|
|
| 1行： |
1行： |
| − | {{topicpath | [[メインページ]] >> [[:Category:フリースクール類|フリースクール類]] > [[:Category:フリースクール類・東京都#中野区|フリースクール類・東京都]] > {{PAGENAME}} }} | + | {{topicpath | [[メインページ]] >> [[:Category:フリースクール類|フリースクール類]] > [[:Category:フリースクール類・東京都|フリースクール類・東京都]] > {{PAGENAME}} }} |
| | {{topicpath | [[メインページ]] >> [[:Category:東京都（地域）|東京都]] > [[:Category:中野区（東京都）|中野区]] > {{PAGENAME}} }} | | {{topicpath | [[メインページ]] >> [[:Category:東京都（地域）|東京都]] > [[:Category:中野区（東京都）|中野区]] > {{PAGENAME}} }} |
| | <metadesc>東京都中野区にあるフリースクール東京コミュニティスクールの紹介ページです。</metadesc> | | <metadesc>東京都中野区にあるフリースクール東京コミュニティスクールの紹介ページです。</metadesc> |
| 114行： |
114行： |
| | |} | | |} |
| | | | |
| − | '''教師経験が野球につながる 元日本ハム松浦宏明氏２'''<br>
| |
| − | 上海スーパーガールズの指導者として、昨年香港で行われた国際大会に参加した松浦氏（左） <br>
| |
| − | 「ゼロ戦のマツ」こと、元日本ハム投手の松浦宏明さん（５１）は、第２の人生をゼロから考えた。<br>
| |
| − | 球界を離れて１年間、じっくりと「やりたいこと」を検討した。<br>
| |
| − | 松浦さん（以下、敬称略） 職業の本などを見ていて医療関係に目が止まりました。<br>
| |
| − | 私も現役時代に肘、肩を痛めたとき、治療しても完全にはよくならなかった。<br>
| |
| − | でも西本聖さんに紹介して頂いた東洋医学…鍼灸の先生に完全以上に治してもらった。<br>
| |
| − | その先生が頭をよぎりました。医療の知識があったら、野球の指導をしていく上でも役に立つ！と考えました。<br>
| |
| − | 横浜駅に近い医療専門学校に通い、整体師とスポーツトレーナーの資格を取得した。<br>
| |
| − | 通学している期間中に、横浜市内に「松浦整骨院 松浦スポーツケア」を開業した。<br>
| |
| − | 松浦 専門学校の学園長に勧められたんです。<br>
| |
| − | 「治療院を出してみないか。バックアップするよ」と。そこで学校に通いながら治療の仕事を始めました。<br>
| |
| − | 同院での仕事は７年間に及んだ。一緒に働いていたスタッフに後を託し、松浦さんは治療院から離れた。<br>
| |
| − | 松浦 治療の勉強もしたし、なぜスポーツ障害になってしまうのかを、野球の指導に活かしたかった。７年間をひと区切りとして、学んできたことを次の仕事につなげました。
| |
| − | 手塚一志氏が代表を務める「上達屋」と契約して、指導の仕事を始めた。<br>
| |
| − | 上達屋では、野球をはじめ多種スポーツのアスリートが競技力向上を目指す。<br>
| |
| − | ホームページでは「“理にかなったカラダの操り方”を見つめ直し磨くことにより、あなた本来の能力を引き出し向上させます」と説明されている。<br>
| |
| − | 手塚氏は日本ハムでトレーニングコーチを務めていた経験も持つ。当時は同僚としてコーチと選手として在籍していた。<br>
| |
| − | 松浦 コーチと選手という間柄だった時期もあり、手塚さんのやっていることは知っていました。<br>
| |
| − | スポーツ医学を勉強して活かしている指導で、私もやってみたいと思った。<br>
| |
| − | マニュアルも根拠のある理論もしっかりしていて、細かいわかりやすい指導で、指導法が私には合っていました。<br>
| |
| − | 元プロ選手による、自身の経験や感覚に基づく指導とはひと味違っていた。身体の使い方、理にかなった指導を学んでいった。<br>
| |
| − | 上達屋には６年間在籍した。その後の経歴は多種多様である。<br>
| |
| − | 中国のプロ野球チーム、上海ゴールデンイーグルス、江蘇ペガサスでコーチを務めた。<br>
