ふくい若者サポートステーション
47行: | 47行: | ||
<p style="background:#f9f9f9;border:1px solid #aaaaaa;padding:5px;">[[#top|このページのトップへ]] | <p style="background:#f9f9f9;border:1px solid #aaaaaa;padding:5px;">[[#top|このページのトップへ]] | ||
+ | |||
+ | ===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]=== | ||
+ | ページ名[[ふくい若者サポートステーション]]、福井県越前市、(ひきこもりの動き、働くのニュース) <br> | ||
+ | '''ニート脱出、22歳女性の歩み 契約から正社員「前向きに」''' <br> | ||
+ | 今年4月から正社員になった藤井さん。「仕事は楽しく、少し自信がついてきた」と笑顔を見せた=7月4日、福井県越前市の木工房蔵<br> | ||
+ | 若年無業者(ニート)の就労支援機関「ふくい若者サポートステーション(サポステふくい)」は昨年度から、求人企業を訪問し、利用者とのマッチングを図っている。<br> | ||
+ | 同時に利用者と何度も面談を行い、自己PRの材料を聞き出し、徐々に自信を植え付けている。<br> | ||
+ | 就職につなげた20代女性は「ずっとマイナス思考だったけど、前向きになると、うまくいくことがあると分かった」と話している。<br> | ||
+ | ■「頭が真っ白」■<br> | ||
+ | 昨年3月に関西の短大を卒業した鯖江市の藤井夏美さん(22)は在学時、就活のため県内三つの企業の説明会に参加したが「周りの学生が自分よりしっかりしているように見えて」落ち込んだ。<br> | ||
+ | 高校時代の模擬面接で、何も答えられなかったという苦い記憶もよみがえり、気力を失い就職を諦めた。<br> | ||
+ | 卒業後は花店で5日間、ラッピングのアルバイトをしただけで、あとは自宅にこもっていた。<br> | ||
+ | インターネットで「サポステふくい」を見つけ訪れたのが昨年6月。<br> | ||
+ | その月に個別面談は4回行われたが、変わってしまった生活のリズムが合わず遅刻が続いた。<br> | ||
+ | サポステふくいに通いながら、生活を整えていった。<br> | ||
+ | 7月にはハローワークの紹介で、県内企業の面接を受けた。答えに詰まり、頭が真っ白になった。<br> | ||
+ | 「その後のことは覚えていない。とにかく自信がなくなった」<br> | ||
+ | ■自己肯定感低く■<br> | ||
+ | 2012年の国の調査によると、15~34歳で通学していない県内の無業者は約2800人。<br> | ||
+ | サポステふくいへの登録者は昨年度までの11年間で1427人に上る。<br> | ||
+ | マッチングコーディネーターの大林博道さん(59)は「ここに来るのは、コミュニケーションが苦手で、自己肯定感が低い人が多い」と話す。<br> | ||
+ | 学校でのいじめが原因の場合もあるという。<br> | ||
+ | 藤井さんの個別面談は続いた。当初は漠然と「就職したい」と考えていたが、面談を重ねるうちに「ものづくりの仕事がしたい」との思いが、はっきりしていった。<br> | ||
+ | 面談内容を基に、大林さんは企業を回り、藤井さんに適した仕事を探した。<br> | ||
+ | 「具体的な業務内容、会社の考え方、職場の雰囲気などをみながらマッチングを図っていった」と振り返る。<br> | ||
+ | ■契約から正社員■<br> | ||
+ | 昨年8月、藤井さんは衣料製造会社を職場見学し面接を受けた。<br> | ||
+ | 志望動機がうまく言えず不採用になったが「前回より話せた。次もやろうと前向きになれた」。<br> | ||
+ | 9月には、越前市の木工房蔵で、2週間の職場体験をした。<br> | ||
+ | 木製品の仕上げのやすりがけでは、周りの従業員たちが親切に教えてくれた。<br> | ||
+ | そのうち、自分に対する呼び方が「藤井さん」から「藤井ちゃん」に変わった。<br> | ||
+ | 同社本部長の谷川智恵さん(37)は「口数は少ないが真面目。サポステの事前説明もあり大丈夫と思った」。<br> | ||
+ | 10月には契約社員、今年4月には正社員になった。<br> | ||
+ | いろんな工程を任されるようになった藤井さんは「仕事は楽しく、少し自信がついてきた。いつか自分の意見をはっきり言えるようになって、会社の役に立ちたい」と笑顔を見せる。<br> | ||
+ | 大林さんは「社会に出たいと思いながら、誰にも相談できずに家にこもっている若者は多いと思う。今は有効求人倍率が高く、職に就ける可能性も高い。勇気を出して一度相談に来てほしい」と呼び掛けている。<br> | ||
