子どもコンシェルジュ
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子育て家庭を包括的に支援しようと、鹿角市民有志がNPO「子どもコンシェルジュ」を設立した。<br> | 子育て家庭を包括的に支援しようと、鹿角市民有志がNPO「子どもコンシェルジュ」を設立した。<br> | ||
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〔◆平成30(2018)年2月18日 秋田魁新報 朝刊(斉藤賢太郎)〕 <br> | 〔◆平成30(2018)年2月18日 秋田魁新報 朝刊(斉藤賢太郎)〕 <br> | ||
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2018年3月17日 (土) 10:07時点における版
NPO法人 子どもコンシェルジュ
所在地 | 秋田県鹿角市 |
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TEL | |
FAX |
子育て家庭を包括支援 鹿角市民有志がNPO設立 リユース事業、中核に
子育て家庭を包括的に支援しようと、鹿角市民有志がNPO「子どもコンシェルジュ」を設立した。
制服や学用品のリユースと、不登校・引きこもりの親の会を2本柱に、新年度から事業に乗り出す。
NPOは、市子ども・子育て会議委員でソーシャルワーカーの駒ケ嶺裕子さん(53)=同市花輪=が、知人の福祉関係者や主婦と共に立ち上げた。
今月、設立総会が開かれ、定款・役員案や初年度事業計画案を承認。法人として県の認証を受けるため、今後手続きを進める。
理事長に就任した駒ケ嶺さんは「子どもに関する困り事は何でも受け止められるようにと思い、『コンシェルジュ』(案内役)と名付けた。
地域に『おせっかい』な人を増やし、助け合いの輪を広げたい」と話した。
事業の中核であるリユースは、家庭で使わなくなった中高の制服や通学かばんを提供してもらい、必要とする子育て家庭へ無償譲渡する取り組み。
市が子育て世代の経済的負担を和らげようと、本年度初めて実施した。
昨年12月に提供を呼び掛けたところ、ワイシャツやセーターなど合わせて約140点が集まった。
今月4日に市福祉保健センターで配布を行い、親子ら67組が来場。63点を引き渡した。
残った70点余りについても、来月18日に同センターで配布する。
市は2018年度から、事業を駒ケ嶺さんらのNPOに委託する方針。
提供者や利用者を対象に行ったアンケートを基に、対象品目に体操着や柔道着、小学校で使う鍵盤ハーモニカなどを加えることを考えている。
このほか、NPOは不登校・引きこもりの当事者や家族を支援するため、月1回ほど親の会を開く。
親同士が悩みを共有したり、専門職に相談したりできる場を設けることで、地域で支える態勢づくりを目指す。
≪ひとり親、高い貧困率/鹿角市「幅広い支援必要」≫
鹿角市は昨年3月に策定した「未来へつなぐ子ども計画」に、リユース事業を盛り込んだ。
家庭の経済状況によって将来が左右される「子どもの貧困」の改善に向けた施策に位置付けている。
計画の中で、子どもの貧困に関する指標の一つになっているのが、ひとり親世帯の貧困率だ。
中でもシングルマザーの家庭は、男性のひとり親に比べて非正規雇用の割合が高く、経済基盤が弱くなりがちとされる。
鹿角市は、県がひとり親世帯などを対象に2016年に実施したアンケートから、市内分を抽出して貧困率を算出。
回答を寄せた73世帯のうち32世帯が一定の所得基準を下回り、貧困率は43・8%だった。
算出には、厚生労働省が国民生活基礎調査の中で3年ごとに公表する「相対的貧困率」(標準的な年間所得の半分を下回る人の割合)を用いた。所得基準は13年度調査と同じ122万円(世帯員1人当たり)とした。
13年度調査では、国全体のひとり親世帯の貧困率は54・6%に上り、大人が2人以上の世帯(12・4%)と大きな開きがあった。
この傾向は長らく続いている。
市福祉課は「ひとり親の場合、働きながら子育てしている人がほとんど。経済的部分にとどまらないサポートが必要」としている。
〔◆平成30(2018)年2月18日 秋田魁新報 朝刊(斉藤賢太郎)〕