Job:保育士
(ページの作成:「==保育士== 〔2003年原本〕<br> 保護者にかわって“保育に欠ける”子どもの保育をする専門家です。<br> いわば親代わりに...」) |
|||
(2人の利用者による、間の2版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
+ | {{topicpath | [[メインページ]] > [[:Category:中学生・高校生のための仕事ガイド|中学生・高校生のための仕事ガイド]] > [[:Category:福祉の関連|福祉の関連]] > {{PAGENAME}} }} | ||
+ | |||
==保育士== | ==保育士== | ||
− | + | 〔[[:カテゴリ:中学生・高校生のための仕事ガイド|2003年原本]]〕 <br> | |
保護者にかわって“保育に欠ける”子どもの保育をする専門家です。<br> | 保護者にかわって“保育に欠ける”子どもの保育をする専門家です。<br> | ||
− | + | いわば親代わりになって、子どもの生活全般の世話と指導をします。<br> | |
− | + | 幼稚園教員が知育を重視した指導をしているのに対して、保育士には、食事、睡眠、排泄、あそび、ことばなど、年齢(発達)に応じた援助をします。<br> | |
− | + | また子どものなかに入って、歌、おどり、絵描き、紙芝居、お話し、読みきかせ、工作あそび、自然観察なども行います。<br> | |
− | + | そのほか健康状態をみたり、子ども同士の関係をつくります。<br> | |
− | + | 親が普通に子どもにしていることを集団的にしているのです。<br> | |
+ | 子どもの動きは激しく、それにこまめについていく動きなので、体力のいる仕事です。<br> | ||
+ | 体力と責任感と子ども好きが三大要素となるでしょう。<br> | ||
+ | 暴れん坊でかわいいもの、お人形のようにかわいいもの、にくったらしくてもかわいいと、かわいさの内容は一人ひとり違っており、それらを含めて子ども好きでないとつとまらない仕事です。<br> | ||
+ | 保育所の開所時間はまちまちです。<br> | ||
+ | 働く母親の労働条件によって、朝8時前から夜7時以後まで保育するところが多く、あるいは夜間保育があり、保育士の勤務体制には早番や遅番があります。<br> | ||
+ | 保育士の9割は保育所で働いています。保育所には生後間もない乳児から就学前までの子どもがきます。<br> | ||
+ | あとは知的障害児・肢体不自由児施設で働いています。<br> | ||
男性保育士も増え、男性としての子どもへの関り方を期待されています。<br> | 男性保育士も増え、男性としての子どもへの関り方を期待されています。<br> | ||
− | + | 病院に入院している子どもの就学年齢以下の子どもの世話をするのが小児病棟の保育士の仕事です。<br> | |
− | + | 外に散歩に出かけたり、絵を描いたり、本を読みきかせたり、紙芝居をもち込みます。<br> | |
− | + | 相手の子どもは病気なので常に看護婦がついています。<br> | |
− | + | なかには長期入院の子どもや、治療法のない病気にかかっている子どももいます。<br> | |
+ | 病気ではなく子どもの精神面の問題になると、保育士に意見を求められ、対応のしかたを考え実行する仕事になります。<br> | ||
+ | 保育士資格の試験は、各都道府県の児童家庭課などで実施。<br> | ||
+ | 受験資格は原則として短大卒程度以上(卒業見込者含む)です。<br> | ||
+ | 資格取得には厚生労働大臣指定の保育士養成学校を卒業するか、保育士試験に合格する必要があります。<br> | ||
就業先は保育所が多く(保育所保育士という)、そのほかの施設で働く人を施設保育士といいます。<br> | 就業先は保育所が多く(保育所保育士という)、そのほかの施設で働く人を施設保育士といいます。<br> | ||
保育士資格があれば、児童厚生員の採用資格基準を満たすことができます。<br> | 保育士資格があれば、児童厚生員の採用資格基準を満たすことができます。<br> | ||
− | + | 保育士の約半数が公立保育施設の公務員ですが、そのほかの〔給〕は〔低〕のところが多いようです。<br> | |
− | [[Category:福祉の関連| | + | その改善を求めることも大事な課題です。<br> |
− | + | [[Category:福祉の関連|001]] | |
− | + | ||
− | + |
2017年9月17日 (日) 06:36時点における最新版
保育士
〔2003年原本〕
保護者にかわって“保育に欠ける”子どもの保育をする専門家です。
いわば親代わりになって、子どもの生活全般の世話と指導をします。
幼稚園教員が知育を重視した指導をしているのに対して、保育士には、食事、睡眠、排泄、あそび、ことばなど、年齢(発達)に応じた援助をします。
また子どものなかに入って、歌、おどり、絵描き、紙芝居、お話し、読みきかせ、工作あそび、自然観察なども行います。
そのほか健康状態をみたり、子ども同士の関係をつくります。
親が普通に子どもにしていることを集団的にしているのです。
子どもの動きは激しく、それにこまめについていく動きなので、体力のいる仕事です。
体力と責任感と子ども好きが三大要素となるでしょう。
暴れん坊でかわいいもの、お人形のようにかわいいもの、にくったらしくてもかわいいと、かわいさの内容は一人ひとり違っており、それらを含めて子ども好きでないとつとまらない仕事です。
保育所の開所時間はまちまちです。
働く母親の労働条件によって、朝8時前から夜7時以後まで保育するところが多く、あるいは夜間保育があり、保育士の勤務体制には早番や遅番があります。
保育士の9割は保育所で働いています。保育所には生後間もない乳児から就学前までの子どもがきます。
あとは知的障害児・肢体不自由児施設で働いています。
男性保育士も増え、男性としての子どもへの関り方を期待されています。
病院に入院している子どもの就学年齢以下の子どもの世話をするのが小児病棟の保育士の仕事です。
外に散歩に出かけたり、絵を描いたり、本を読みきかせたり、紙芝居をもち込みます。
相手の子どもは病気なので常に看護婦がついています。
なかには長期入院の子どもや、治療法のない病気にかかっている子どももいます。
病気ではなく子どもの精神面の問題になると、保育士に意見を求められ、対応のしかたを考え実行する仕事になります。
保育士資格の試験は、各都道府県の児童家庭課などで実施。
受験資格は原則として短大卒程度以上(卒業見込者含む)です。
資格取得には厚生労働大臣指定の保育士養成学校を卒業するか、保育士試験に合格する必要があります。
就業先は保育所が多く(保育所保育士という)、そのほかの施設で働く人を施設保育士といいます。
保育士資格があれば、児童厚生員の採用資格基準を満たすことができます。
保育士の約半数が公立保育施設の公務員ですが、そのほかの〔給〕は〔低〕のところが多いようです。
その改善を求めることも大事な課題です。