斜視の集まり(3)-成人後の斜視のばあい
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2016年7月6日 (水) 21:51時点における版
斜視の集まり(3)ー成人後の斜視のばあい
先天的な斜視よりも後天的な斜視、特に成人した後に斜視になった場合が、生活面でも社会面でもハンディは大きいと思います。
個別の事例は聞いていましたが、ここが斜視の中心問題になりそうです。
成長期の前の斜視は矯正手術により治せるし、予後もいいという点は初めて確認できました。
これに関して矯正手術の医療機関の情報がありました。
問題は成人になってから斜視になった人です。
こうなるのは左右に視力差が大きいことが関係しています。
視力差が大きいとよく見える方だけで見るようになります。
左右の視力差をメガネで補正すると脳内が苦しくなります。
「脳内が苦しい」を表現する適切な言葉は見当たりませんが、経験者には言葉が不十分でも伝わります。
同じ感覚が理解できるからです。
「脳内が苦しい」ために視力差が大きいと単眼視になりやすいのです。
それが斜視に向かい、斜視が固定化する理由です。
これにもいろいろな場合があるかもしれません。
斜視のまま両眼視できる人もいます。
その場合、見える像が1つにならず二重になることがあります。
これは以前にも聞いていましたが、今回も聞きましたので、さらに詳しく聞きたいところです。
本人にとっては大変だと思うのですが、どういう苦しさが発生し、どういう表現になるのか…。
このように聞いていくと、視覚障害の一部とみていいように思います。
失明や弱視の人が持つ困難に近く、社会的・身体的・生活的な制約が大きいからです。