体験記・通信制大学体験記
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==通信制大学 体験記== | ==通信制大学 体験記== |
2016年5月8日 (日) 10:39時点における版
目次 |
通信制大学 体験記
【報告】 通信制大学ってどんなところか
― 私が○○大学を卒業するまで ― U.N.
私は、1998年3月に○○大学法学部(通信制)を卒業しました。
私が、○○大学に入学した理由は、学士の資格が欲しいということよりも、法律を勉強したいということでした。
法学部がある大学はいくつもありますが、そのなかで○○大学を選んだ理由は、家から大学に行く交通の便がよいことが一番です。
(1)レポートについて
さて、実際に入学してから卒業するまでの事柄をいろいろ述べさせていただきます。
まず、レポートについてです。通信教育で一番大きな壁となるのがこのレポートです。
何といっても見本がない、普通の人は書いたことがない。
ここで他人のを見せてもらって写して出すのはよしましょう。
そうやって、卒業したといわれている人もいますが、そんなことをやって卒業するぐらいならば、その時間をアルバイトでもいいから働くことに使った方が、世の中のためにも自分のためにもなります。
それでは、どうすれば書けるのかといいますと、まず一番書きやすい課題を選び、その課題に合った個所をテキストの中から見つけます。
そして、その個所をレポートの字数(枚数)にまとめます。
それを課題に対する回答となるように作成します。
そして、できることなら、自分の見解も少しだけ述べましょう。
全部自分の見解でまとめてしまうと、痛い目にあう可能性がありますので、お薦めはいたしません。
レポートの参考文献はどこで探すといいかについてふれます。
一番いいのが大学の図書館です。次にいいのが地方自治体(自分が住んでいる地域)の大きな図書館です。
そして、図書館に参考文献が少ない場合は、こんな本が欲しいという購入希望を出すといいです。
私も都立日比谷図書館でしたことがあります。
自分で書く場合ですと、大学生協の書籍部が一番ですが、それ以外ですと大きな本屋か神保町周辺の古本屋もいいです。
レポートに関して一番大事なことは、書いてみるということです。
とにかく書かないと始まらないので、がんばって書いて下さい。
(2)スクーリングについて
スクーリング(面接授業)には、地方で行われるものと学校で行われるものの二種類があります。
地方スクーリングは、宿泊を伴なうものですが、内容は学校で行われるものと大差がないのが普通です。
もっとも夜は飲んだりする人もいて、それが楽しいという人もいます。
ただ、女性は、学友会が主催した懇親会で役員に体を触られたからみんなと一緒に泊まりたくないという人もいます。
女性は、学校に内緒で近くに宿をとるというもの1つの手だと思います。
スクーリングのほとんどは、体育実技などをのぞけば、座学です。
講義をやって、試験をするのが普通のパターンです。
授業でやったことが試験にでるのですから、たいていは合格します。
ただ、○○大学法学部では、商法二部(会社法)の担当教員が○○先生になってから、不合格になる人が多くなったという話です。
学生には、卒論まで終わっているのにこのスクーリングが合格しないために卒業できない人がいるもの事実です。
特に社会人の場合、スクーリングに出席すること自体が、大変なので、科目選択の時にレポートでもスクーリングでも受講可能な科目を選択をするのがコツの一つです。
(3)科目終了試験について
科目終了試験には、論文試験と筆記試験があります。
論文試験は、レポートの延長のようなものであまり難しくありません。
○○大学では、問題が送られてきてから回答を提出するまでの期日があることと、提出した論文試験の回答は返却してくれないことに注意しましょう。
筆記試験は、難易度は各科目によって違います。
英語が難しいという人もいますが、高校を卒業できた人ならまず大丈夫です。
専門科目では、憲法とか会社法とかが難しいといわれています。
なかには、傾向を一生懸命調べている人がいますが、そういうことをやるよりも、テキストをよく読んだ方が効率がいいと思います。
(4)卒業論文について
○○大学ではゼミでなく、卒業論文があります。
ただし、先生によっては、ゼミに参加してもいいという方もあるようです。
興味がある方は先生に相談してみるといいでしょう。
私の卒業論文のテーマは、男女雇用機会均等法でした。
日本国憲法十四条では、法の下の平等をかかげていますが、実際には実現されておりません。
男女の間にも社会的性差ということで、平等とはいえない状況です。
また、男女平等を指向してはならないといった感じが空気のように社会の中に存在しています。
男女雇用機会均等法は、その社会の中で雇用において女性が差別されることがないようにするための法律です。
卒業論文の作成において、法学部では主査の、文学部では主査と副査の指導を受けることになっています。
書き出す前、書いている途中、書き終わった後など何度も会うことが望ましいといえます。
ただ、忙しかったり、地方に住んでいる人はそうもいかないと思います。
そういった方は、手紙などでやりとりをするしかないと思います。
ただ、卒論を書くのはあくまでも自分だということです。
先生が書く訳ではないのですから、自分が納得でいるものを書けばいいと思います。
○○大学の場合は、卒論で落ちるというのはまずありません。
あまり不安にならずにとにかく、自分がやりたいテーマで書いてみるということが大事だと思います。
(5)学生生活について
通信教育の学生生活というのは、他に生活の主体となる仕事や家庭があるのが大半です。
つまりサブといった感じにどうしてもなってしまいます。
自然と学生同士の付き合いというものは、ごく限られたものになりがちです。
学校によっては、学生同士の交流が活発な所もありますが、○○大学では、俳句の会と自治会(学友会)ぐらいです。
あとは、個人的な形になります。
私もボウリングをしたり、横浜に中華料理を食べに行ったり、神谷町にあるテレビ東京のスタジオに収録を見に行ったりしました。
学園祭にも参加しました。これは、まず初めのうちにできることをやることにしようということになり、結局、フリーマーケットをやるということになりました。
ただ、フリーマーケットといっても、当日参加するだけでなく、事前の準備なども必要ですので楽とまではいえません。
学園祭実行委員会の会議に出席したり、当日、人を出したり、事前に物を集めて搬入したりしました。
大変だとまでは言えませんが、楽とも言えない、そんな感じです。
一度くらいは、参加した方がいいと思います。
やはり飲み会だけというのでは、ちょっと寂しいと思います。
(6)終わりに
大学で何を学ぶのか、何を学んだのかと問いに答えるとすれば、それは常識についてだと言えます。
世の中には、人の数ほど常識があるといえます。
自分と他人が持っている常識の違いを認識することが大事なんだと思います。
また、そればかりだけでなく、他人が持っている常識という物を知っておくことが大事なんだとも思います。
法律というのは、結局のところ作文なんだと思います。
読む人によってどうにでも読めてしまうものなんだと思います。
だから、その人その人の考えがとても大事になってくるんだと思います。
日本国憲法では、国民主権、基本的人権の保障、平和主義などを定めていますが、それらは個人の尊厳を確保する手段です。
日本国憲法は個人の尊厳が守られる社会が実現するために、一人ひとりが尊重される社会の実現のためにあるんだと思います。
一人ひとりが他人を思いやる気持ちを持つことが、法律を学ぶにあたって、憲法の理念が生きる社会の実現のためにも必要なんだと思います。
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