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長安寺

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2017年5月20日 (土) 10:59時点における版

長安寺

所在地 長崎県大村市
TEL
FAX
   

「おやじが死んだけど、カネがないんで葬儀ができん…」長崎の僧侶が貧困支援 寸断された縁、結び直す
「はなまつり×フードドライブ」会場で甘茶を振る舞う吉田武士さん(写真)
長崎県大村市の長安寺僧侶、吉田武士さん(33)は3年ほど前、知り合いの男性から電話相談を受け、複雑な思いを抱いた。
「おやじが死んだけど、カネがないんで葬儀ができん。どうしたらよかろうか」
遺体が安置された葬儀社に駆けつけ、6畳の和室で読経した。その後、遺体はひっそりと火葬場に送られた。他の親族や友人に知られることなく。
大学を10年前に卒業し、在家から出家して大村市武部町の長安寺で僧侶になった。
貧困のため葬儀を行えず、病院から火葬場に遺体を直接運ぶ家庭が増えていることを知った。
「私も貧しい家庭で育ちましたが、親族や近所の人に助けられてきて今があります。ところが今の貧困は人間関係も寸断している」
人と人の縁を結び直すのも僧侶の仕事。
しかし、1980年代末から90年代半ばにかけて起きたオウム真理教事件以来、宗教は怖く、うさんくさいというイメージが広がり、特に若い世代が寺から遠ざかっていると感じている。
「ならば、こっちから出て行って、人の縁の結び直しをしよう」
そんな考えから、貧困家庭支援のため家庭の未使用品の提供を呼び掛ける「はなまつり×フードドライブ」を昨年始めた。
花まつりは、仏教の開祖・釈迦(しゃか)の生誕を祝う宗教行事。毎年4月8日に各地で開催されている。
昨年に続く2回目を今月8日、大村市東本町のコレモおおむらイベント広場と周辺で開催し、多くの人が菓子や缶詰、洗剤などを持参した。
自らもサッカー仲間やボランティアの人たちと物品を仕分けし、貧困家庭に届けてもらおうと、市内のおおむら子ども食堂と長崎フードバンクシステムズ(長崎市)に託した。
「クリスマスは12月25日とだれもが知っているように、4月8日は花まつりの日と認知されればうれしい。そのためには取り組みを継続することが大事だと思っています」
私の好きなスポーツ
小学生のころから続けているサッカーです。
社会人になってもサッカーとフットサルのチームに所属しています。
「はなまつり×フードドライブ」はサッカー仲間の助言で始めたのですが、準備や当日の運営も手伝ってくれて、損得抜きで付き合える仲間との縁に感謝しています。
〔西日本新聞 2017/4/29(土)〕 

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