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− | '''「今度は僕が」元ひきこもりの男性が後押しに奔走'''<br>
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− | 「トコステーション」でゲームを楽しむ利用者を見守る宮武将大さん=高松市瓦町1で2019年4月23日午後4時半、金志尚 <br>
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− | かつて8年間にわたってひきこもり生活を送った高松市の宮武将大(しょうた)さん(33)が、今同じような境遇にある人や家族の支援に奔走している。<br>
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− | 「心の底では誰かとつながりたいという気持ちは誰にでもあるはず。そこに向き合いたい」。<br>
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− | 気軽に立ち寄れる居場所づくりなど、当事者が前向きな一歩を踏み出せるよう、そっと後押しする。<br>
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− | 平日の午後3時過ぎ。高松市瓦町にあるビルの一室に、ぽつりぽつりと若者らが入ってきた。<br>
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− | 家や学校、職場に息苦しさを感じている人を対象にした「トコステーション」は、宮武さんが運営する一般社団法人「hito.toco(ヒトトコ)」によるひきこもり支援の一つだ。<br>
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− | ひきこもりの手前の人も含めて受け入れ、思い思いに過ごしてもらう。<br>
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− | 「ずっと部屋でゲームをしたり、漫画を読んだりしていた」。<br>
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− | 宮武さんは小学6年の頃、勉強が苦手だったことをきっかけに不登校になり、ひきこもりが始まった。<br>
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− | 食事も一人で取り、架空の世界に浸った。中学は卒業したが、高校には行かなかった。<br>
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− | そんな中、救いだったのが家族の存在だったという。<br>
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− | 当初こそ自分を学校に連れて行かせようとしたが、嫌がる姿を見て気持ちを尊重してくれた。<br>
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− | 母は時折、買い物や小旅行に誘ってくれるなど、外出の機会も作ってくれた。<br>
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− | 程良い距離感で接してくれたことで、社会復帰への意欲を徐々に取り戻していった。<br>
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− | 20歳の時、初めてアルバイトに挑戦。翌年には通信制ながら高校にも入学した。<br>
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− | その後大学で福祉を学び、介護分野の会社に就職。<br>
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− | かつての自分と同じような境遇の人を支えようと、在職中に「ヒトトコ」を設立した。<br>
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− | 昨春に独立し、今は支援活動に専念する。名称には「人と社会をつなぐ」という思いを込めた。<br>
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− | 当事者に直接アプローチして社会復帰につなげる「アウトリーチ」や、家族らを集めて悩みを語り合ってもらう「オフ会」など活動は多岐にわたる。<br>
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− | 発達障害や精神疾患を抱えている人には就労移行支援も手がける。<br>
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− | 状況は一人一人異なり、自分の経験が直接役立つとは限らない難しさもあるという。<br>
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− | それでも「本人がどうしたらよりよく生きていけるか、一緒に考えていきたい」と力を込める。<br>
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− | 問い合わせは一般社団法人「ヒトトコ」(087・862・5115)。
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− | 〔2019年5/12(日) 毎日新聞【金志尚】〕 <br>
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