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Grow As People

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2018年9月23日 (日) 20:22時点における版

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一般社団法人 Grow As People

所在地 〒116-0013 

東京都荒川区西日暮里4-22-2 則竹ビル202

TEL
FAX
E-mail info@growaspeople.org

風俗で働く女性 転職支援 東京の団体が窓口 道内出身者も相談
社会との関わりが薄く孤立しがちな、性風俗店で働く女性の転職などを支援する東京の一般社団法人「Grow As People」(GAP、角間惇一郎代表理事)には、道内を含め全国から相談が寄せられる。
性風俗業界に特化した相談窓口は全国的にも珍しいためだ。
「家族や友達にも相談できない」という悩みに耳を傾ける「駆け込み寺」となっている。
「月収は最高で300万円あった。でも、しゃべる相手はお客さんと店のスタッフだけ。仕事以外はほとんど店の寮に引きこもっていた」。
道内出身の女性(19)は言葉を選びながらも、風俗店で働いた半年間を率直に語った。
道内の高校を卒業後、一般企業に就職したが札幌の繁華街でスカウトされた。昨年5月から札幌などの性風俗店で働いた。
「お金に困っていたわけではない。本当、軽い気持ちだった」
収入は同世代の10倍になったが、友人は離れていった。
交際相手がいながら不特定多数の接客をする自分に嫌悪感を抱くようにもなった。
「将来が見えない」。
逃げるように上京し、知人に紹介されたGAPに駆け込んだ。
今は再就職に向け東京の団体事務所で就業の体験をしている。
角間代表がGAPを設立したのは2010年10月。大手建設会社で働いていたが、たまたま性風俗店のオーナーと知り合ったことや、大阪で風俗店で働いていた女性が子ども2人を餓死させた事件が起きたことがきっかけとなった。
GAPは企業人事の経験者らボランティアを含めスタッフは10人。
ウェブ制作などの収益を元に、関東の14企業・団体の協力を得ながら、女性の希望や状況に応じ面談や就業体験などを1年程度行う。
貧困や家庭内暴力などを抱えている場合は行政への橋渡しもする。
月平均30人の相談があり、設立以来計37人が転職に結びついた。
GAPは2月、関東の風俗店で働く377人から回答を得て報告書「夜の世界白書」をまとめた。
18~22歳の平均月収81万9200円に対し43歳以上は18万2千円で、年齢が上がると収入が減る実態が浮かび上がった。
業界内では「40歳の壁」という言葉があり、貧困などの将来不安が付きまとう。
角間代表は「誰にも相談できず孤立している女性と社会を結びつける仕組みをつくりたい」と話している。
GAPへの相談は、メールinfo@growaspeople.org
〔◆平成29(2017)年5月9日 北海道新聞 夕刊全道〕 

支援団体が「夜の世界白書」風俗店勤め 限られる高収入 月12日で43万円 徐々に減少/あした計画
○知られたくない 進む孤立化
東京を拠点に、性風俗店で働く女性たちを支援する一般社団法人「Grow As People」(GAP、角間惇一郎代表理事)が、初の報告書「夜の世界白書」をまとめた。
若いうちは高収入でも、年齢が上がると減少していくことや、職業が明らかになることを恐れ、孤立しがちな女性たちの姿が浮き彫りになった。
調査は現状を把握して支援に生かす狙いで、2015年度にインターネット上で実施。
女性がホテルなどで客と会う「デリバリーヘルス」といった関東の無店舗型風俗店などに勤める377人から有効回答を得た。
実際に接客した実働日数と月収の全体の平均は、11・8日で43万995円。
年齢別では18~22歳が16日、81万9200円と最多で、43歳以上では7日で18万2千円と最も少なかった。
風俗業を始めたきっかけ(複数回答)は生活費や学費、借金返済など金銭的な理由が延べ215人で最多。
「仕事がない」(60人)「なんとなく」(47人)が続いた。
「なんとなく」は27歳までが半数超、「仕事がない」は33歳以上が6割超を占めた。
GAPは「20代でなんとなく始め、30代で他の仕事に移りにくくなり、40代になると収入が減っていくという姿が表れている」と指摘する。
職業については「誰にも知られたくない」と答えた人が多く、仕事以外では外出を控え、家に閉じこもる傾向も強かったという。
    ☆   ☆
GAPは全国の性風俗店で働く女性のトラブル処理や転職支援などに関わっている。
九州北部の20代後半の女性からは、今年に入り相談メールが届いた。
連絡を取ると、出産予定日が数日後に迫っていた。
昨春から昼間の仕事と掛け持ちをしていて、店にも相手の男性にも妊娠の事実を「話せなかった」。GAPは店に連絡を取り事情を説明。
出産後の行政手続きを含め、対応に奔走した。
女性は「頼れる人がいなかった」と話し、支援に感謝しているという。
転職支援では12年度以降、GAPを通じて37人が一般企業などに就職した。
提携する関東のNPO法人でインターンとして働く20代後半の女性は高校卒業後、週3日ほど風俗店で働いていたが、昨夏「このままで大丈夫だろうか」と相談した。
電話対応や資料整理などインターン先での経験を通じ「昼の仕事でもやっていけるかも」と自信がついてきたという。
GAPへの相談はメール=info@growaspeople.org=で。
○セカンドキャリアは… 悩む「40歳の壁」角間GAP代表理事に聞く
GAPの活動について、代表理事の角間惇一郎さん(33)に聞いた。
-支援のきっかけは。
「2010年に風俗店のオーナーと知り合う機会があり、直後に大阪で(風俗店勤務の女性が子ども2人を餓死させた)事件が起きたことがきっかけ。
何ができるか、実態を知るために風俗店で2年間働いた」
-現場で見えたものは。
「店で働く女性には他人に言えないことがあり、社会的に孤立しやすい。
『男に殴られた』『借金でどうしようもなくなった』など、店にはトラブルの情報がある。
その情報を行政や弁護士などにつなぐ支援ができると分かった」「抱える問題は人それぞれだが、引退する時が来るのは誰しも同じ。
店でのキャリアは遅くても40歳ころには終わる。
私たちは『40歳の壁』と呼ぶのですが、次の仕事、セカンドキャリアを支援することは活動の軸になると感じた」
-活動して良かったと思うのは。
「支援を続けるには、多くの人の関わりが必要。風俗店員やNPO、ボランティアと、いろんな立場で関わってくれる人が増えていくのはうれしい」
〔◆平成29(2017)年3月10日 西日本新聞 朝刊〕 

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