Center:2003年1月ー友人ができる場を教えて下さい
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相談該当の人=年齢・22歳、男。<br> | 相談該当の人=年齢・22歳、男。<br> | ||
− | + | わが息子22歳は、あまりにも素直すぎて、人間関係がうまく行かないようです。<br> | |
− | + | 大学生の頃より、親しい友人もなく、1人で勉学に励み、アルバイトをしたり、映画やライブに出かけたりしていました。<br> | |
+ | その中でも、ライブへ行く時が一番楽しく、心が落ち着くようで、その空気が、たまらなく好きで、自分も、自分のような人に、心安らぐ場を提供する仕事がしたいと思い、ライブ会場の仕事を、今さがしています。<br> | ||
+ | しかし、以前からもよく言っていましたが、近頃ますます友達がいたらなぁ、若者が集う所(ハイキングでも、スポーツでも、飲み会でも、音楽のサークルでも)で、楽しく過ごしたい、仕事さがしの交流や、悩みの交流がしたいと痛切に思っているようです。<br> | ||
+ | 1人でいる事の不安などで、展望のない自分の人生に落ち込むようです。 <br> | ||
+ | おたずねしたい事は、関西地域で、安心して、心を開いて参加できるような、グループ、サークルなどはないでしょうか、あれば教えて下さい。<br> | ||
+ | 月に1回でも、年に何回かでも参加するところがあれば、どんなにいいか知れません。<br> | ||
+ | よろしくお願いします。<br> | ||
〔2002年12月26日〕<br> | 〔2002年12月26日〕<br> | ||
====【回答】==== | ====【回答】==== | ||
− | 年末にお手紙をいただきました。 | + | 年末にお手紙をいただきました。<br> |
− | + | 母親としての希望はわかりました。<br> | |
− | それでも私は息子さんが自分の頭で考えたことは、それをきいてみたいです、手紙でも。 でき上がった一つの状態に入っていく、そこに当てはめられるのは人を弱くします。<br> | + | さて息子さんはどう考えているのでしょうか? <br> |
− | + | 私はそれを息子さん自身の言葉づかいのなかで聞いてみたいのですがどうでしょうか? <br> | |
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− | + | 案外とんでもない思い違いか、単なる当てずっぽうか…。<br> | |
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+ | でき上がった一つの状態に入っていく、そこに当てはめられるのは人を弱くします。<br> | ||
+ | 一つの状態、一つの場面自体が創造であり、そこには失敗と小さな成果の積み重ねがあります。<br> | ||
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+ | お問い合わせの件については、別紙コピーの中の一冊に列挙されています。<br> | ||
+ | どこがいいのかは本人が決めることです。<br> | ||
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+ | それをぜひ経験してほしいです。<br> | ||
+ | 自分がいいと思うこと、それを苦労して見つけることが大事です。<br> | ||
+ | その部分を取り去ってしまうことは、息子さんには気の毒です。<br> | ||
+ | 食事をするときに舌の感覚をマヒさせられ味わえない状態にされて食べることに似ています。 <br> | ||
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私の回答は、親としては苦しいことであり、回答になっていないと思うかもしれません。<br> | 私の回答は、親としては苦しいことであり、回答になっていないと思うかもしれません。<br> | ||
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− | まだ表に出ていない力を信じて、任せてほしい、力を発揮する場の小さな糸口を見つけてほしい、そう願っています。 [一部省略]<br> | + | 息子さんはまだ22歳です。<br> |
+ | まだ表に出ていない力を信じて、任せてほしい、力を発揮する場の小さな糸口を見つけてほしい、そう願っています。<br> | ||
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[[Category:不登校情報センター・五十田猛・論文とエッセイ|2003年01月]] | [[Category:不登校情報センター・五十田猛・論文とエッセイ|2003年01月]] | ||
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2011年6月17日 (金) 21:59時点における版
友人ができる場を教えて下さい
相談者・母。
相談該当の人=年齢・22歳、男。
わが息子22歳は、あまりにも素直すぎて、人間関係がうまく行かないようです。
大学生の頃より、親しい友人もなく、1人で勉学に励み、アルバイトをしたり、映画やライブに出かけたりしていました。
その中でも、ライブへ行く時が一番楽しく、心が落ち着くようで、その空気が、たまらなく好きで、自分も、自分のような人に、心安らぐ場を提供する仕事がしたいと思い、ライブ会場の仕事を、今さがしています。
しかし、以前からもよく言っていましたが、近頃ますます友達がいたらなぁ、若者が集う所(ハイキングでも、スポーツでも、飲み会でも、音楽のサークルでも)で、楽しく過ごしたい、仕事さがしの交流や、悩みの交流がしたいと痛切に思っているようです。
1人でいる事の不安などで、展望のない自分の人生に落ち込むようです。
おたずねしたい事は、関西地域で、安心して、心を開いて参加できるような、グループ、サークルなどはないでしょうか、あれば教えて下さい。
月に1回でも、年に何回かでも参加するところがあれば、どんなにいいか知れません。
よろしくお願いします。
〔2002年12月26日〕
【回答】
年末にお手紙をいただきました。
母親としての希望はわかりました。
さて息子さんはどう考えているのでしょうか?
私はそれを息子さん自身の言葉づかいのなかで聞いてみたいのですがどうでしょうか?
私がそう考える、むしろそうしたいのは、母親としての先をみた対応が、もしかしたら息子さんの何かを弱め、受け身にしているのではないかと、ふっと感じたからです。
案外とんでもない思い違いか、単なる当てずっぽうか…。
それでも私は息子さんが自分の頭で考えたことは、それをきいてみたいです、手紙でも。
でき上がった一つの状態に入っていく、そこに当てはめられるのは人を弱くします。
一つの状態、一つの場面自体が創造であり、そこには失敗と小さな成果の積み重ねがあります。
その過程だけが人を育てる、強くするからです。
お問い合わせの件については、別紙コピーの中の一冊に列挙されています。
どこがいいのかは本人が決めることです。
そこかに行ってみて自分で考えるのであれば判断する過程があります。
それをぜひ経験してほしいです。
自分がいいと思うこと、それを苦労して見つけることが大事です。
その部分を取り去ってしまうことは、息子さんには気の毒です。
食事をするときに舌の感覚をマヒさせられ味わえない状態にされて食べることに似ています。
私の回答は、親としては苦しいことであり、回答になっていないと思うかもしれません。
しかし私は、いまの私として考え得る最善の回答を心がけているつもりです。
息子さんはまだ22歳です。
まだ表に出ていない力を信じて、任せてほしい、力を発揮する場の小さな糸口を見つけてほしい、そう願っています。
[一部省略]