さくらCom
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ページ名:[[さくらCom]]、石川県金沢市、パンくず(障害者の周辺ニュース、子ども食堂・フードバンク)<br> | ページ名:[[さくらCom]]、石川県金沢市、パンくず(障害者の周辺ニュース、子ども食堂・フードバンク)<br> | ||
'''障害者、食で社会貢献を フードバンク事業、来年度から始動 金沢の支援施設/石川県''' | '''障害者、食で社会貢献を フードバンク事業、来年度から始動 金沢の支援施設/石川県''' | ||
− | + | 障害のある子どもが通う障害者支援施設「さくらCom」(金沢市三池栄町)が来年度から、余った食材などを集めて生活困窮者へ配布するフードバンク事業に乗り出す。<br> | |
− | + | 今夏にはフードバンクのためのNPO法人を立ち上げた。施設に通う子らの就職先にもして、障害者が社会貢献できる場を作ることを目指している。<br> | |
− | + | 現在施設には、小学1年から高校3年までの障害者約60人が放課後に通っている。<br> | |
+ | 「障害者がどうやってやりがいを持って働いていけるか。ずっとそのことを考えていた」。<br> | ||
+ | 施設の代表を務める檜垣(ひがき)利幸さん(47)は語る。<br> | ||
+ | 県内で就職する障害者は就労支援事業所で箱詰めなどの単純作業に就くことが多いという。<br> | ||
+ | フードバンクは、食品を扱う企業や農家、個人から余っていたり規格外だったりした食べ物を分けてもらい、生活困窮者に提供するシステム。<br> | ||
+ | 大量の食料が廃棄されている無駄と貧困問題の両方を改善できる方法として、全国的に注目を集めているが、農林水産省は「全国でも障害者が関わるフードバンクの事例は聞いたことがない」という。<br> | ||
+ | 昨年、偶然テレビ番組でフードバンクの特集を見た檜垣さんは「これだ」と思ったという。<br> | ||
+ | 「障害者が社会に貢献できる仕組みを作るという長年の夢が実現できるかもしれない」。<br> | ||
+ | デスクワークや企業に出向いての交渉など幅広い仕事が生み出せる可能性がある。<br> | ||
+ | 来年度、まず5~10人程度の障害者を雇用する。<br> | ||
+ | 「『社会に貢献している』という実感は仕事のやりがいに直結するはず」と檜垣さん。<br> | ||
+ | 子どもの就職を心配していた保護者からも歓迎の声が上がる。<br> | ||
+ | 施設に通う知的障害のある橋悠莉果(ゆりか)さん(18)はフードバンクへの就職が決まった一人。<br> | ||
+ | 母の裕美さん(39)は「最高だなと思います。重度の障害があっても社会に貢献できることがあるのなら、本当にありがたい」。<br> | ||
+ | 檜垣さんとともにNPO法人「Happy Marketさくら」の立ち上げに加わった木越唯さん(26)は筋肉が衰える筋ジストロフィーの障害があり、車いすで生活している。<br> | ||
+ | 金沢学院大を卒業する際になかなか就職先が見つからず、檜垣さんが運営するさくらComの職員として働き出した。<br> | ||
+ | 今夏に檜垣さんから参加の打診を受け、すぐに引き受けたという。<br> | ||
+ | 企業との交渉の場にもどんどん出ていくつもりだ。<br> | ||
+ | 「いままで人から助けてもらうことが多かったけれど、社会貢献で恩返しをしたい。世間の障害者への偏見の目も少しは和らげられたら」。<br> | ||
+ | NPOは食料の提供をしてくれる個人や企業を募っている。問い合わせは、さくらCom(076・282・9878)。<br> | ||
+ | 〔◆平成28(2016)年10月25日 朝日新聞 大阪地方版朝刊〕 <br> | ||
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2016年11月30日 (水) 14:51時点における版
所在地 | 石川県金沢市 |
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周辺ニュース
ページ名:さくらCom、石川県金沢市、パンくず(障害者の周辺ニュース、子ども食堂・フードバンク)
障害者、食で社会貢献を フードバンク事業、来年度から始動 金沢の支援施設/石川県
障害のある子どもが通う障害者支援施設「さくらCom」(金沢市三池栄町)が来年度から、余った食材などを集めて生活困窮者へ配布するフードバンク事業に乗り出す。
今夏にはフードバンクのためのNPO法人を立ち上げた。施設に通う子らの就職先にもして、障害者が社会貢献できる場を作ることを目指している。
現在施設には、小学1年から高校3年までの障害者約60人が放課後に通っている。
「障害者がどうやってやりがいを持って働いていけるか。ずっとそのことを考えていた」。
施設の代表を務める檜垣(ひがき)利幸さん(47)は語る。
県内で就職する障害者は就労支援事業所で箱詰めなどの単純作業に就くことが多いという。
フードバンクは、食品を扱う企業や農家、個人から余っていたり規格外だったりした食べ物を分けてもらい、生活困窮者に提供するシステム。
大量の食料が廃棄されている無駄と貧困問題の両方を改善できる方法として、全国的に注目を集めているが、農林水産省は「全国でも障害者が関わるフードバンクの事例は聞いたことがない」という。
昨年、偶然テレビ番組でフードバンクの特集を見た檜垣さんは「これだ」と思ったという。
「障害者が社会に貢献できる仕組みを作るという長年の夢が実現できるかもしれない」。
デスクワークや企業に出向いての交渉など幅広い仕事が生み出せる可能性がある。
来年度、まず5~10人程度の障害者を雇用する。
「『社会に貢献している』という実感は仕事のやりがいに直結するはず」と檜垣さん。
子どもの就職を心配していた保護者からも歓迎の声が上がる。
施設に通う知的障害のある橋悠莉果(ゆりか)さん(18)はフードバンクへの就職が決まった一人。
母の裕美さん(39)は「最高だなと思います。重度の障害があっても社会に貢献できることがあるのなら、本当にありがたい」。
檜垣さんとともにNPO法人「Happy Marketさくら」の立ち上げに加わった木越唯さん(26)は筋肉が衰える筋ジストロフィーの障害があり、車いすで生活している。
金沢学院大を卒業する際になかなか就職先が見つからず、檜垣さんが運営するさくらComの職員として働き出した。
今夏に檜垣さんから参加の打診を受け、すぐに引き受けたという。
企業との交渉の場にもどんどん出ていくつもりだ。
「いままで人から助けてもらうことが多かったけれど、社会貢献で恩返しをしたい。世間の障害者への偏見の目も少しは和らげられたら」。
NPOは食料の提供をしてくれる個人や企業を募っている。問い合わせは、さくらCom(076・282・9878)。
〔◆平成28(2016)年10月25日 朝日新聞 大阪地方版朝刊〕