| |
| − | その間には日本で野球教室や、選手の個人指導なども行っていた時期もある。<br>
| |
| − | 松浦 中国には縁があって、上達屋時代から年に５回ぐらい行っていたんですよ。<br>
| |
| − | 上海に１年いて、日本に戻って野球教室をやっていたんですけど、江蘇に誘ってもらい、また中国へ行きました。<br>
| |
| − | ２０１５年には、学生野球資格回復研修を受け、アマチュア資格を回復した。<br>
| |
| − | 翌年には船橋市教育委員会から委託され、母校の湊中学校で外部指導員を務めている。<br>
| |
| − | その他の学校にも出向いて、野球部を指導してきた。千葉県の中学女子野球選抜チーム「千葉マリーンズ」で、アドバイザー兼コーチという肩書もある。<br>
| |
| − | また、中国の女子チーム、上海スーパーガールズ(ＳＳＧ)の顧問を務め、現在も指導にあたっている。<br>
| |
| − | 松浦 いろいろなことをやったけど、すべて自分のスキルアップに、いい影響が出ていると思います。<br>
| |
| − | まったく違うことをやっているようで、根本ではつながっている。野球であり、教育であり。<br>
| |
| − | ２０１７年９月からは東京コミュニティスクールの教員になった。<br>
| |
| − | 幼児、小学生を対象とした全日制のマイクロ・スクールで、現在は体育と算数を教えている。<br>
| |
| − | 野球から離れる仕事になった。なぜ、教育の道に入ったのだろうか。<br>
| |
| − | ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇<br>
| |
| − | 松浦 中学生の部活を指導していて感じたんです。中学生って思春期で難しい時期でしょう。<br>
| |
| − | 野球に集中できない。これは野球だけの問題じゃないなと、教育について考えるようになりました。<br>
| |
| − | 受験への不安や、家庭や友人との関係に悩む。不登校になる生徒もいたという。<br>
| |
| − | 松浦 昔の野球部なら、仲間がいじめられたら「やり返しにいこうぜ！」という雰囲気だった。<br>
| |
| − | でも、今は仲間がいじめられていることにも気付かない。ある部員が不登校になっても、他の子は「来たくないなら仕方ない」って。<br>
| |
| − | 野球に熱心な子はシニアやボーイズに入るから、部活のモチベーションは上がらない。高校野球をやろうという意欲も感じない。<br>
| |
| − | グラウンドでの指導だけでは限界があると感じた。<br>
| |
| − | 松浦 何とかならないのかなと思っても、私のスキルとして足りない部分だと痛感しました。<br>
| |
| − | 野球の技術、トレーニング、身体のケア。さまざまな勉強を重ねてきた。<br>
| |
| − | ただ、それ以前の人間形成、教育という部分への関心度が高まっていった。<br>
| |
| − | そんなとき、知人を通じて東京コミュニティスクールの理事長に出会った。<br>
| |
| − | 松浦 「１度見に来たら」と誘われて見学し、第一印象で「これが教育なんだ！すごい！」と思いました。<br>
| |
| − | 勉強だけではなく、生徒とともに探究心を深めていく。<br>
| |
| − | 例えば「テーマ学習」に多くの時間を割きます。テーマを見つけて何週間もかけて学んでいく。<br>
| |
| − | テーマによって算数も社会も理科、美術など、あらゆる教科概念が含まれる。<br>
| |
| − | 各教科に分かれて学ぶだけではない。知識だけの習得とは違い、着実に成長し、生徒と教師が学べるスクールなんだと思った。<br>
| |
| − | テーマ学習について、同スクールのハンドブックから引用して補足したい。<br>
| |
| − | 「テーマ学習では、人生のための学び（LearningforLife）という観点を重視し、私たちが生きていく上で欠かすことのできない６つの探究領域を設定し、教科融合型（transdisciplinary）で学びます」<br>
| |
| − | 松浦さんは、ここで教員になる道を決心した。<br>
| |
| − | 松浦 実はプロを辞めた時の選択肢で、教員もありました。<br>
| |
| − | 教育に興味は持っていた。その時は医療を選んだけど、たまたま、ここで道がつながったんです。<br>
| |
| − | 現在は体育と算数を受け持つ。生徒からは「まっつん」と呼ばれて親しまれている。<br>
