行かないことを選択した青少年たち20名ほどが通っています。
「ひきこもりなどで孤立した若者が就労を目指すための、会員制居酒屋“結(ゆい)”も立ち上げました。
お客様と接しながら経験を積む実践的なトレーニングの場で、自立した後も気軽に集まれるようにしています。 会員制にしたのは、地域の皆さんも若者支援に参加し、接客中の失敗を温かく見守るなど、店の主旨を理解したうえで来店してもらうためです。
現在会員数は約4800名となり、ここから就職を実現した若者は50名を超えました」と白石さん。
運営母体のWith優には寄付など様々な形で応援してくれる企業が増え、県内外100社にのぼります。
〔県民のあゆみ 令和3年5月号〕

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