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岡山に夜間中学校をつくる会

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「パソコンとかできるようになって、デスクワークの仕事がしたいので、頑張ろうと思いました。卒業だけもらっても、勉強分からないじゃないですか、全然できないから。出ても教えてくれる人っていないじゃないですか。だから一人で悩んで考えて…苦しむという感じ。こういうところが岡山にできたら、いろんな人が知って来てくれたら、助かるだろうなって」<br>
 
「パソコンとかできるようになって、デスクワークの仕事がしたいので、頑張ろうと思いました。卒業だけもらっても、勉強分からないじゃないですか、全然できないから。出ても教えてくれる人っていないじゃないですか。だから一人で悩んで考えて…苦しむという感じ。こういうところが岡山にできたら、いろんな人が知って来てくれたら、助かるだろうなって」<br>
  
2人の兄妹と母  不登校の中学、高校生の姿も…<br>
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'''2人の兄妹と母  不登校の中学、高校生の姿も…'''<br>
 
現在、全国で13万人を超える、不登校の小中学生。<br>
 
現在、全国で13万人を超える、不登校の小中学生。<br>
 
岡山自主夜間中学にも、中学生や高校生の姿があります。取材を行った日は、2人の兄妹とお母さんが、やってきました。<br>
 
岡山自主夜間中学にも、中学生や高校生の姿があります。取材を行った日は、2人の兄妹とお母さんが、やってきました。<br>
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岡山自主夜間中学はそう望む人たちをいつまでも待ち続けています。<br>  
 
岡山自主夜間中学はそう望む人たちをいつまでも待ち続けています。<br>  
 
〔2018年4/21(土)KSB瀬戸内海放送〕 <br>
 
〔2018年4/21(土)KSB瀬戸内海放送〕 <br>
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'''「自主夜間中学」岡山に誕生 学び直し支える場、月2回授業'''<br>
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城之内教諭(右)の指導を受けながらローマ字を書く井上さん(中央)=昨年12月16日、岡山国際交流センター <br>
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さまざまな事情で義務教育を修了できなかったり、学び直しを希望したりする人たちを対象に、ボランティアが自主運営する岡山県内初の「自主夜間中学校」が岡山市に誕生した。<br>
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月2回授業があり、中学教諭らがローマ字や漢字の読み書き、数学などを無償で教える。<br>
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公立夜間中の必要性を検討している県教委も運営状況に注目している。<br>
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「初めて自分で書けた」。初授業があった昨年12月16日夜、岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町)で井上健司さん(33)=同市中区=が晴れやかな表情を見せた。<br>
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同市立中英語教諭の城之内庸仁さん(41)の指導を受け、名前のローマ字をなぞった。<br>
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小児糖尿病で体調を崩しがちだった井上さんは、小学3年から不登校になり、中学校もほとんど通わないまま卒業証書だけ受け取った。<br>
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土木作業などで働いていたが、人工透析が必要になり、離職した。<br>
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「ローマ字を覚えてパソコンが使えるようになれば、また仕事ができるかもしれない。漢字も勉強したい」と望む。<br>
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この日は1年半余り不登校状態の岡山市立中2年女子(14)も机を並べ、一緒に学んだ。<br>
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自主夜間中の代表を務める城之内教諭は、自分の教え子にも井上さんのような「形式卒業者」がいることに心を痛めてきた。<br>
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東京電力福島第1原発事故の被災地支援ボランティアに通ううち、福島市にある自主夜間中を知り「岡山にも学び直したい人がいるはず」と思った。<br>
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不登校経験のあるフリーライター女性(38)=倉敷市=ら3人に講師として協力してもらい、開校にこぎ着けた。<br>
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自主夜間中では中学卒業資格を得ることはできず、城之内教諭らも公立夜間中を補完する活動と考えている。<br>
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公立夜間中は8都府県に31校あるが、岡山県にはない。<br>
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昨年2月、教育機会確保法が施行され、文部科学省は未設置の道県に対し、それぞれ少なくとも1校は開設するよう求めている。<br>
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岡山県教委は昨年、夜間中について説明するちらしを公民館や図書館などで配り、学習希望を調査した。<br>
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23件の問い合わせがあり、うち5件は「中学段階の勉強を教えてもらえる場がない」など、学び直しを望む内容だったという。<br>
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来年春、公立夜間中を新設すると表明した埼玉県川口市では、1985年から続く自主夜間中の活動が背景にあり、岡山県教委も「公民館講座や自主夜間中との連携を検討し、学び直しの場を提供できるよう取り組みたい」(義務教育課)とする。
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自主夜間中について、文科省は岡山以外に全国25講座の活動を把握している。<br>
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城之内教諭は岡山に公立夜間中ができたとしても自主夜間中を続けるつもりだ。<br>
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「3年の年限を超えて学びたい、土日に通いたいという人もいるだろう。いつでも誰でも学べる場が必要ではないか」と話す。<br>
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自主夜間中は当面、岡山国際交流センターで毎月第2・4土曜の午後6時~9時に開く。次回は13日。<br>
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〔2018/1/9(火) 山陽新聞〕 <br>
  