| |
| − | 東京コミュニティスクールでは、例えば４年生でも、算数が得意な子は５年生の勉強に進むという。<br>
| |
| − | 歴史が好きで、高校生の検定を受けている生徒もいるという。<br><br>
| |
| − | 松浦 楽しいことを突き詰めていくんです。決められた単元だけでなく、できるなら先へ進んでいく。だから子どもたちの興味が強いと思いますよ。<br>
| |
| − | 野球で言えば、打撃が好きなら、とことんバッティング練習をするという感じでしょうか。決められた練習にしばられない。<br>
| |
| − | 知り合いの小学校の先生にも「本来やりたいと思っている授業ですね」と言われました。<br>
| |
| − | ５０歳を超えて、まるで別の世界に入った。<br>
| |
| − | 松浦 いや、私の中では野球とつながっています。<br>
| |
| − | 子供の考え方や気持ちの動き、すべて参考になります。今も週末は野球を指導していますが、とても役だっていますよ。<br>
| |
| − | 野球も自分で課題を見つけ探究し、自分をふりかえり、考えて行動しなければ一流選手にはなれない。このスクールの子供を見ていると、先々が楽しみですよ。<br>
| |
| − | ちょうど、野球をしている男子生徒が通りかかった。松浦さんが「将来はプロ野球選手になるんだよな」と話し掛けると、その子は「うん」と言いながら笑顔で近づいてきた。<br>
| |
| − | 私は、未来のプロ野球選手に握手をしてもらった。<br>
| |
| − | 生徒が帰った後で聞いた。松浦さんの未来は、目標はどこにあるのか。<br>
| |
| − | 松浦 目標は立てていない。これまでも目標というより、やりたいことが仕事に結び付いている。<br>
| |
| − | 流れに任せて、日々子供から教えてもらったり、学ばせてもらっている。その都度、縁があってやってきた。<br>
| |
| − | 野球をやめてから２０年間、それぞれで自分のスキルアップにつながっていると思う。<br>
| |
| − | これからもスキルの幅を広げて、それを子供にも野球の指導にもつなげ、活かせることができたら良いなと思います。<br>
| |
| − | 取材が終わった時間には、もう生徒は誰もいなくなっていた。やけに静かで、さびしくも感じた。<br>
| |
| − | 「ゼロ戦のマツ」…いや、「まっつん」に見送られて、多くの人でにぎわう中野駅に向かった。<br>
| |
| − | 〔2018年4/13(金)日刊スポーツ【飯島智則】〕 <br>
| |
| − |
| |
| − | [[Category:フリースクール類・東京都中野区|とうきょうこみゅにてぃすくーる]]
| |
| | [[Category:フリースクール類・東京都|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] | | [[Category:フリースクール類・東京都|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] |
| − | [[Category:フリースクール・東京都中野区|とうきょうこみゅにてぃすくーる]]
| |
| | [[Category:フリースクール・東京都|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] | | [[Category:フリースクール・東京都|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] |
| | [[Category:中野区（東京都）|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] | | [[Category:中野区（東京都）|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] |
| | [[Category:東京都（地域）|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] | | [[Category:東京都（地域）|とうきょうこみゅにてぃすくーる]] |
| − | [[Category:日刊スポーツ|とうきょうこみゅにてぃすくーる]]
| |
| − | <p style="background:#f9f9f9;border:1px solid #aaaaaa;padding:5px;">[[#top|このページのトップへ]]</p>
| |