+ | 〔2017年9月15日 福井新聞〕 <br> | ||
[[Category:社会参加の準備施設・福井県福井市|ふくいわかものさぽーとすてーしょん]] | [[Category:社会参加の準備施設・福井県福井市|ふくいわかものさぽーとすてーしょん]] |
2017年11月3日 (金) 13:33時点における版
ふくい若者サポートステーション
実施団体 | 特定非営利活動法人 福井県セルプ振興センター |
---|---|
所在地 | 〒910-0026 福井県福井市光陽2-3-22 福井県社会福祉センター2F |
TEL | 0776-21-0311 |
FAX | 0776-21-0311 |
備考 | ※敦賀に出張所あり。 |
若者の就労に関する相談会
●日時/場所 2017年9月13日(火)小浜市働く婦人の家
●9月21日(水)福井市清水保健センター
●9月30日(金)プラザ萬象 ※いずれも11:00~16:00
●対象/15~39歳の無職の若者とその家族
●問い合わせ ふくい若者サポートステーション 0776-21-0311
【開催日開始】 2016/09/21
【開催日終了】 2016/09/21
【問い合わせ先】 県労働政策課
【電話番号】 0776-20-0388
【開催地】 福井市清水保健センター
【地区】福井・坂井
【市町】福井市風巻町28-8-1
〔おでかけふくい(イベント情報)(平成28年9月15日)〕
周辺ニュース
ページ名ふくい若者サポートステーション、福井県越前市、(ひきこもりの動き、働くのニュース)
ニート脱出、22歳女性の歩み 契約から正社員「前向きに」
今年4月から正社員になった藤井さん。「仕事は楽しく、少し自信がついてきた」と笑顔を見せた=7月4日、福井県越前市の木工房蔵
若年無業者(ニート)の就労支援機関「ふくい若者サポートステーション(サポステふくい)」は昨年度から、求人企業を訪問し、利用者とのマッチングを図っている。
同時に利用者と何度も面談を行い、自己PRの材料を聞き出し、徐々に自信を植え付けている。
就職につなげた20代女性は「ずっとマイナス思考だったけど、前向きになると、うまくいくことがあると分かった」と話している。
■「頭が真っ白」■
昨年3月に関西の短大を卒業した鯖江市の藤井夏美さん(22)は在学時、就活のため県内三つの企業の説明会に参加したが「周りの学生が自分よりしっかりしているように見えて」落ち込んだ。
高校時代の模擬面接で、何も答えられなかったという苦い記憶もよみがえり、気力を失い就職を諦めた。
卒業後は花店で5日間、ラッピングのアルバイトをしただけで、あとは自宅にこもっていた。
インターネットで「サポステふくい」を見つけ訪れたのが昨年6月。
その月に個別面談は4回行われたが、変わってしまった生活のリズムが合わず遅刻が続いた。
サポステふくいに通いながら、生活を整えていった。
7月にはハローワークの紹介で、県内企業の面接を受けた。答えに詰まり、頭が真っ白になった。
「その後のことは覚えていない。とにかく自信がなくなった」
■自己肯定感低く■
2012年の国の調査によると、15~34歳で通学していない県内の無業者は約2800人。
サポステふくいへの登録者は昨年度までの11年間で1427人に上る。
マッチングコーディネーターの大林博道さん(59)は「ここに来るのは、コミュニケーションが苦手で、自己肯定感が低い人が多い」と話す。
学校でのいじめが原因の場合もあるという。
藤井さんの個別面談は続いた。当初は漠然と「就職したい」と考えていたが、面談を重ねるうちに「ものづくりの仕事がしたい」との思いが、はっきりしていった。
面談内容を基に、大林さんは企業を回り、藤井さんに適した仕事を探した。
「具体的な業務内容、会社の考え方、職場の雰囲気などをみながらマッチングを図っていった」と振り返る。
■契約から正社員■
昨年8月、藤井さんは衣料製造会社を職場見学し面接を受けた。
志望動機がうまく言えず不採用になったが「前回より話せた。次もやろうと前向きになれた」。
9月には、越前市の木工房蔵で、2週間の職場体験をした。
木製品の仕上げのやすりがけでは、周りの従業員たちが親切に教えてくれた。
そのうち、自分に対する呼び方が「藤井さん」から「藤井ちゃん」に変わった。
同社本部長の谷川智恵さん(37)は「口数は少ないが真面目。サポステの事前説明もあり大丈夫と思った」。
10月には契約社員、今年4月には正社員になった。
いろんな工程を任されるようになった藤井さんは「仕事は楽しく、少し自信がついてきた。いつか自分の意見をはっきり言えるようになって、会社の役に立ちたい」と笑顔を見せる。
大林さんは「社会に出たいと思いながら、誰にも相談できずに家にこもっている若者は多いと思う。今は有効求人倍率が高く、職に就ける可能性も高い。勇気を出して一度相談に来てほしい」と呼び掛けている。