|
|
| 19行： |
19行： |
| | </table> | | </table> |
| | | | |
| − | '''最後の卒業生、最年長は75歳 京都の夜間定時制高、78年の歴史に幕'''<br>
| |
| − | 卒業式に臨む鴨沂高定時制の卒業生（京都市上京区）<br>
| |
| − | 78年の歴史がある鴨沂高（京都市上京区）の夜間定時制が本年度末で終了する。<br>
| |
| − | このほど行われた卒業式と閉制式では10～70代の生徒10人が巣立ち、名残を惜しんだ。<br>
| |
| − | 「失われた10年を取り戻し、余りある高校生活だった」。<br>
| |
| − | 1日に同高で行われた卒業式で、男性（29）＝上京区＝は卒業生代表として感慨を込めて語った。<br>
| |
| − | 中学生の時に学校になじめず引きこもりになった。<br>
| |
| − | 卒業後はアルバイトをして過ごし、25歳の時に友人とともに入学。昼はバイト、夜は勉学に励んだ。<br>
| |
| − | 「学校では年上なので責任感も感じた。これからリーダーシップを発揮して仕事に向き合いたい」と語った。<br>
| |
| − | 卒業生の最年長の女性（75）＝左京区＝。中学卒業後、家庭の事情で高校に行けず、繊維関連の仕事に就いた。<br>
| |
| − | 会社で男女の学歴格差を感じていたため、70歳で仕事を辞めて入学した。<br>
| |
| − | 「4年間楽しかった。学んだ英語を、海外に行って生かせたら」と話した。<br>
| |
| − | 同高定時制の開設は1941（昭和16）年。<br>
| |
| − | 働く青少年の進学熱を受けて始まり、50～70年ごろは毎年100人を超える卒業生がいたが、入学希望者の減少で廃止が決まった。<br>
| |
| − | 式典後、「灯（あか）りの下で学びし我ら 夜学の歴史 永遠に」と刻まれた記念碑の除幕式も校内で行った。<br>
| |
| − | 生徒や教員、OBらで夜間に集い学んだ日々を思い起こし、互いの成長を誓い合った。<br>
| |
| − | '''■背景に勤労青少年の減少'''<br>
| |
| − | 近年、夜間の定時制高は減少傾向にある。勤労青少年が減っているためだ。<br>
| |
| − | 不登校や発達障害など特別な支援が必要な生徒の受け入れが増え、そうしたニーズに応える通信制高校に生徒が流れていることも背景にある。<br>
| |
| − | このため定時制高のあり方は変化している。<br>
| |
| − | 京都府教育委員会は15年、多様な生徒に対応する昼間定時制の清明高（京都市北区）を開校した。<br>
| |
| − | 京都市教委も西京高（中京区）と伏見工業高（伏見区）の夜間定時制を再編・統合し、21年に昼間・夜間の新たな定時制高を同工業高内に開設する予定だ。<br>
| |
| − | 一方で、夜間定時制の廃止を惜しむ声もある。<br>
| |
| − | 鴨沂高定時制のOB男性（33）は「仕事を終わって顔を合わせる楽しみがあった。夜だから来たという子もいた。夜間制も残ってほしい」と訴えた。<br>
| |
| − | 〔2019年3/19(火) 京都新聞〕 <br>
| |
| − |
| |
| − | [[Category:京都新聞|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]]
| |
| | [[Category:定時制高校・京都府|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] | | [[Category:定時制高校・京都府|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] |
| | [[Category:京都府（地域）|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] | | [[Category:京都府（地域）|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] |
| | [[Category:京都市（京都府）|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] | | [[Category:京都市（京都府）|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] |
| | [[Category:京都市上京区（京都府）|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] | | [[Category:京都市上京区（京都府）|きょうとふりつおうきこうとうがっこうていじせい]] |