 
[[Category:夜間中学校のニュース|おかやまにやかんちゅうがっこうをつくるかい]]  
 
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[[Category:岡山市(岡山県)|おかやまにやかんちゅうがっこうをつくるかい]]
 
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[[Category:瀬戸内海放送|おかやまにやかんちゅうがっこうをつくるかい]]
 
[[Category:瀬戸内海放送|おかやまにやかんちゅうがっこうをつくるかい]]
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[[Category:山陽新聞|おかやまにやかんちゅうがっこうをつくるかい]]

2019年2月5日 (火) 12:44時点における版

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岡山に夜間中学校をつくる会

所在地 岡山県岡山市
TEL
FAX

【特集】「もう一度、学びたい…」岡山初の自主夜間中学校 期待される新たな役割
戦後の混乱や貧困で義務教育を受けられなかった人たちのために、1940年代後半から設置された夜間中学校。
近年「学び直しの場」として新たな役割が期待されています。
そんな夜間中学校には「公立」と民間が運営する「自主」の2つのタイプがあります。
岡山県では初めてとなる「自主」夜間中学校が去年12月から授業をスタートし、多くの生徒を受け入れています。

岡山に夜間中学校をつくる会/代表 城之内庸仁さん
自主夜間中学 立ち上げのきっかけは…
岡山自主夜間中学の授業は月に2回、夜6時から始まります。
上は80代から下は10代まで。年齢も国籍も事情も様々ですが、およそ20人が「学び直しの場」を求めて集まっています。
学校を立ち上げたのは、岡山で中学校教師を務める城之内庸仁さんです。
(岡山に夜間中学校をつくる会/代表 城之内庸仁さん)
「担任を持っていた子が不登校で、何年か経ったときに彼が私を訪ねてきて『仕事をしようと思うんだけど、なかなかうまくいかない』と。『どうしたの?』と聞くと『字が読みにくかったり計算も上手にできない。勉強しなおしたいけど、そういう場所がない』ということを言ってきたときに、学びたくても学ぶ場所がない、それがひいては生活そのものに影響している方々を見ていると、このままではだめだと」
夜間中学校は、戦後の混乱や貧困で義務教育を受けられなかった人のために地方自治体などが設置しました。
およそ70年に及ぶ歴史の中で、岡山に夜間中学校ができたのは初めてです。
槇本早栄子さん(82) 夜間中学校に通うそれぞれの人生
かつて学校に通えず、学びを必要としていた世代はもうすっかり年を重ねました。
槇本早栄子さん(82)は、家の手伝いや農作業に追われ、満足に勉強できませんでした。
(生徒/槇本早栄子さん(82))
「農地の広いところへ手伝いにいったり、そんなことをして…算数はしばらく休んでいたら分からなくなった。自分の得意な科目だったのに分からなくなった。つまずいたのがきっかけで、落ちこぼれていった気がします。私は中で一番年寄りですけど、いくつになっても学びたいという気持ちは捨てたくない」
若くして料理人の世界に飛び込んだ丸山良雄さん(74)は、退職後、もう一度「読み書き」を習いたいとやってきました。
(生徒/丸山良雄さん(74))
「字が書けないし、漢字が読めないし、恥ずかしいということばかり頭にあって…あまりバカすぎたら入れないんじゃないかと思ってね。字は読めない書けない、75歳のおじいちゃんが来ても教えてくださるんかと思ってな。丁寧に教えてくださるんで、うれしくてかなわんです。もっと早くあればよかったと思います。今の目標は、堂々と人様に手紙を書けるようになりたいです」
新たな役割…「形式卒業者」の学び直しの場
多い時には、公立の夜間中学校が全国に80校以上ありましたが、時代の変化とともにその数は減少。
しかし今、「学び直しの場」として、新たな役割を期待されています。
不登校の中学生や、十分な義務教育を受けないまま卒業した「形式卒業者」の増加を受け、2016年、文部科学省が全国に夜間中学校の設置を進めるという方針を示しました。
小児糖尿病を患い、不登校だった井上健司さん(33)。
中学卒業後に、土木関係の仕事につきましたが、病気のため離職。今は人工透析を続けながら、再就職をめざしています。
(生徒/井上健司さん(33))
「パソコンとかできるようになって、デスクワークの仕事がしたいので、頑張ろうと思いました。卒業だけもらっても、勉強分からないじゃないですか、全然できないから。出ても教えてくれる人っていないじゃないですか。だから一人で悩んで考えて…苦しむという感じ。こういうところが岡山にできたら、いろんな人が知って来てくれたら、助かるだろうなって」

