松本赤十字乳児院
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+ | 虐待などで親元で暮らせない子どもの支援を強化するため、松本赤十字乳児院(松本市)と松本市、県松本児童相談所(同)が本年度、共同プロジェクトを始動させる。<br> | ||
+ | 里親の担い手確保や支援、困難を抱える家庭の支援にも取り組む。県によると、乳児院などの施設と行政が連携する試みは珍しい。<br> | ||
+ | 今後、医療機関などの協力も募り、支援の輪を広げる計画だ。 <br> | ||
+ | 国は2016年成立の改正児童福祉法に基づき、乳児院や児童養護施設に入る子どもを減らし、里親委託を大幅に増やす方針。<br> | ||
+ | ただ、里親や数人の子を預かるファミリーホームへの県内の委託率は13・2%(2016年度)で、松本児相管内の委託率も14・5%(17年度)と低い。<br> | ||
+ | 里親の確保や支援態勢の整備が課題になっている。 <br> | ||
+ | 乳児院は乳幼児の養育が主な役割だが、松本赤十字乳児院は里親の確保と里親支援にも力を入れる方針。<br> | ||
+ | 4月に里親支援専門相談員1人を新たに配置し、今夏には子育て支援講座も開く。市や松本児相は「信州松本・新しい育みプロジェクト」として乳児院と連携することで、虐待やネグレクト(育児放棄)につながる可能性のある家庭の情報共有や在宅支援を強化する。 <br> | ||
+ | 松本赤十字乳児院の平林薫院長は「目指すべきは子どもの家庭復帰だが、里親を必要とする子どもはなるべく早く里親家庭で育てられるよう選択肢を広げる必要がある。連携しなければできないことはたくさんある」と話している。 <br> | ||
+ | 〔◆平成30(2018)年5月12日 信濃毎日新聞 朝刊〕 <br> | ||
'''松本赤十字乳児院 里親支援へ相談員配置 担い手発掘'''<br> | '''松本赤十字乳児院 里親支援へ相談員配置 担い手発掘'''<br> |
2018年5月30日 (水) 16:38時点における版
松本赤十字乳児院
所在地 | 長野県松本市 |
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TEL | |
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周辺ニュース
ページ名松本赤十字乳児院、長野県松本市、(里親のニュース)
松本赤十字乳児院・市・松本児相 本年度から、共同で里親確保や支援 親元で暮らせない子支える
虐待などで親元で暮らせない子どもの支援を強化するため、松本赤十字乳児院(松本市)と松本市、県松本児童相談所(同)が本年度、共同プロジェクトを始動させる。
里親の担い手確保や支援、困難を抱える家庭の支援にも取り組む。県によると、乳児院などの施設と行政が連携する試みは珍しい。
今後、医療機関などの協力も募り、支援の輪を広げる計画だ。
国は2016年成立の改正児童福祉法に基づき、乳児院や児童養護施設に入る子どもを減らし、里親委託を大幅に増やす方針。
ただ、里親や数人の子を預かるファミリーホームへの県内の委託率は13・2%(2016年度)で、松本児相管内の委託率も14・5%(17年度)と低い。
里親の確保や支援態勢の整備が課題になっている。
乳児院は乳幼児の養育が主な役割だが、松本赤十字乳児院は里親の確保と里親支援にも力を入れる方針。
4月に里親支援専門相談員1人を新たに配置し、今夏には子育て支援講座も開く。市や松本児相は「信州松本・新しい育みプロジェクト」として乳児院と連携することで、虐待やネグレクト(育児放棄)につながる可能性のある家庭の情報共有や在宅支援を強化する。
松本赤十字乳児院の平林薫院長は「目指すべきは子どもの家庭復帰だが、里親を必要とする子どもはなるべく早く里親家庭で育てられるよう選択肢を広げる必要がある。連携しなければできないことはたくさんある」と話している。
〔◆平成30(2018)年5月12日 信濃毎日新聞 朝刊〕
松本赤十字乳児院 里親支援へ相談員配置 担い手発掘
松本赤十字乳児院(松本市)に4月、里親支援専門相談員1人が配置されることになった。
里親の担い手を掘り起こし、里親家庭の支援に携わる。
配置を前に乳児院で1日、里親制度に関する研修会があり、職員が仕組みや課題への理解を深めた。
松本赤十字乳児院は老朽化のため、2019年4月に現在の松本市岡田松岡から同市元町の市有地に移転新築する。
これを機に里親支援に力を入れる方針で、国と県が費用負担する里親支援専門相談員の配置が先行して決まったほか、新施設には相談などに使える専用の部屋も設ける。
この日の研修会では、里親支援に取り組む県児童相談所広域支援センター(長野市)の松本駐在の職員2人が講師を務めた。
里親の担い手が少ない現状や、里親の支援には、近所の家庭のほか教育機関や医療機関など地域全体の理解が求められるとした。
職員と共に研修を受けた松本赤十字乳児院の平林薫院長は「乳児院の専門性をどう生かしていけるかが問われていると思う」と話した。
〔◆平成30(2018)年2月2日 信濃毎日新聞 朝刊〕