熊谷圏オーガニックフェス
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〔市報くまがや 2021年7月号〕<br> | 〔市報くまがや 2021年7月号〕<br> | ||
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2022年3月17日 (木) 12:41時点における版
熊谷圏オーガニックフェス
種類・内容 | |
---|---|
所在地 | 〒 埼玉県熊谷市 |
運営者・代表 | |
TEL・FAX |
情熱世代 夢追い人
誰もが受け入れられる優しい社会を作るために
新井利昌(あらいとしまさ)さん
農福連携事業・ソーシャルファーム経営
▽オリーブの木から始まった農福〈農業と障害福祉〉連携
実家は縫製等の下請け企業だったのですが、平成5年に障害者の皆さんが暮らすグループホームをスタートさせました。
下請けは大企業の動向に左右され、大変不安定だったため、平成16年から障害者の就労の創出を目的に、農業に挑戦しました。
最初はオリーブを植えたことから始めた農業ですが、今は、農家300軒分のねぎの苗や玉ねぎ・白菜、水耕栽培でほうれん草等を栽培しています。
今では、国際オリーブオイルコンテスト世界金賞と玉ねぎのASIA GAP(アジアギャップ)(農産物の国際基準)を取れるまでになりました。
▽ソーシャルファーム(社会的企業)を目指して
障害者の中には、施設に入るのではなく、働く機会がほしいという方が多くいます。
また、ニートや引きこもりなど、様々な理由で社会の中に居場所がないと感じる方も、同じように働く場所を求めているケースがあります。
人それぞれ様々な背景がありますが、自分にできることを与えられ、仕事をしながら暮らしていくことは、人生の豊かさにつながると信じています。
今、「働きにくい人の雇用の場」という意味で使われる「ソーシャルファーム」という言葉がありますが、私はこれを「社会的健康」という言葉に置き換えて世界に発信しています。
それは「誰も排除されない、みんなが幸せになる社会」を目指し、人と人がつながりながら、社会全体が豊かで健康になってほしいという願いからです。
▽オーガニックな人のつながりでみんな幸せに
社会が健康であるためには、人と人とがお互いを思いやり、有機的(オーガニック)につながることが大切です。
実は熊谷はオーガニックとしては先進的なまちで、代表的な取組としては、熊谷圏オーガニックフェス2018があります。
農福連携に取り組み、ソーシャルファームを掲げる私たちが参加したことは、有機的なつながりの本質を体現できたと感じています。
経済の発展ばかりを追い求めるのではなく、社会の健康について考え、行動していくことをこれからも続けていきたいと思います。
〔市報くまがや 2021年7月号〕