2人の兄妹と母 不登校の中学、高校生の姿も…
現在、全国で13万人を超える、不登校の小中学生。
岡山自主夜間中学にも、中学生や高校生の姿があります。取材を行った日は、2人の兄妹とお母さんが、やってきました。
(母親)「娘が不登校気味なのと、上の子も勉強の基礎をやり直したいということで。話しやすい雰囲気でもあったし、とても穏やかにできてよかったと思います」
(岡山に夜間中学校をつくる会/代表 城之内庸仁さん)
「本当にうれしいですね。それぞれがいろんな事情を抱えて、学びたくても学べなかった。でもここに来たら勉強できたんだという、こういう場があるというのはすごく大切なんだと毎回感じます」
公立夜間中学校設置への動き
岡山自主夜間中学の学びを支えているのは、会社員や学生などによるボランティアスタッフ。
生徒が増える喜びを感じる一方で、場所の確保や運営費など、継続への課題を抱えていることから、公立夜間中学校の設置を望んでいます。
実は、公立夜間中学校の設置に向けた動きが、全国的に進みつつあります。
岡山でも県の教育委員会が中心となって、ニーズ調査を行いました。
(岡山県教委 義務教育課/石本康一郎 課長)
「県内に1カ所設置するというよりも、社会教育施設などを活用しながら、広く県内で学び直しの機会を提供することが適切ではないかという結論に達しました」
岡山県教委では、今後も検討を進めるとしながらも、すぐに公立夜間中学校を設置する状況にはないという結果にとどまりました。
(岡山に夜間中学校をつくる会/代表 城之内庸仁さん)
「自主夜間中学校、できるかぎり回数を増やしたいんですけど、資金の問題やスタッフの問題でなかなか難しいんですね。しかし公立夜間中学校になっていくと、月曜日から金曜日まで、そして給食を出すこともできる。そういうことを考えると、やはり公立夜間中学校は各県に1校、必要だと私は思っています」
「もう一度、学びたい」
岡山自主夜間中学はそう望む人たちをいつまでも待ち続けています。
〔2018年4/21(土)KSB瀬戸内海放送〕

「自主夜間中学」岡山に誕生 学び直し支える場、月2回授業
城之内教諭(右)の指導を受けながらローマ字を書く井上さん(中央)=昨年12月16日、岡山国際交流センター
さまざまな事情で義務教育を修了できなかったり、学び直しを希望したりする人たちを対象に、ボランティアが自主運営する岡山県内初の「自主夜間中学校」が岡山市に誕生した。
月2回授業があり、中学教諭らがローマ字や漢字の読み書き、数学などを無償で教える。
公立夜間中の必要性を検討している県教委も運営状況に注目している。
「初めて自分で書けた」。初授業があった昨年12月16日夜、岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町)で井上健司さん(33)=同市中区=が晴れやかな表情を見せた。
同市立中英語教諭の城之内庸仁さん(41)の指導を受け、名前のローマ字をなぞった。
小児糖尿病で体調を崩しがちだった井上さんは、小学3年から不登校になり、中学校もほとんど通わないまま卒業証書だけ受け取った。
土木作業などで働いていたが、人工透析が必要になり、離職した。
「ローマ字を覚えてパソコンが使えるようになれば、また仕事ができるかもしれない。漢字も勉強したい」と望む。
この日は1年半余り不登校状態の岡山市立中2年女子(14)も机を並べ、一緒に学んだ。
自主夜間中の代表を務める城之内教諭は、自分の教え子にも井上さんのような「形式卒業者」がいることに心を痛めてきた。
東京電力福島第1原発事故の被災地支援ボランティアに通ううち、福島市にある自主夜間中を知り「岡山にも学び直したい人がいるはず」と思った。
不登校経験のあるフリーライター女性(38)=倉敷市=ら3人に講師として協力してもらい、開校にこぎ着けた。
自主夜間中では中学卒業資格を得ることはできず、城之内教諭らも公立夜間中を補完する活動と考えている。
公立夜間中は8都府県に31校あるが、岡山県にはない。
昨年2月、教育機会確保法が施行され、文部科学省は未設置の道県に対し、それぞれ少なくとも1校は開設するよう求めている。
岡山県教委は昨年、夜間中について説明するちらしを公民館や図書館などで配り、学習希望を調査した。
23件の問い合わせがあり、うち5件は「中学段階の勉強を教えてもらえる場がない」など、学び直しを望む内容だったという。
来年春、公立夜間中を新設すると表明した埼玉県川口市では、1985年から続く自主夜間中の活動が背景にあり、岡山県教委も「公民館講座や自主夜間中との連携を検討し、学び直しの場を提供できるよう取り組みたい」(義務教育課)とする。
自主夜間中について、文科省は岡山以外に全国25講座の活動を把握している。
城之内教諭は岡山に公立夜間中ができたとしても自主夜間中を続けるつもりだ。
「3年の年限を超えて学びたい、土日に通いたいという人もいるだろう。いつでも誰でも学べる場が必要ではないか」と話す。
自主夜間中は当面、岡山国際交流センターで毎月第2・4土曜の午後6時~9時に開く。次回は13日。
〔2018/1/9(火) 山陽新聞〕

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