フードバンク らしくサポート
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2021年4月1日 (木) 16:42時点における版
フードバンク らしくサポート
所在地 | 宮崎県都城市 |
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TEL | |
FAX |
都城にフードバンク拠点開設 困窮世帯に配達
「らしくサポート」が運用を開始した食材の保管拠点=25日午後、都城市下川東2丁目
都城市内の子どもがいる困窮世帯を中心に食材を無償提供している「らしくサポート」(甲斐圭子代表理事)は25日、同市下川東2丁目で倉庫を改修した食材の保管拠点の運用をスタートさせた。
大量の食材を受け入れることができ、新型コロナウイルス禍による支援家庭の急増に対応。
同様の支援を展開する団体にも食材を融通し、県西部におけるフードバンクの拠点を目指している。
同団体は昨年7月から「みやこのじょうこども宅食」を運営し、各世帯に毎月1回ボランティアが配達する。
利用者は当初7世帯25人だったが、コロナ禍で生活が苦しくなった家庭から支援の要望が次々と寄せられ、3月は58世帯220人にまで増えている。
食材は活動に協力する飲食店や農家から無償で提供を受けている。
フードロス削減につながるとあって食材の提供は増えており、これまでは事務所の一室や、ボランティアの自宅で保管していたが、スペースが限られ提供を断ることもあったという。
運用を開始した倉庫は2階建てで、各階の床面積が約160平方メートルあり、都城市の「支援対象児童等見守り強化事業」を活用して購入した業務用の冷凍庫やコメの保冷庫も設置。
2階は不登校の子どもたちなどの居場所づくりにも活用していく。
同団体は活動費の捻出や配達ボランティアの確保といった課題を抱え、支援家庭を増やせない地域もあるという。
甲斐代表理事は「保管拠点ができたことで、企業や農家の思いが込められた食材が、多くの人に届けられる。
運営面で課題も多いが、行政や企業、住民の協力を得ながら宅食を通じて親や子どもの心のケア、自立を手伝いたい」と話している。
〔2021年3/26(金) 宮崎日日新聞〕