人と学ぶ場ふらっと
73行: | 73行: | ||
</tr> | </tr> | ||
</table> | </table> | ||
+ | |||
+ | ===[[:カテゴリ:周辺ニュース|周辺ニュース]]=== | ||
+ | ページ名 [[人と学ぶ場ふらっと]] 岐阜県岐阜市( )<br> | ||
+ | フリースクール「人と学ぶ場ふらっと」 | ||
+ | '''学ぶ場は校外にも 課題は「内申点の扱い」'''<br> | ||
+ | 人と学ぶ場ふらっと<br> | ||
+ | ガラス張りの窓から自然光が差し込むビルの2階フロアには、パステルカラーのソファや机が並び、和気あいあいとした雰囲気が広がる-。<br> | ||
+ | いじめなどが原因で不登校や学校嫌いになった子どもたちが、学校に籍を置きながら学べるフリースクール「人と学ぶ場ふらっと」(岐阜市長旗町、加藤隆史代表)には現在、小学2年から21歳までの約30人が通っている。<br> | ||
+ | 中学時代にいじめに遭い、教室外の居場所として週に数回、同校に通いながら卒業を迎えた高校生も多い。<br> | ||
+ | 彼らに共通するのは何より「普通に勉強がしたい」「安心して高校へ行きたい」という思いだ。<br> | ||
+ | 通信制高校を3年で卒業するため、岐阜市内のサポート校に通う女子生徒(16)。<br> | ||
+ | 各務原市立中学1年の入学直後から、髪に定規を押しつけ切られるような嫌がらせを受けたり、不快な言葉を浴びせられたりした。<br> | ||
+ | 勉強が好きで何とか登校できていたが、1学期が終わる頃には学級崩壊に近い状態になり、まともに授業を受けられなくなった。<br> | ||
+ | 「落ち着いて学べないなら、こんなつらい思いして教室に行きたくない」。<br> | ||
+ | 夏休み明けから1カ月、自室に引きこもったが、勉強だけはしようと学校の相談室に登校し、自主的に学習した。<br> | ||
+ | 2年になり、小中学校の教員を目指す夢を抱き「ふらっと」に通い始めるうち、全日制の高校に進学するという目標ができた。<br> | ||
+ | 問題集を買い込み受験勉強に励んだが、「また行けなくなるかもしれない」という不安と「内申点が届かない」という現実で悩み、3年の冬、全日制進学を諦めた。<br> | ||
+ | 現在、通信制高校の教育を受けているが、学年やクラスがないため友達との関わりは薄く、部活動や放課後のおしゃべりもない。<br> | ||
+ | 思い描いていた高校生活と今の状況を重ね、「仲の良かった中学の友達と同じ高校に行けてたら...。もっと思い出が増えたのかな」。<br> | ||
+ | 相談室、校内に設置されたフリースクール、民間教育施設など多様な学びの選択が広がる一方で、「教室で授業を受けていない子」の成績をどう認めるかの判断は各学校で分かれている。<br> | ||
+ | 授業を受けないことで成績や内申点が低いということになれば、進学先の選択肢は狭くなる。<br> | ||
+ | 文部科学省は「不登校児童生徒への支援の在り方について」(2019年10月通知)で、不登校の子どもが民間フリースクールに通うなどし学校復帰を希望しなくても在籍校を出席扱いにし卒業できるとした。<br> | ||
+ | しかし、子どもの居場所となるフリースクールや自宅学習など教室外の学びの保障については言及しておらず、抜け落ちたままだ。<br> | ||
+ | 加藤代表は、「フリースクールは、個人の居場所、勉強できる環境は保障できる。<br> | ||
+ | その学習を学校教育に準ずる形で成績として認めてもらえれば」と語り、公教育と民間教育施設の連携の必要性を強調する。<br> | ||
+ | 〔2020年12/20(日) 岐阜新聞Web〕 <br> | ||
+ | |||
[[Category:通信制高校と連携校・岐阜県|ひととまなぶばふらっと]] | [[Category:通信制高校と連携校・岐阜県|ひととまなぶばふらっと]] |
