「お前のせいで…」と言われ立ち上がれない親
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2017年7月10日 (月) 19:05時点における版
「お前のせいで…」と言われ立ち上がれない親
十代のひきこもり中の高校の子どもが、ちょっと切れた状態になって「こうなったのはお前のせいだよ」と母親にいいました。
全く予期しない言葉を聞き母親は大ショックです。
少なくともこうなったのは父親に責任があると思っていたのです。
しかし、面と向かって「お前のせい」の言葉にしばらく立ち上がれなかったそうです。
この言葉の意味するところは親にはすぐには理解できないでしょうが、子どもの側からの自立宣言、すくなくともその願望宣言です。
自分にはまだ自立する力はない、それは感じているけれども自立したい、だからあれこれ指図をしないで見ていてほしい、できれば応援してほしい、そういう意味を含みます。
とにかく子どもからの言葉は親への攻撃的なものです。親はそこに含まれる意味を受け取る余裕がありません。
むしろ言葉の強さに打撃を受けやすいのです。
これに関して以前に書いたことがあります。
「子どもの自立の兆候を示す言葉は見逃されやすいもの」(2014年2月23日)。
違った角度ですが参考になるでしょう。