みんなの食堂
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地域の子どもたちに、無料か数百円で食事を提供する「こども食堂」が広がりを見せている。<br> | 地域の子どもたちに、無料か数百円で食事を提供する「こども食堂」が広がりを見せている。<br> | ||
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〔◆平成30(2018)年4月26日 読売新聞 東京朝刊〕 <br> | 〔◆平成30(2018)年4月26日 読売新聞 東京朝刊〕 <br> | ||
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2018年5月24日 (木) 06:56時点における版
みんなの食堂
所在地 | 石川県金沢市 |
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TEL | |
FAX |
こども食堂 広がる交流 食材融通 運営も助け合い 県内20か所 =石川
地域の子どもたちに、無料か数百円で食事を提供する「こども食堂」が広がりを見せている。
県内では少なくとも20か所に上り、「子どもの貧困」対策としてだけではなく、子育て中の親や独居高齢者ら大人も集まり、地域の交流の場にもなっている。
運営費の確保が厳しいことなど課題もある中、別の食堂から食材を譲り受けるといった「横のつながり」も出始めている。
□大人にも開放
22日昼、金沢市不動寺町の薬師谷公民館で、子どものみならず、大人にも開放された「みんなの食堂」が開かれた。
大学生以上の大人は100円を払い、畳敷きの部屋に集まる。
運営に携わる小原精さん(69)による自作の紙芝居を見た後、参加者たちはうどんにご飯、デミグラスソースがのったコロッケのほか、カニかまぼこや野菜の天ぷらなどを味わった。
「ちょっと大きくなったんねー」。小さな子どもを連れた親同士が近況を語り合う。
高齢者たちも、自分のひ孫ほどの子どもを相手にする。
長女の楓華ちゃん(2)を連れて参加した北口沙紀さん(34)は「子育ての悩みを打ち明けたり、相談したりできる」と話す。
夫を病気で亡くした高木恵美子さん(82)は、同じく一人暮らしの中村喜美子さん(75)と参加した。
中村さんは「人と話をするのが楽しみで来ている。料理もおいしい」と楽しそうな表情を見せた。
□費用工面に苦慮
昨年9月に始まった食堂は、1か月に1回ほどのペースで開かれている。
この日、ボランティアで調理した8人の中には栄養士もおり、小原さんは「栄養管理も任せられるので頼もしい」と語る。
今年2月まで金沢市からの委託料を受けていたが、今は費用を何とか工面しながら運営する。
この日の食材の一部は、地元の寺院や企業などから譲り受けた。
食材以外にも、公民館の光熱費と食器のレンタル費が、それぞれ1000円ずつかかる。
50人ほどが集まると想定した場合、費用は5000円程度かかる。
小原さんは「これまでは献立を決めてから食材を買っていたが、今はある物から献立を考えている。何とか続けたい」と話した。
〔◆平成30(2018)年4月26日 読売新聞 東京朝刊〕