岩手県宮古児童相談所
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2021年2月25日 (木) 11:14時点における版
岩手県宮古児童相談所
所在地 | 岩手県宮古市 |
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宮古児相 建て替えへ 子ども守る機能強化 県、19年度から設計着手
県は老朽化している宮古市和見町の県宮古児童相談所の建て替えに向け、2019年度から設計に着手する方針を固めた。
全県で児童虐待の相談・対応件数が増加する中、現在の施設は子どもを一時保護する部屋が少ないなどの課題を抱えていた。
新施設は子どもを守るための機能が強化される見込みで、県は21年度以降の利用開始を目指す。
県は19年度一般会計当初予算案に基本設計や地質調査などの関連経費約6千万円を盛り込み、県議会2月定例会に提案する見通しだ。
建て替え場所は現在の敷地内で検討。建物の規模や整備費は未定で、19年度に設計を行う。
現在の宮古児相は鉄筋コンクリート造り2階建て。
築44年と老朽化した上、11年の東日本大震災では揺れで建物に亀裂が入った。
児相は虐待や身体の弱い児童の相談を受けるほか、最長2カ月間をめどに緊急的な一時保護を担う。
相談内容や児童の状況によって異なるが、平均で1カ月弱保護する。
宮古児相の保護室は男女一つずつの大部屋しかない。
複数の子どもを同時期に保護するケースもあり、心理面やプライバシーの観点から対応が求められていた。
面談室や心理的な治療を行う部屋、職員事務室も足りないことから、新施設は保護室の個室化や部屋数増となる方向だ。
県は盛岡市と一関市にも児相を設置。
17年度の3児相への児童虐待相談は1088件で13年度の約3倍に増えている。
昨年は北上市で、1歳9カ月の男児が父親に十分な食事を与えられずに死亡する事件も発生するなど、児童虐待は依然として全国的な社会問題となっている。
〔◆平成31(2019)年2月4日 岩手日報 朝刊 〕