2021年1月15日 (金) 12:24時点における版
フリースクール 人と学ぶ場ふらっと
教育機関の性格 | 通信制高校サポート校(中京学院大学附属中京高等学校と連携) 学習塾、フリースクール |
---|---|
教育活動の特色 | 不登校、発達の課題など、一人ひとりが抱えている課題や悩みは違います。 私たちは、個に応じた対応をしていきます。 |
代表者 | 加藤隆史 |
住所 | 〒500-8177 岐阜市長旗町1-1-1アクトナガハタ2F |
TEL | 058-267-6186 |
FAX | 058-267-6187 |
URL | http://hitotomanabuba.com/ |
メール | flat.hitoto@gmail.com |
コースと学費 | サポート校:入学金3万円、サポート料前期30万円、後期30万円。 フリースクール:入学金1万円、月謝2.5万円。 |
生徒数 | サポート校14名、フリースクール10名、個別指導教室20名。 |
入学の条件 | 面談による |
発達障害をもつ生徒の受入れ | あり(生徒の状態により受け入れる) |
帰国子女・外国籍、過年度生の受入れ | あり(条件なし) |
情報提供年月 | 2019年6月 |
周辺ニュース
ページ名 人と学ぶ場ふらっと 岐阜県岐阜市( )
フリースクール「人と学ぶ場ふらっと」
学ぶ場は校外にも 課題は「内申点の扱い」
人と学ぶ場ふらっと
ガラス張りの窓から自然光が差し込むビルの2階フロアには、パステルカラーのソファや机が並び、和気あいあいとした雰囲気が広がる-。
いじめなどが原因で不登校や学校嫌いになった子どもたちが、学校に籍を置きながら学べるフリースクール「人と学ぶ場ふらっと」(岐阜市長旗町、加藤隆史代表)には現在、小学2年から21歳までの約30人が通っている。
中学時代にいじめに遭い、教室外の居場所として週に数回、同校に通いながら卒業を迎えた高校生も多い。
彼らに共通するのは何より「普通に勉強がしたい」「安心して高校へ行きたい」という思いだ。
通信制高校を3年で卒業するため、岐阜市内のサポート校に通う女子生徒(16)。
各務原市立中学1年の入学直後から、髪に定規を押しつけ切られるような嫌がらせを受けたり、不快な言葉を浴びせられたりした。
勉強が好きで何とか登校できていたが、1学期が終わる頃には学級崩壊に近い状態になり、まともに授業を受けられなくなった。
「落ち着いて学べないなら、こんなつらい思いして教室に行きたくない」。
夏休み明けから1カ月、自室に引きこもったが、勉強だけはしようと学校の相談室に登校し、自主的に学習した。
2年になり、小中学校の教員を目指す夢を抱き「ふらっと」に通い始めるうち、全日制の高校に進学するという目標ができた。
問題集を買い込み受験勉強に励んだが、「また行けなくなるかもしれない」という不安と「内申点が届かない」という現実で悩み、3年の冬、全日制進学を諦めた。
現在、通信制高校の教育を受けているが、学年やクラスがないため友達との関わりは薄く、部活動や放課後のおしゃべりもない。
思い描いていた高校生活と今の状況を重ね、「仲の良かった中学の友達と同じ高校に行けてたら...。もっと思い出が増えたのかな」。
相談室、校内に設置されたフリースクール、民間教育施設など多様な学びの選択が広がる一方で、「教室で授業を受けていない子」の成績をどう認めるかの判断は各学校で分かれている。
授業を受けないことで成績や内申点が低いということになれば、進学先の選択肢は狭くなる。
文部科学省は「不登校児童生徒への支援の在り方について」(2019年10月通知)で、不登校の子どもが民間フリースクールに通うなどし学校復帰を希望しなくても在籍校を出席扱いにし卒業できるとした。
しかし、子どもの居場所となるフリースクールや自宅学習など教室外の学びの保障については言及しておらず、抜け落ちたままだ。
加藤代表は、「フリースクールは、個人の居場所、勉強できる環境は保障できる。
その学習を学校教育に準ずる形で成績として認めてもらえれば」と語り、公教育と民間教育施設の連携の必要性を強調する。
〔2020年12/20(日) 岐阜新聞Web〕